連日連夜飲んでばかりいるのだが、これもそんな中で書きますた…。
今回こそマニフェスト選挙になるか…
小泉内閣と小選挙区制のおかげで、政治のメカニズムが、“官僚・族議員主導”から“政治主導”になってきており、政治が明確な意思表示をしない限り物事が進まないという状況になってきている。
もちろんこれは良いことである。
確かに、丸投げ批判や骨抜き批判はあるが、自民党が勝つにせよ民主党が勝つにせよ、今回の抵抗勢力一掃の試みが成功すれば、より“政治主導”の方向に進んでいくことになるであろう。
なお、私の予想では自民党が勝ちそうな気がする。
ところで、“政治主導”とは“政党主導”ということでもある。
そして、政党が国民に対して誠実であるためには、国政選挙時に国民に対する約束事である「公約=マニフェスト」を掲げ、それを忠実に実行を実行することが必要となる。
「政党は公認決定の際にマニフェストの遵守を求め、国民はマニフェストを元に投票する政党を決める。そして、選ばれた政治家はマニフェストをきちんと守る…」ということこそが、これから求められる政党本位・政策本位・マニフェスト本位の政治のあり方なのである。
このように、政治から官僚・族議員色が薄れて政党色が強くなるとマニフェストの重要性が表に出てくるわけだが、今回こそマニフェストをもとに政党を選ぶ選挙になって欲しいし、政権を取った党はマニフェストをきちんと守るようであって欲しい。
今、そうならなければ国民の政治に対する失望はさらに広がるであろう。
有権者も、「両党とも言っていることに大した違いがない」などと冷めたことというか知ったふうなことを言わず、両党の意見の違いと実現可能性と実行への期待値をきちんとおり込んでから投票活動に臨むようであって欲しいと真剣に思う。
このように考えれば、自民党にとっても、マニフェストと相容れない考え方を持つ非公認の反対派候補に対立候補をぶつける作戦は、政策を実現するための手としてごく自然な手のように思えてくる。
そもそも全く異なった考え方を持つ者同志が平気で徒党を組むこと自体が節操ないことであるわけだが、戦略上、どうしても組みたいのならば、公約と公約を遵守することぐらいは事前に決め、そしてそれを守るべきだというのは前回にも述べたとおりである。
なお、自民党の小泉総裁だけでなく、民主党の岡田代表も「マニフェストにサインしなければ公認はしない」と発言している。
なので、マニフェストに書かれている内容は、族議員であろうが、労組出身の政治家であろうが、旧社会党の政治家であろうが全員が守らなければならないということになるのである。
だからこそマニフェストの内容が重要になるのである。
私事になるが、先日、私が私の親父に、「親父、今回はどっちに入れるか悩むなぁ~」と言ったら、「まあ、マニフェストをちゃんと見らにゃわからんわな~」と親父が返し、私も「まあ、そうやわな~」と答えたのだが、このように、我が家と同じような光景が日本全体で見られればしめたものだと思う。
まあ、政党がマニフェストをきちんと守ってくれればの話なのだが…。