年末年始は12月30日から1月5日まで3年ぶりに海外旅行に出かけ、バンコクを訪問した。
以下がその際の写真である。
バックパッカーをしていた頃はまずバンコクへ飛び、バンコクで他の国へのエアチケットを買ってそこへ訪問し、バンコク経由で帰国していたので(日本から直接行くよりバンコクを経由したほうが安かったという事情もあるが、単純にバンコクに寄りたかっただけ…)、かつてはバンコクに行くことを「里に帰る」とうそぶいていたものだが、2012年の年末年始に訪問して以来、実に10年ぶりの訪問となった。
プーケット島や他の東南アジア諸国にあちこち行っているせいか、まさかバンコクを訪問する間隔がこんなに空いていることに驚いた。
発展していく国の10年というのは日本の10年とは全く違っていて、その発展ぶりと富裕層・中間層が裕福そうに見えることに度肝を抜かれた。
特に2018年11月にオープンしたアイコンサイアムというショッピングモールには驚いた。
新型コロナ禍をどうやって切り抜けたのかはわからないが、外観やロケーションのすごさ、内装のリッチさとデザイン、売っているもののリッチさ、日本最大と言われるイオンモール幕張新都心やイオンレイクタウンをはるかに上回る広さ…どれをとっても日本のショッピングモールとは別次元のすごさだった。
アイコンサイアムだけを見たら日本がみすぼらしく思えるぐらいなのだけど、一人当たりGDPは7,000ドル程度と日本の5分の1以下しかないので、中間層が増えながらも置き去りにされている貧困層も多数いるわけで、そう簡単に語れることではないとも思う。
ただし、ショッピングモールにいるタイ人は俺よりも暮らしぶりが良さそうに見えた。
まあ、ミニマリストの仙人と比べてもしょうがないのだけどね…。
アイコンサイアムの存在と同じく驚いたのは、どのショッピングモールのレストランも日本料理のレストランが半分ぐらいを占めていたことだ。
何故にこれほどまでに日本料理レストランばかりなのだ?と驚くのだが、清潔かつオシャレもしくは豪華な環境で食べるのに日常食であるタイ料理でないものにしようと思うのは理解できなくもないのだけど、ここまで日本料理がブームになっていることにはさすがに驚いた。
多くは日本にもあるチェーンだったが、タイでしか見かけない日本料理レストランも少なくなかった。
なお、ユニクロや無印良品に留まらず日本の小売業の進出も目覚ましかった。
タイという国は製造業やインバウンド観光業が盛んなこともあって圧倒的な経常黒字と貿易黒字を計上していて、それゆえに豊かになっていっているのだが、対日本になるとタイ側の貿易赤字が際立つわけで、そういう意味では「タイ人はどれだけ日本のモノやサービスが好きなんだ~」ということになる。
タイの物価については日本にいながらある程度の情報を得ていたし、既にプーケットの物価が高かったので、日本と同じぐらいのものや日本より高いものがあってもすんなり受け入れられたが、10年前と比べたら随分と上がったことには変わりはない。
これだけ日本食や日本の小売チェーンが充実しているとなるとバンコクでは日本にいるのと変わらない生活を享受できることになる。
それと同時にタイ人が訪日しても買い物の楽しみをほとんど得られないのではなかろうかと思った。
俺自身も、どの国を訪問してもほとんど何も買わないし、今回も何一つ買い物をせずに帰ってきたのでその点では同じである。
いや、俺はミニマリストだから何も買わないだけで違うか…。
街の臭気やドブ臭や排気ガスに関しても決して無くなったわけではないが、昔よりは減ったように思う。
物乞いに関してはかなり減った印象がある。
格差はあるとはいえ全体的に豊かになっているのだと思う。
年末年始のバンコクはベストシーズンといえる時期なので暑くない程度に涼しいのだけど、別の季節のクソ暑さを知っているだけに本格移住したいとはさすがに言えない。
東京の梅雨明け以降の真夏が大嫌いなだけで、毎日澄んだ青空で気分の良い冬は全く嫌いでないので東京の冬を避ける意義も弱い。
タイ人のマスク着用率は日本と同じぐらいだった。
日本と同じようにタイでもマスクを外すことが奨励されているルールになっているのだが、タイ人がマスク着用を続けているのは、不安からなのか同調圧力からなのかを知りたくて、その辺について書かれた記事を検索したのだが、きちんと分析した記事に当たることはできなかったのだけど、パラっと見た感じでは不安からのように感じた。
バンコクには多数の外国人がいるのだが、外国人のほとんどはマスクをしていなかった。
日本でも私有地以外でマスクをしていない俺は日本と同じようにノーマスクで過ごした。
申し訳ないけど、バンコクではショッピングモールのような私有地でもノーマスクで通させてもらった。
あと、出国・帰国するたびに、成田空港は新東京国際空港という名前でありながら他国の空港と比べて本当に貧相で、国際玄関口としていかがなものなのだろうかと思わされる。
羽田空港こと東京国際空港が時代に合わせてきちんと進化しているのとは大違いである。
アイコンサイアムの全景