GOODDAYS 東京仙人生活

ひっそりと静かに生きる47歳仙人のつぶやき

真夏ストレスを避けるための葛藤と逃避行

宮崎に実家のある俺にとって今回の台風10号は自分ごとのように心配だったが、過ぎ去ってくれてそこまで被害も大きくなかったように思うので能天気な内容をアップさせてもらう。

 

9月になっても暑い日々が続いて嫌になる。

東京に住んでいて梅雨が明けた後の真夏のみが嫌いな季節である俺にとって夏を乗り切るのは一大事だ。

何がそんなに嫌かって言われると「暑くて外を歩けないから」ということに尽きる。

とはいえ、ジムと買い物に行く時以外は一日中家の中にいるわけで、「それで何故にストレスになるのか?甘えではないのか?」と言われれば返す言葉がないのだけど、散歩・散策に出られないことは俺にとってはかなりのストレスとなる。

俺はこのストレスのことを勝手に「真夏ストレス」と呼んでいる。

「暑くても夜ならば外を歩ける」という人もおられるだろうが、俺には無理だ。

その代わり真冬でも陽が射している昼間ならば快適に外を歩くことができる。

車があれば外を走って気分転換を図れるのだろうが、車を持っていない。

 

というわけで、「じっとしていることに耐えられなくなったらバスで東京駅に行って冷房の効いた八重洲地下街でも歩き回ればいい…」と思っているのだが、最もすばらしい真夏ストレスの解決方法は標高の高い高原に行くことである。

標高が高くて涼しい高原に行けば真夏ストレスはひとまず解消できる。

 

高原といっても標高はバラバラなのだが、東京から車で行ける範囲かつ、夏でも涼しく思える標高1,000メートル以上の高原で宿泊を伴う滞在を楽しめる代表的な場所は以下のような場所となり、これらからセレクトすることとなる。


奥多摩湖伊豆高原水上温泉は500メートル前後、箱根芦ノ湖伊香保温泉や鬼怒川温泉四万温泉は700メートル前後で真夏は涼しくない。

那須高原は低いところから高いところまであるが、全体としては標高は低めである。

富士五合は2,300メートル、尾瀬ヶ原は1,400メートル、赤城山の大沼は1,300メートル、榛名湖は1,000メートル前後あるが、宿泊してゆっくり滞在する場所にはなりづらい。

 

そんなわけで、俺は真夏ストレスを解消するために8月に2度高原に出かけた。

8月頭に蓼科、8月末に草津温泉と軽井沢に滞在したがすばらしくリフレッシュできた。

8月頭の時期は新型コロナ禍が広がりを見せていたが、レンタカーで行って誰にも会わない旅行で感染する確率は極めて低いと考えて出かけた。

もちろん、他府県民のようにGo To Travel キャンペーンが適用されれば2回の旅行の宿泊代から18,235円の補助が得られたはずなのだが、補助がなくても支払った対価より大きな満足を得られた。

帰ってきて1週間経っているが、当然ながら新型コロナには感染していない。

以下はその写真である。

 

photos.google.com

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Go To Travel キャンペーンへの反対の声は根強いが、新型コロナウイルスはざっくりと言えば接触感染を含めて人と唾を交えることで感染するものである。

「帰省して親戚と語らったり、深夜に人と飲食するのはリスクが高いので止めて欲しいと言うのに、個人旅行を奨励するというのはブレーキとアクセルの両方を踏むのと同じ」と断じてしまうのは乱暴なのではないかと個人的には思っている。

団体旅行は良くないけど、個人旅行は気をつけながら大いに行うべきで、かつ、宿泊業者へ理由もなく直接現金給付をしてしまうならば公平性の観点で大きな問題があるし、旅行に行けば周囲の観光施設や飲食店や土産物屋やガソリンスタンドなどにもお金が落ちて波及効果を及ぼすのだから、旅行に行かない大多数の人々で袋叩きにするほどに筋悪な政策とは思わない。

感染を気にする人には「どこで唾をぶっかけられるか?」「どうすれば唾をぶっかけられないか?」という観点で考えて欲しいものである。

でも、蚊帳の外の東京都民としては怒り心頭である。

もちろん、この怒りは政府に対してというよりは、スタンドプレーを繰り返す小池百合子都知事に対しての怒りである。

 

また、いくら快適とはいえ家に籠城を続けていると真夏ストレスが蓄積するので、2度の高原訪問以外で、お盆の時期にも都内のホテルに宿泊した。

ここからは、そのこもごもについて述べることとする。

 

都内のホテルに泊まる前から「同じくクソ暑いのに家に居るのと何が違うの?」と思っていたのと、高原に出かけるほうに費用を傾けたかったため、先日のブログで「ペニンシュラ東京、リッツカールトン東京、パレスホテル東京といった超一流ホテル、もしくはそれに準じたホテルに泊まってみるのはどうだろうか」と大言壮語を述べた割に、都内での滞在に大枚を叩くわけにはいかなくなり、実際に泊まったのはグランドプリンスホテル新高輪と相成った。

朝食付きで2人で22,000円と格安だったうえ、都内のプリンス系列ホテルでは都民限定で5,000円分の館内施設利用券をもらえるというのでここをセレクトした。

メニュー表に3,000円と書いてある朝食2人分と5,000円分の館内施設利用券(5,000円券なのだが、さらに20%割引となり実際には6,000円利用が可能だった)がついているということは実質の宿泊料は2人で10,000円程度ということになる。

 

仮にパレスホテル東京に泊まったら53,000円かかるが、チェックイン時に鍵を受け取ったらあとは部屋にいるか、ホテルを落ち着きなく歩き回るかプールで泳ぐかフィットネスジムで鍛えることぐらいしかすることはなく、お高いスパでも利用しない限り人から何かをサーブされるということもないので、これは施設利用料としての53,000円となる。

なお、ホテルの部屋は45㎡だが、家は68㎡なので当然ながら家のほうが広い。

欲を出して「リッチな感じのクラブフロアで過ごすっぺ!」と思ってクラブフロアありプランをセレクトすると76,000円となる。

ということは、クラブフロアだけで23,000円、一人当たり11,500円かかるということになる。

俺とうちのご主人は楽天プレミアムカードを持っているが、1万円の年会費を支払うことによってプライオリティ・パス提携の空港のラウンジを出発前に使うことができる特典を受けていて(個人でプライオリティ・パスに加入すると429ドルかかる)、海外に行けない今年はドブ金なのだけど、うちらがトランジット中などに空港のラウンジでやっていることといったら、ビュッフェで意地汚く食べまくり、腹いっぱいになったらソファに座ってWi-Fiでネットを見るか、置いてある日本の新聞を読むということぐらいである。

しかも、満腹なのに離陸後の機内食もうちのご主人が残した分も含めて完食するからデブになる努力をせっせとしているようなものでもある。

「どうせ、パレスホテル東京のリッチなクラブフロアに行っても空港のラウンジと同じような過ごし方しかできないないのではないか?それなら評判の良いビュッフェに行けば良いのでは?クラブフロアにあるフィンガーカナッペのようなフリーフードよりずっと満足度高いべ!」と思い、実はその前の週末に家から自転車で10分の場所にあるインターコンチネンタル東京ベイのシェフズ ライブ キッチンで腹がはちきれるまで食べておいたのである。

なお、新型コロナ禍により全て店員さんがサーブしてくれるため、できたての料理を食べることができた。

そうして、自分が超一流ホテルに泊まるのを諦めて別のホテルに泊まることに対する自己正当化とそれをフォローするためのビュッフェによるデブ活を経て、満を持してグランドプリンスホテル新高輪へと向かったのである。

 

滞在中、部屋で家と同じようにネットを見て過ごす以外には、国際館パミールや隣のグランドプリンスホテル高輪や縁日夜店イベントをやっている日本庭園やナイトプールを歩いたり観察したりして過ごした。

なお、宿泊日の昼食は前から目をつけていた品川のくら寿司(都心に格安の回転寿司店は少ないのである!)で10皿以上食べ、夕食も前から行きたいと思っていた株主優待券を使える店でセコいながらもたらふく食べ倒して寝た。

ホテルの部屋が自分の家の部屋より立派と思わなかったというのもあるが、部屋についての感想は特にはない。

館内施設利用券はチェックアウト後にホテルのレストランでのランチで使おうと画策していたのに、あろうことかホテルの朝食で満腹になってしまい、無念であるが昼食を食べることができず、ホテル内の店で6,000円分の高級生チョコとパンを買って帰るというオチになった。

ドア・ツー・ドアで30分の小旅行は気楽だなと思ったが、少しは気分転換になったとはいえ、「家に居るのと何が違うの?」という所感に関しては、わかりきっていることとはいえ滞在前と滞在後で全く変化がなかった。

 

しかし、過去に何度も真夏という季節をディスっている通り、すっかり年間行事となってしまっているのだが、ありがたいことにやっと真夏が終わろうとしている。

っていうか、早く終わってくれ!

 

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f:id:gooddays-shumai:20200906211326j:plainグランドプリンスホテル新高輪の日本庭園ではホテルの職員さんたちが縁日を演出してファミリー層を楽しませていた

 

f:id:gooddays-shumai:20200906211332j:plainいくつもの大宴会場がある国際館パミール。新型コロナ禍の影響もあると思うが人がおらず。「パミール」というロマンのある名前は井上靖氏がつけたそうだが、大宴会場の「崑崙」とか「北辰」という名前にシルクロード的ロマンを感じる。21世紀になってまさかこんなにキナ臭い場所になるとは井上作品を読んで西域に憧れていた頃には思いもせず…

 

f:id:gooddays-shumai:20200906211317j:plain館内施設利用券で購入した1粒300円以上する高級生チョコの数々。もったいなくて、1日に1粒づつをちょこちょこ食べました