株式投資関連のさまざまなブログを拝見させていただく限り、ファンダメンタルス的な情報をきめ細かくチェックされていたり、仕手筋の動きを見定めてから売り買いをされている方が多いようである。
私のような専業というわけでもなく、仕事をしながらされている方が多いというのに大したものだな~といつも感心してしまう。
だが、私にはそのような嗅覚も才覚もない。 また、専業のためこれ以外にご飯を食べる手段はほとんどないわけだから、バクチは打ちたくないというか、リスク許容度はかなり低いほうなので、「無理は絶対にしないで、ご飯を食べられるプラスアルファー程度は確実に儲けるぞ~!」というスタンスで取引をしている。
そのようなわけで、これから述べる以下のような投資スタンスで取引しているが、このやり方だとある程度は確実に儲かっていくが大儲けはできない。
基本的には、チャート分析は初歩的なもののみにして、ただずっと板と5分足のリアルタイム・チャートを見て、何となく安い・上がると思ったら買い、高い・下がると思ったら売るようにしている。
そして、ここからが大事なのだが、同じ銘柄に売りと買いの両方を入れて、上がっても下がっても利幅を取れるようにし、利益が出たら利益を確定し、損しているほうは戻り待ちをするようにしている。
しかし、人間というのは利益だけはすばやく確定してしまいたがるもので、せっかく両建てしても利益が出たほうだけを素早く利食ってしまうことが多いから、世の中うまくいかないものである。 このように戻り待ちをしても、戻らずに逆に続伸または続落したら、仕方ないのであわてて両建てをしなおすようにし、ある程度手がつけられなくなったら、最悪、売り買い両方の玉を一気に手放して相殺して対処する。
このやり方だと、NYダウやNASDAQの結果もそれほど気にならないし、ニュースもそれほど注意してチェックする必要はなくなるから、夕方に日経新聞を読んでも別段何も問題なかったりする。
ただ、両建てをするにせよ、「トレンドとして今は買いか売りか?」ということぐらいはある程度決めておかないとやはり利益が限定的になるので、全くニュースに無関心で良いというわけではない…。
なお、私は、どちらかと言えば「買い」を多くしている。
おわかりだとは思うが、このやり方は、同じ株価が何度も到来するボックス相場においては滅法強い。
デイトレーダーにとってありがたい相場というのは、間違いなくボックス相場で、デイトレーダーにとって最も怖いのは、ボックスを抜け出して上昇もしくは下降を目指す場合に、逆方向に建てた持ち玉の含み損が膨らむことである。
なので、このやり方にとってとにかく大事なことは、売りと買いのバランスを常にある程度保ち続けることで、どちらかに傾けすぎる行為はリスクが高まるので絶対にやってはいけないのである。
私は、しょっちゅうやっちゃっているのだが…。
あと、両建てをすることで上抜け・下抜けに対処しようとするので、どうしてもある程度の信用建余力は残しておく必要がある。
また、当然ながら両建てできることがトレードの前提となるので、私は「売り」ができない銘柄というのは絶対に扱わない。
話は変わるが、逆に、長期投資家にとってありがたいのは、一本調子で動いている状況であろう。
大きなトレンドに乗って、利益が膨らんでいくのをゆっくりと寝て待ちさえすればざっくりと利益が得られるのだからその醍醐味ははかり知れないと思う。
ただ、そのようなスタンスで投資をしていた方の場合、ここ1年はほとんどボックス相場だったので利益が出なかったのではないだろうか…。
しかしながら、「“大相場”というヤツに乗って大きく儲けてみたい」という夢は投資家なら誰でも持っているのであろう。 私も潮目がわかればそうやって儲けてみたいが、「今の相場ではちょっと難しいのかな…」と思う。
ところで、昨年の12月に日経平均がガンガン上昇したことがあったが、このような感じなので、当然ながら私は利益をとることはできなかった。 むしろ、その時は売り玉ばかりが残っていたので「このままでは安心して年を越せない」と思って、年末に買い建てまくったら、そこが天井だったようで、年始から一気に下げてしまいそれらの買い玉は含み損となってしまっている。
そのくせに、昨年のゴールデンウィーク明けにはこのやり方をやっていなかったこともあって、大損をこいているのだから全くアホなものである。