ついさっきまで野球を見ていたが、大リーグと日本の野球を比べていつもいつも思うのは、鳴り物の有無とか豪快さとかそういうものより、カメラのアングルが違うということ。
大リーグはピッチャーの正面に打者が映っているから球が曲がる様子やストライクゾーンが一目でわかるので、投手と打者の対決を見ていてとても楽しい。
でも、日本の場合は斜めから撮っているので俺にはその両方があまりわからず楽しめない。
どうにかならんかなといつも思う。
わかる人もいるのだろうが、俺みたいにわからない人も多いと思うのだけど…。
話は全く変わります。
最近、とあるという経済誌に久保田武蔵という人が出ていて、彼は今は子供の体操の先生をしているらしいが、元々は全米4冠の格闘技のチャンピオンということだった。
「そんな選手いたっけ?」「仮にそんな選手がいてマスコミがほっておくか?」と思って検索するのだが、ほとんど出てこない。
特にどの階級でやっていたのかが気になるのだがそれに関しての記述は皆無だ。
まさかウソで全米4冠とは言わないだろうから俺の検索がよほど下手なんだろうと思う。
ところで彼は12月27日に引退試合とやらをサム・グレコ選手とやるらしい。
雑誌の記述によると彼の身長は170センチ程度ということで、見た目も細身なのだが、188センチ110キロの筋肉の塊とどうやって試合をするのか興味をそそる。
ルール等は書いていないからどんなルールでやるのかは知らないし、どういう結果になるのかとても楽しみだが、サム・グレコとやるという時点で彼は漢だと思う。
まあ、ボブ・サップのトレーナーとかやっていたサム・グレコがまだ現役で試合をするということにも驚いたのだが…。
間違ってもどちらかが怪我をして試合が流れるというような残念な事態にならないことを祈りたい。
ところで、経済誌といえども別のページにはネオヒルズ族の与沢翼氏が出ていたりしたのだが、まあ、いろんな人が出るものだなとも思いますた。
今日知ったニュースに栗城史多氏が4度目のエベレストへのアタックに失敗したというニュースがあったが、さらに、その犠牲として氏は指を数本失うことになるかもしれないのだという。
全く聞いているだけで痛々しいニュースだが、指がなくなっても再挑戦をするというようなことを述べていたようにうかがえたが、登山家は一体何に掻きたてられてそこまでやるのだろうといつも思う。
俺は高校の頃、大して山が好きではないのに山岳部だった。
とはいえ、学校を数日休んで霧島連山の縦走に行ったり、火を起こして肉を焼いて食べたり米を炊いたり、仲間と楽しくキャンプしたかったからやっていただけのいい加減な部員だった。
大会でも、パーティーに太めの部員がいて彼のペースで登っていたから競技では毎回ビリだったが、そのことは余力を残しながら登りたかった俺にとってはとても好都合だった。
そのように、お遊びの登山の楽しさはわかるが、登山は何よりも怖いスポーツだ。
キックボクシングで死ぬことは滅多にないが、高い山では人は簡単に命の危険にさらされてしまう。
栗城さんの「単独」「無酸素」登山という言葉に疑問符がつけられている話はあるそうだが、そんなものに疑問符がつこうがつくまいがあんなキツイことをやっている時点で俺にとっては奇特なことだ。
でも、ジャッジと観客のいない中、命がけでやっている登山家にとっては、言葉の定義というのは大ごとなんだろうなとも思う。
決して茶化すつもりはないのだが、俺がエベレスト登山とサム・グレコと試合のどちらかを選択せよと言われたら…サム・グレコと試合して、観客からどうブーイングを受けようと高速タップします。
それだけが安全に生還する道なのだからなりふり構ってなぞいられませぬ。