GOODDAYS 東京仙人生活

ひっそりと静かに生きる47歳仙人のつぶやき

中年仙人の余生

やりたいことを先延ばしにせずにどんどんやって生きている。

なので、「人生においてやり残したことは?」と思い返しても特には思いつかない。

そういう意味ではいつ死んでも悔いはないが、だからといって早死にしたいわけでは全くない。

先日、健康に生き、かつ、健康寿命を延ばすべく自分なりの「健康生活」を送っているということについて述べたが、健康には誰よりもこだわっているつもりだ。

 

俺も妻も不妊検査で全く問題がなかったこともあり、子供がいない人生を送ることになるとは思ってもみなかったが、30代後半に多額のお金をかけて可能な限りの不妊治療をしても子供を持つにいたらなかった。

悔いを残さぬようそれだけのことをしたとはいえ、そもそもどうしても子供が欲しかったというわけではなく、むしろ、子供がいない人生を送ることになると覚悟を決めてから心の内側から湧き出てきたのは重い荷物を肩から降ろす感覚に似た感情だった。

子供を持ち、育てることで得られる充実感は人生で最大の充実感だろうと想像するが、それでもその苦労と責任を放棄できた喜びが大きかったのだろうと思う。

「責任」の中には、これからの高齢少子化と人口減が進み衰退していく一方の日本、どうなるかわからない世界情勢や地球環境といった要素が大いに含まれるのだが、この「子供の将来の世界に責任を持てない」という感情が世の中の少子高齢化が加速している面は確実にあると思う。

可能な限りの努力をしたとはいえ、結果として自分自身も少子高齢化に加担してしまったと思っているので、「自分の老後は絶対に健康面でも自立するぞ!それこそ俺の自己責任だ!」と強く思うようにしている。

そう思うからこそ「健康生活」を心がけているのである。

 

子育てをせず、かつ、仙人生活をしていると世の中の同世代の人と恐ろしいほどに忙しさの差が出ることになる。

俺ほど暇な同世代の人間はそうそういない。 

だからやりたいことを先延ばしにせずに生きることができているのだ。

とはいえ、自分自身の内部感覚でいうと毎日がやることとやりたいことだらけで目が回るほどに忙しい。

 

また、俺は健康面・金銭面(質素な生活を好むので…)・住居面・家族面・友人面どれにも全く不満がない。

住環境は隅田川沿いかつ銀座徒歩圏内で、日本全体レベルで見ても有数に恵まれている場所にある。

 

金銭面で困らない限りはビジネスを手掛けたいとは全く思わない。

ビジネスというのは「社会貢献」「自己実現の手段」「野望」というよりは「お金を得るための活動」「他人のニーズを満たすための行為」と思っているからだ。

ましてや交友範囲やフォロワーを増やしたいという願望も全くない。

 

俺にとっての義務だと思っていることは、「自分の親よりは先には死ねない、夫婦双方の親の老後を自分なりに見守る」ということぐらいだ。

今は俺の親も妻も親も元気だが、親がいつまでもいるものではないという覚悟はしておかないといけない。

 

子供がいない自分らの老いについてはたびたび考えるが、「何としても死ぬ直前まで動ける身体でいたい」と思い、「病苦で身動きできなくなったら終了ボタンを押して安らかに逝きたい」と妄想してしまうのだが、こうした信条を述べることは、寝たきりの人に対するハラスメントになるととられる世相でもある。

でも、先に述べた通り、子供がいないからこそ自分自身が福祉や介護に頼るという考えを可能な限り持ちたくなく、だからこそ「健康生活」を追求し、やりたいことを先延ばしにせずに生き、悔いを残さないよう前のめりになっているのだ。

 

人生哲学として「足るを知る以上の欲は敵」だと思って生きているのだが、その反面、それなりに贅沢もしてきた。

贅沢な行為に対する欲求もほとんど満たしている。

「まだ満たしていない贅沢ってあるかな?」と頭に思い浮かべてみたが、「星のやに泊まったことがない」「37ヵ国旅したのにトルコとアメリカ本土に行ったことがない」ということぐらいしか思いつかないし、食べものに関して「どうしてもこれを食べておきたい」と思ったものは既に食べてしまっている。

物欲に関しては、持ったことがない車や別荘を含めて全くない。

 

俺が、星のやに泊まったり、トルコ(イスタンブールのブルーモスク改修が終わるのを待っている)に行ったりしたら「あいつ、数少ない欲求を叶えやがったな!」と笑っていただきたい。

ちなみにいつまでも星のやに泊まれないのは、性根がケチなため、2人で2泊3日泊まるのに20万円以上をかけることに思い切りがつかないだけである。

ちなみに星野リゾート・リート投資法人J-REITは所有しており、配当も受け取っている。

 

「その年でこれといってやり残したことがないというのは不幸なのでは?」と思う人がいるかもしれないが、「足るを知る以上の欲は敵」と思っているので、欲がない状態はとても心地良いと感じている。

必要以上の欲を持たずとも幸せになる手段は無数にある。

今の時期であれば外で桜を眺めて鳥の声を聴くだけで言いようがなく満たされた気持ちになれる。

まだ人生は半分残っているが、無欲で余生を生きたいと思う。

 

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増上寺のわき道から

 

f:id:gooddays-shumai:20210325140918j:plainアークヒルズにて

 

f:id:gooddays-shumai:20210325140927j:plain赤坂サカスにて

 

f:id:gooddays-shumai:20210325140936j:plain千鳥ヶ淵にて

 

f:id:gooddays-shumai:20210325140944j:plain北の丸公園田安門から

 

f:id:gooddays-shumai:20210325140956j:plain靖国神社にて

 

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台湾パインを食べたが、シロップ漬けのように甘い。でも、シロップ漬けとは違う

 

高齢者・情弱優位の世論調査結果が世の中を動かしている

最近の大手マスコミ世論調査の調査方法を見ているとどう考えても偏りが出る調査方法を採用しているように思えるので、それについての考えを述べる。

 

前置きとして俺自身の経歴から述べる。

新卒後に就職したので今から22年前から4年半の期間の話だが、統計調査会社で働いていた。

主には交通調査や交通解析を担当していたものの、官公庁が行う世論調査の実施や報告書の作成を担当したことも何度もあった。

当時は今ほどインターネット中心の社会ではなかったし、個人情報保護が重視される前の牧歌的な時代だったこともあり住民基本台帳を簡単に閲覧することができたため、調査のサンプリングの偏りを最小限に抑えることができていたように思う。

また、当時はお金はかかるがより属性の偏りが小さい訪問調査やポスティング郵送回収調査が中心に行われていて、俺が担当していたのもそういった調査だった。

 

余談だが、新人研修で新宿区の区政世論調査の訪問調査員を担当した際に「(キックボクサーの)おまえは武闘派だから歌舞伎町で…」と極真空手経験者の先輩に言われて歌舞伎町を担当したことがあった。

歌舞伎町の反社勢力が元気だった時代でもあり、ここにはあれこれと冷や汗ものだった逸話があるのだが、仕事中の話なので詳しく書くのは止めておく。

 

…で、本題に戻るが、今のように個人情報に敏感な世の中でバラつきの小さい調査を行うのは至難の業だろう思うが、だからといって偏ったサンプルから調査を行って良いという話にはならない。

しかし、最近の大手マスコミ世論調査の調査方法を見ているとどう考えても属性の偏りが出るだろうと思う調査方法を採用しているように思える。

採用されている調査方法は「ランダム・デジット・ダイヤリング(Random Digit Dialing)」、略して「RDD」調査であることが多く、これはコンピューターで無作為に数字を組み合わせて番号を作って、固定電話と携帯電話にかけて調査する方法である。

 

大手マスコミの説明ではランダムに電話番号を出現させるので属性に偏りが出ないということになるらしいが、まず、固定電話を持っている若年層が少ないという時点で偏りが出てしまう。

そして、知らない電話番号からかかってきて出る情弱な人世論調査の電話に応じる暇人という属性を考えるとどう考えても高齢者ばかりに集中してしまうことになる。

しかも、オペレーターが電話をかけるのが主に昼間であろうと想定するとますます高齢者ばかりに偏ってしまう。

 

ただでさえ、年代別人口においても若年者より圧倒的に高齢者が多い世の中で、ここまで偏りの大きな調査を実施してそれが世論調査の結果として出るのだから怖い。

しかし、この調査結果を世の中だけでなく政治家も重視する。

それは高齢者ほど選挙における投票率が高いからである。

 

収入が減らない年金生活者が一律10万円を欲しがり、一都三県の緊急事態宣言の延長をその他の地域に住む高齢者が圧倒的に支持し、そうやって実施される政策が決まっていく。

そして、これといってやりたいことがないのに権力を持つことだけが目的で政治家をやっている小池百合子氏のような人は政策の全てを高齢者世論に合わせて決めていく。

 

また、高齢者の世論を作るのに圧倒的な役割を果たしているのがテレビである。

テレビが悪いとは言わないが、観る側の感情を煽らないと視聴率が取れないという構造は人々から理性的な判断力を奪い続ける。

大手マスコミであるテレビや新聞の凋落傾向が叫ばれて久しいが、偏った世論調査を行い、また煽ることで影響力を発揮しようとする大手マスコミがどんどん落ちぶれていくことを心より願っている。

 

f:id:gooddays-shumai:20210317115832j:plain一週間前の3月10日に埼玉県の越生町を訪れた。電車で1時間半以上かかる。梅で有名な町だけあって梅が咲き乱れている私有地の多さに驚いた

 

f:id:gooddays-shumai:20210317115842j:plain山道を歩いたのだが、平日であることもあり、一人ともすれ違わなかった。すばらしい山道を独り占め

 

f:id:gooddays-shumai:20210317115851j:plain世界無名戦士之墓へ向かう階段

 

f:id:gooddays-shumai:20210317115900j:plain階段を登った甲斐あって世界無名戦士之墓からはすばらしい光景が…

 

f:id:gooddays-shumai:20210317115908j:plain越生梅林

 

f:id:gooddays-shumai:20210317115919j:plain実にすばらしい梅を満喫