GOODDAYS 東京仙人生活

ひっそりと静かに生きる47歳仙人のつぶやき

僕は長時間労働という日本の最大の問題点を回避します

僕が考え抜いた限り、日本の最大の問題点は労働生産性の低さに伴う労働時間の長さに尽きると思う。

労働生産性が低いのは人生にとって構わないといえなくもないが、平均労働時間が長いことは個々の人生にとってとてもよろしくないと思う。

他にも財政悪・人口減少などの潜在的な問題は抱えているものの、長時間労働さえなければ日本は間違いなくいいことずくめの世界で最も過ごしやすい国ではないかと思う。

しかし、日本の暮らしやすさはその労働生産性の低さと長時間労働によって作られている部分が大きいというのも事実である。


日本のように製造業での労働生産性が高く、ホワイトカラーやサービス業での労働生産性が極端に低い社会において、労働生産性の低さとは他国と比べて過剰なサービスが要求されていることによって形成されている部分が大きいからである。

言うまでもないが、チップが期待できないような海外のサービス業の接客態度は不親切・横着そのもののことが多い。

ましてや接客業でなければ何をか言わんやである。

海外に行って少し経てば慣れるものの、日本から海外に行った直後は多くの国で一度は世知辛い気持ちになる。

しかし、日本のように直接的な利益にならないことにまで親切に対応してしまうとどうしても数字上の労働生産性は落ちる。

数字だけで見れば、ふんぞり返って仕事をしている割にすぐにストライキや労働時間短縮を求めて有休を全て消化してバカンスを楽しむ他の国の労働者のほうが圧倒的に労働生産性が高いということになってしまうのである。

 

長時間・低賃金労働を強いられやすい飲食業・理美容業・小売業・介護職でもどこか過剰なサービスを社会が期待し、かつ強いており、それが労働生産性の低さや長時間労働につながっているのである。

労働時間を懲罰的な法で規制して減らしてしまえば、少しは過剰サービスを控えて労働生産性が上がるのかもしれないと淡い期待は抱くのだが、いかんせん、この傾向は文化に根づいているから簡単には解消しないように思うので、日本の労働生産性は上がらないだろうし、それに伴う長時間労働もなかなか減らないであろう。

 

僕は日本社会の最大の悪所の影響を被ることだけはまっぴらなので、短時間労働しかしないことに何よりも血道を上げるのであり、長時間労働をすることに泣きたくなるほどに強い敗北感を抱くのである。

また、満員電車に乗ることにも絶望的な敗北感を抱くので絶対に乗らないで済むところに住み働いている。

 

もちろん僕個人が長時間労働=負け=不幸要素と思うだけであり、僕が幸せであれば日本の平均値がどうとかそういうことは僕にとって関係ないといえば関係ないともいえるので、長時間労働=負けと思わない人は長時間労働をして自分の自由時間を削って、他者に喜びを与えることに寄与していただけると受益者としてはありがたい限りである。