GOODDAYS

  世の中の歪みをかいくぐってひたすら逆張りの人生を歩む俺の意見

低レバレッジFXスワップ戦略の実際

昨日の続きです。


円・米ドル・ユーロでは長らく政策金利が低いままの時代が続き、スイスなんてマイナス0.75%の金利にしているありさまだが、米ドルは利上げに転じている。

今、FX取引で米ドルを1枚(10,000ドル×本日レート112.2円=112.2万円)買えば、証券会社によって違いはあるものの、大体1日に50円ぐらいのスワップ・ポイントがつく。

したがって、1ヵ月で1,500円、1年で18,250円のスワップがつく。

これは、金利換算1.63%となり、言い換えれば、1年後に1.83円分円高に振れても同価値ということとなる。


もちろん、レバレッジをかければこの2倍、3倍の金利を得られる。

また、FRBはタイムリーに利上げの途中で今後スワップは上がり続け、日銀のゼロ金利(正確にはマイナス金利)は続くため、スワップはもっと増えていく予定である。


なお、この話はとてもわかりにくい話なのだが、インフレ率等を考慮しなかったとしても、金利平価説の理論的には長期的に金利差分だけ円高になるはずである。

今年の1ドル=112.2円は、1年後に112.2円-上記の1.83円で、1ドル=110.37円程度になるのが計算では自然なはずである。

さらに日本もアメリカもインフレ率の目標には届いていないものの、アメリカのほうがインフレ率が高いのだから、なおさら円高に振れるはずである。

なのに、実際の短中期的な動きは逆になることが多く、金利が上がるとスワップ欲しさにその通貨の価値のほうが上がり、円安になることがほとんどである。

こういった部分が為替の難しく読みにくいところだと思う。

 

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とはいえ、スワップを狙う上での問題点は、1年後に1.83円どころか、実際の為替は1年間もあれば10円程度は変動するのが普通のことだという事実で、実際はスワップの儲けなど、為替の値動きと比べたら取るに足りないものともいえる。


しかし、円高になって含み損を抱える可能性も半分あるが、円安になって含み益を抱える可能性も半分あるといえる。

そして円売りドル買いをする限り、ドル円金利差がある時は必ずスワップが入ってくる。

なお、地政学上の問題や世界景気やアメリカの法人税減税や利上げ状況や日銀の状況にもよるが、レバレッジを低くしておけば、一気に円高に進んだとしても、損切りしなかったとしても、いつかは円高が解消して円安に戻るものと信じるものとする。

なお、超長期的に、少子高齢化が進み人口が減り続ける日本経済と、超優秀な天才を呼び込みながら人口が増え続けるアメリカ経済のどちらかが強いかといえばおそらくは後者なので、長期的には割高と言われようが日本株よりアメリカ株を買ったほうがベターであり、国債の格付けも言うまでもなく米ドルのほうが圧倒的に上で、輸出で稼ぎたい日本は自国通貨安を目指す政策を取り続けると思うので、仮に円高が進行してもどこかで米ドル高に振れる可能性はおそらくはあると思うのである。


なお、購買力平価ベースで考えると、デフレ下の日本の一人あたり購買力平価のほうがアメリカよりも若干安いので、論理的にはもう少し円高になるのが妥当である。

しかし、一人当たりGDPは、ほぼ一直線で伸びる一人当たり購買力平価と違ってドルベースで見ると為替を反映するのでジグザグになっている。

したがって、為替は短中期的には金融政策やリスクマネーの動向に左右されるため、購買力平価に正比例して推移するとは限らない。

とはいえ、実体経済を加味しないということはあり得ないので、リーマンショック時の豪ドルのような稀有な例を除けばレンジから大きく乖離するというようなこともない。

ただし、リーマンショック東日本大震災レベルのもしやという時や、ヘッジファンドの売り込みがキツいときのためにレバレッジは低くしておくべきだと思う。


なお、FXで取引される高金利通貨にはトルコ・リラや南アフリカ・ランドといった通貨があるのだが、これらの通貨の金利がいくら高かったとしても長期でウォッチすると円に対して貨幣価値が下がる一方となっている。

そして、少し前にメキシコ・ペソのFX取引が解禁となったが、メキシコ・ペソは高金利なのにトルコ・リラや南アフリカ・ランドのようには一方的な動きは見せていない。

国債の格付けも日本よりは下だが、イタリアやスペインよりちょっとだけ良く、トルコや南アフリカよりは断然良い。

メキシコ・ペソのFX解禁となった今、取引量が激増するだろうからどう動くかはわからないが、参考のためスワップ例を書いておく。


メキシコ・ペソは1枚=100,000ペソ単位での売買となり(1枚=100,000ペソ×本日のレート5.85円=58.5万円)、大体1日に120円ぐらいのスワップがつく。

1ヵ月で3,600円、1年で43,800円のスワップがつく計算となる。

金利換算7.49%で、1年後に0.44円分円高、つまり、5.85円から一年後に5.41円のペソ安に振れても同価値ということとなる。

なので、米ドルの4.6倍ものスワップとなり、もし、為替変動がなければ7.49%で運用できる計算となるのである。

レバレッジ3倍であれば、元金比で22.47%のスワップが入る。

もちろん、為替変動がなければの話だけど、少し夢があるとは思いませんか?


なお、日本人のビットコイン購入シェアが半分近くらしいことを見ても日本人の博打好きは世界でも有数のレベルなのだが、FX取引における日本人トレーダーのシェアも世界の半分を超えていると言われる。

日本国内でメキシコ・ペソのFX取引が解禁になったことによって、短期トレンドとしてスワップ欲しさに日本人によるメキシコ・ペソの買いが入りまくってメキシコ・ペソ高に切り上がっていくのであるまいかと思ったのだが、今のところは素直に長期トレンドに従って円高になっていっているようである。

これはスワップ運用をもくろむ者にとっては困るのだが高いインフレ率を勘案すると当然とも思える。


ちなみに、トランプ氏就任前後にトランプ氏のメキシコへの排除的な発言の数々によって大きく切り下げたのだが、今年は、実際にはそれほどマイナス影響がなかったこともあって、反転してメキシコ・ペソが米ドルに対して強くなった。

とはいえ、メキシコの政策金利は打ち止め水準とされる7.25%に達しており、利上げ中の米ドルとの金利差が徐々に縮小するため、来年は対ドル安に転じるものと考えられる。


俺はまだジャブ程度にしかメキシコ・ペソに手を出せていないが、もう、証券FX口座入金額に対してレバレッジ1倍以上で運用することは余程のことがない限りはない予定なので、米ドルであれ、メキシコ・ペソであれ破産はしない予定である。


ということで、ガンガン上昇すると思えば、ETFや投信の世界インデックス運用をし、一度現金ポジションに戻そうと思いつつ、かつ、円安になりそうと思うのであれば、FXスワップというのが個人的に良いのではないかと思う運用方法なのだが、結果、俺の状況がどうなっているかについてはまた機会があれば書きたいと思う。