GOODDAYS 東京仙人生活

ひっそりと静かに生きる47歳仙人のつぶやき

石垣島旅行記

 

毎回そうなのだが、本ブログの旅行記は俺個人が思ったことを中心に述べるので、普通の旅行記とは違った切り口となっている。

 

今回の石垣島の写真。

 

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今回の旅行の事情

新型コロナ禍になって海外に行けないため、我が家の国内旅行頻度は逆に増えているが(新型コロナ禍以降20回目の旅行)、空いているのをいいことに、2020年以降に旅行の予約をする際には現地の天気予報を確認して直前に予約をするようにしていた。

しかし、さすがに石垣島旅行の予約は飛行機の便数が限られるだろうと考えて2週間前に予約をした。

結果的には飛行機の座席数は行きも帰りも半分程度しか埋まっていなかったので「焦って早く予約することもなかったな…」と思ったのだが、宿泊したホテルのほうはかなり埋まっていたように感じた。

そして、2週間前に予約したこともあって、旅行中の天気は1日目と2日目は少しだけ日が射すことがある程度の薄曇りで、3日目にいたっては雨と曇りという結果になってしまった。

沖縄地方の天気予報はあまり当たらないと過去の経験から思っていたのだが、今回は残念ながら天気予報がバッチリ当たってしまった。

天気予報が良くなかったために行く前から意気消沈していたが、最初から覚悟していた分、現地では「いかに楽しむか」という方向にマインドを切り替えられたのではなかろうかと思うものの、せっかく南の島に行ったのに晴れてくれなかったのはやはり残念であった。

そもそも沖縄地方というのは天気が安定しないという印象が強く、雨季と乾季がしっかりしている海外リゾートより旅行先としての数段リスクが高いと思っていて、かつ、国内のファミリー旅行者やインバウンド客からの人気が高く、費用も高いイメージがあるので長らく敬遠してきたのだが、新型コロナ禍に入ってからはその要素が解消され、かつ、海外に行けないこともあって3度目の沖縄入りとなった。

とはいえ、新型コロナ禍が明ければまあ沖縄には行かなくなるだろうな…と思いながら訪問している。

 

3月の沖縄

石垣島と聞いて思い浮かぶのは川平湾と竹富島ぐらいでほとんどイメージがなかった。

ただ、何のイメージもない宮古島ではなく石垣島を選んだのはギリギリで思い浮かぶイメージがあったからである。

なお、「マリンアクティビティ好きじゃないなら石垣島に行くなよ!」と突っ込まれても仕方ないと思うのだが、俺はマリンアクティビティが好きではない。

我が家の前の隅田川を爆音立てて走る水上バイクというクソ迷惑な乗り物は一刻も早くこの世から消滅して欲しいと願っているぐらいである。

また、プーケット島に行って1度も海に入らないような人間であり、新型コロナ禍における3度の沖縄訪問でも海には入っていない。

しょっぱい塩水よりプールのほうがマシだが、3度の沖縄訪問ではプールにすら入っていない。

普段ジムで泳いでいるので、子供がはしゃぐプールに入ろうと思わないのである。

また、スキューバダイビングやシュノーケリングも好きになれず、水族館に行ったり、グラスボートで海底を観たほうがずっと良いと思うタイプの人間である。

バリ島でスキューバダイビングをした際に毒のある小さな海ヘビが首筋に付着する事件があったためにすっかりトラウマになり(俺はそのことに気づかずにいたところをダイバーさんが慌てて取って投げてくれた)、セブ島でも妻につき合ってシュノーケリングをしたが、人に危害を加えないジンベイザメと距離が近くなりすぎてしまって怖すぎてちびりそうになり、トラウマが深まった次第である。

そういう意味では雰囲気だけ南国気分を味わいたいと思って南国に行くなんちゃって人間である。

といいつつ、俺は寒いのよりも暑いのが嫌いなワガママ人間でもある。

昨年7月上旬に沖縄本島を訪問したらえらく暑くて、夜はともかく日中は外に居られたものではなく、ほとんどホテルの部屋か車の中に居たような気がしたので、「夏の沖縄にはもう行くまい!」と思ったのだが、その前の3月中旬に行った時はこの上なく気持ち良い気温だったので今回も3月にしたところ、天気はダメダメだったが、気温だけは最高に心地良かった。

なお、沖縄観光のハイシーズンは晴れの日が多く空が青くなる夏とのことだが、世の中の方々は奇特なものだなあと思う次第である。

でも、その時期以外の沖縄の空って何とも青さが濁っているイメージがあるし、沖縄の快晴日数は全国最下位で、晴天率も低く、日照時間も短かったりする。

本当に旅行ギャンブル度の高い地域である。

 

こちらは昨年2021年3月に沖縄本島を訪問した際の写真。

 

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こちらは昨年2021年7月に沖縄本島を訪問した際の写真。

 

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石垣島に関して

石垣島を訪問して最も驚いたのはドライブをして海が見えるスポットがほとんどないということである。

時間とお金をより多く払って沖縄本島ではなく石垣島に人々が出かける理由を考えると、「空港に着いてすぐに目の前に絶景の海が広がっている…」という図式を安直に思い描いてしまっていたのだが、実際には、台風が来た時の暴風が凄まじいせいなのか道路と海の間にはずっと木が植えられていてほとんど海が見えない。

グアム島一周をドライブした際にもそういった傾向があったのだが、これがモンスーン地帯にある南国の現実というものだろう。

でも、宮古島ではドライブを楽しめるというし、沖縄本島でも西海岸の恩納村付近や東海岸海中道路付近において美しい海を眺めながらドライブできるし、本部半島の瀬底ビーチや昨年宿泊した国頭村の奥間ビーチの美しさは石垣島竹富島のビーチと比べてもひけをとらない美しさだったように思う。

我ながら身も蓋もないことを述べてしまうのだが、沖縄本島石垣島より断然充実した海岸ドライブを楽しめ、北部に行けば石垣島と同じぐらいに美しいビーチがあり、かつ、観光・グルメ・買い物も比べ物にならないぐらい楽しめ、さらに旅費も廉価ということになる。

また、石垣島のビーチの多くは公共ビーチなのだろうが、実質的にはビーチの前にリゾートホテルが建っていたりするから部外者が簡単に利用できる感じには見えなかった。

つまり、泊まったホテルのビーチでビーチライフを楽しむという過ごし方になってしまいがちなのだろうと想像する。

まあ、観光客がゴザと水筒とおにぎりを持ってビーチに行くわけがないのだからビーチと言っても当然リゾートホテルとセットになるわなと思うのだけど…。

 

もちろん石垣島の大きな魅力として石垣港離島ターミナルの存在があり、ここから竹富島西表島小浜島・黒島・波照間島与那国島などへ島めぐりに行くことができるのだが、この島々の魅力がすごいから石垣島が注目されるのだろうと思う。

とはいえ、アイランドホッピングをしようと思っても島と島がそれぞれ船便で結ばれているというわけではなく、ほとんどの場合、一旦石垣島離島ターミナルに戻らないと別の島に行けないようになっている。

「遠くの石垣島に着いて、石垣島からさらに他の島に行かにゃならんの?しかもその都度石垣島に戻る必要があんの?だったら面倒だから竹富島だけでええわ…」と俺なんかは思ってしまうのだが、そういうわけで、「島めぐりをするためには天候も睨みつつの長期滞在が必須だろうな。その場合一週間程度の休みが必要になるだろうが、比較的休みを取りやすい夏休みの時期だとクソ暑いわ、人が多いわ、旅費が高いわ、台風や雨の天候リスクは高いわでマジでハイリスクだわな…」などと余計な心配をしてしまう。

なお、アイランドホッピングに関しては現地ツアーで効率良く回ることはできそうなのだが、俺は可能な限りツアーを避けたい偏屈者である。

 

竹富町のナゾ

あと、個人的に驚いたのは石垣島石垣市)と与那国島与那国町)以外の八重山諸島で形成される竹富町の町役場が石垣市の石垣港離島ターミナルの前にあることだ。

実を取れば当然それが便利なのだろうが、実を取りすぎているので斬新に思ったのだ。

竹富町というのは人口約350人の竹富島というよりは人口約2,450人の西表(いりおもて)島を中心とする八重山諸島の10の島々で形成されている人口約4,300人の自治体である。

なお石垣市の人口は約5万人で与那国町の人口は約1,700人である。

なお、長い政治闘争?の末、2015年に西表島大原に竹富町の本庁舎を移転すると決まったようだが、何故か石垣離島ターミナルの横に今せっせと立派な庁舎を建設しているようで一体何が何だかわからん事態になっている。

西表島に本庁舎を新設しつつ、石垣島に建設中の庁舎に従来通りに相当な機能を持たせることになるのかな?と思うのだが、西表島の本庁舎の着工の報は検索しても全く見当たらない。

「なんだか複雑怪奇なことになってるなあ…」と思う次第である。

余談だが、2月末に竹富島の町長が海底送水管更新工事を巡る収賄で逮捕されている。

町役場の職員の住所もそうだろうけど、逮捕された町長の住所は石垣市だった。

彼らの税収は石垣島に入ってるわけですわな…。

 

石垣島観光の感想

やっと本題らしいことを述べるが、各観光地等の感想である。

3日目に雨が降ったせいもあってかなり暇があったので島の街路を意味なく車で走りまわったり、晴れてたら行かなかったであろう鍾乳洞などにも出かけ、街の散策にも多くの時間を割くことになったので石垣島という場所を観光以外の目線で把握するという目的はより達成できたと思う。

 

玉取崎

1日目に石垣空港に着いてすぐに行った。

景色はとてもすばらしいが、驚くような景色というわけではない。

 

川平湾

3日目にグラスボートの予約をしていたが、3日目の天気予報が良くなかったので1日目にも行くことにした。

ギリギリ日が射しているとはいえ、薄曇りだったので普段写真で見るような光景を臨めたわけではないが、3日目は雨でしかも風でグラスボート運航も中止となったため、1日目に行っておいて本当に良かった。

そして、グラスボートを体験できなかったのは残念だった。

行く価値云々という前に石垣島に来てここを訪問しない人はいないでしょう…。

 

竹富島

八重山観光フェリーで石垣島を11時30分に出発して、竹富島を15時20分に出るフェリーに乗って戻ってきた。

石垣島から竹富島までの乗船時間は15分程度だったかと思う。

竹富島に着いたらすぐにレンタサイクル屋を選び、その中から丸八レンタサイクルという店を選んで店のワゴン車に乗せてもらって集落の中にある店に行って自転車を借りた。

レンタサイクルは12時10分に借りて14時頃に返したので2時間の利用となり料金は一人800円だった。

その後、14時50分に店からフェリー乗り場まで送ってもらったのだが、その間の50分間程度はカフェでの休憩と徒歩での集落散策に充てた。

自転車を借りている2時間で、カイジ浜コンドイ浜・西桟橋というオススメ、かつ、実際に訪れる価値のあった場所と、店の人から「行く必要はない」と言われていたミサシ御嶽に行ったが、ミサシ御嶽から集落に戻る途中に石垣牛の牧場があって、ここがなんとも楽しかった。

これらを回り終わって残った時間で集落を走ったが、思っていた通りのすばらしい集落だった。

ガイドさんが三線をかき鳴らしながら歌いつつ進む水牛車は観ていてとても旅情を感じたのだが、自分が乗るのは面倒だったので外から観るだけにした。

訪れたのが3月だったからものすごく気持ち良かったが、真夏だったら暑くて俺には無理だな…と思った。

 

米原ヤエヤマヤシ群落

ヤエヤマヤシというヤシが生えている200メートルほどの坂道の遊歩道。

雨の中歩いたほうが逆に雰囲気があったように思えたけどどうしても行くべきと思う場所ではない。

 

底原ダム

途中で通りかかっただけなのだが、こうしたダムが石垣島の水がめになっているのだなと理解できたし、周辺の山々や畑の光景は石垣島のもう一つの側面だなと思った。

 

バンナ公園展望台

雨の中で訪問したが、結構いい景色で、島を俯瞰的に見渡せる。

市街地から車で遠くないので行ってみたほうがいいように思う。

別に行かなくても何ということでもないのだけど…。

 

石垣鍾乳洞

石垣島鍾乳洞の他にサビチ鍾乳洞と八重山鍾乳洞というのがあるようだが、最もメジャーとされる石垣島鍾乳洞に行った。

入場料は1,200円と安くはないのだが、全国の鍾乳洞を相当回っている俺でも結構すばらしいと思った。

どうしてもということはないが、行く価値は十分にある。

 

石垣市街地

石垣港離島ターミナル付近に市街地がある。

石垣港離島ターミナルの北側に美崎町というエリアがあり、美崎センター通りと美崎通りという2本の通りにはアジアの街中のような雰囲気の飲み屋街が広がっていておもしろかった。

なお、その東側にユーグレナモールというアーケード街のあるエリアがあって、土産物屋や飲食店はこのあたりに集中している。

行っても行かなくても良いような市街地だが、石垣港離島ターミナルに行ったついでにせっかくだから散歩はしたほうがええわな…と思った。

ロードサイド的な意味で住民が車で立ち寄るような市街地はこのエリアより若干東側に広がっている。

 

今回カットした観光地

残りの観光地である、平久保崎・御神崎(うがんざき)・米原海岸の3ヵ所は最終日に回るつもりだったが悪天候の影響でカットした。

 

現地のスーパー

現地のスーパー(といってもマックスバリュ)を確認したが、やはり生鮮食品は高めだった。

惣菜は現地っぽいものもあり、見て楽しめた。

なお、名産の島バナナは小さい島バナナが7本ほど入ったもので450円程度と普通のバナナより数倍高かった。

ホテルで食べてみたら渋くて思わず吐き出してしまった。

仕方ないので東京に持ち帰って数日後に食べたらものすごく美味しかった。

普通のバナナより酸味があるのだが、上品なスイーツでも食べているかのような味だった。

 

フサキビーチリゾートホテル&ヴィラズ

今回2泊したのはこちらのホテル。

敷地がかなり横長く、端から端まで歩くと15分ぐらいかかる。

新しい施設とそうでない施設があるのだろうが、ロビーやプール回りがとてもきれいで、特にプールサイドはゴージャスな雰囲気があって“映え”る。

宿泊した部屋は2019年にできたばかりのノースウイングのパティオスーペリアツインという36㎡の部屋。

部屋の前にパティオと芝生のガーデンがあるユニークな作りとなっていた。

大浴場は温泉ではないものの結構良かったし、朝食ビュッフェも日曜日の朝は混雑していて多少待たされたが、内容は相当充実していた。

夕食ビュッフェも1度食べたが、一人5,500円を払って食べる価値のある内容だった。

しかし、朝食ビュッフェ→ほぼ昼抜き→夕食ビュッフェ→朝食ビュッフェと続くとさすがに胃腸に悪かった。

 

f:id:gooddays-shumai:20220313164814j:plain川平湾にて…