モテない時代が長かったトラウマはいつまでも残る。
私は、今、女性の生徒さんに対してインストラクターをしているのだが、たぶん、そのトラウマが醸し出す、照れ屋さんというか、とにかくそういった「女性が苦手ですオーラ」は生徒さんにも察知されていると思う。
また、それと同じか、もっと大きいかもしれないトラウマに、「上京して10年以上経つのにまだなまりが抜けない」というのがあって、タメ口で話せば、あまりなまらずに済むのだが、敬語で話すと恐ろしくなまりが出てしまうため、それで、敬語を話す場になると自信を失っておどおどとしてしまうというのもかなりある…。
こんなことを言うのも難だが、私のルックスに対する男性からの評価は高く、特に同性愛者からはすごく高いのだが、その反面、女性からはそれほど評価されない系のルックスだと自覚しているから、別に女性に対してそういった意味での自惚れ的な感覚は全く持っておらず、自信にはつながっていない…。
とはいえ、トラウマがあるとはいっても、いい加減、一対一での対応には慣れたし、逆に男性よりも女性に対してのほうが構えずにフレンドリーに接することができる。
私の場合、相手が男性だと打ち解けた後でも、「嫌な気持ちにさせないように気を使う」、「私と同じ年度生まれの人にはタメ口で話すが、逆に年下には敬語で話すことが多い」といった接し方の特徴がある。
しかし、打ち解けた女性に対しては、「あまり気を使わない&ワガママ」「年上でもタメ口を聞くことが多い」「基本的に下の名前で呼び、呼び捨てにすることも多い」といった接し方をすることが多い。
もちろん、これには自信のなさの裏返しでもある。
時系列を再び過去に戻すが、人生にはモテ期というのがあるというが、私の場合、そのピンクサロンに行ってからしばらく経った後から、2年後にとうとう彼女ができるまでの時期がまさしくその時期であった。
っていうか、その後の8年間は彼女がいるから、たま~にモテたとしても、どうしようもなかったりするんですな…。
…で、身だしなみや、コトに持っていくための雰囲気作りのようなテクニック面に気を配るようになってからは、どうにかこうにか女の子を口説くことができるようになっていった。
「こんなにモテたことのない俺でも女の子を落とすことができる…」。
こんなプチ成功経験が、とにかくモテた記憶が全くなかった私を奮い立たせた。
劣等感のかたまりだった私は、その思いを払拭するためなのか、やれナンパだとか、合コンだとか、ツテで人と知り合うなどして女性と関わりを持とうと必死になった…。
その中で女性を傷つけるようなこともしたと思う。
大学入学と同時にキックボクシングを始めたのも、「度胸がないから」という理由だったのだが、劣等感をきっかけに始めると人間とはモノになりやすいなあと思う…。
また、その時期においても、「彼女いない暦」については更新し続けていたのだが、「彼女ができると色々な女性と関わりを持てなくなるので、彼女を作るのは先でいい…」と思っていた。
次回からは私の屈折した考え方を述べます…。