GOODDAYS 東京仙人生活

ひっそりと静かに生きる47歳仙人のつぶやき

“アジア”は広いんだぞ~!

日本国内には、「もう少し、アメリカ寄りからアジア寄りへバランスをシフトしたほうが良いのでは?」という意見を言う人が常に存在する。

 

そもそも、私は「アジア」という言葉や概念が昔から好きではない。

アジアという地域はヨーロッパ以東のユーラシア全体を指しており、ヨーロッパがヨーロッパ以東をひとくくりにそう呼んだことから続いるわけで、ヨーロッパと違って宗教的にも文化的にも人種的にもほとんど一体感のない概念である。

 

個人的にはこれが一番しっくりくるのだが、人種で分けるならモンゴロイドコーカソイドで分かれるミャンマーバングラディシュ国境あたりで分けるべきである。

文化圏で分けるのなら、イスラム文化圏・ヒンドゥー文化圏・東南アジア文化圏・儒教文化圏ぐらいで分けるべきであろう。

ハンチントン博士ではないが、儒教文化圏に日本を含めるかどうかは議論の分かれるところではあると思う。

米食文化か粉食文化かで分けたり、尻を紙で拭くか手で拭くかで分けたりするのは、ちょっと無理かな…

 

…というわけで、“アジア”という大して意味のないカテゴリの場所には、40ヵ国ぐらいもの国および、世界の6割もの人が生活している。

それなのに、その中における中国と韓国の2国を重視することを指して、「アジア重視」という言葉を用いる人が多かったり、そのような風潮があるのには本当にウンザリするし、恣意的なものを感じてしまう。

 

この言葉を好んで使う人々にとっては、中国・韓国・北朝鮮を除くアジアの国々のほとんどは親日的ということがあまり頭にない。

以下は参考である。
 

読売新聞社は、韓国日報社、ギャラップ・グループと共同で、「アジア7か国世論調査」を実施した。

東南アジア諸国では、「日本との関係が良い」と見る人が9割以上に達した。

 

「日本を信頼できる」人も7~9割を占め、対日感情の良さが裏付けられた。一方、急速な経済発展を背景に、東南アジアでの中国の好感度も増しており、関係強化の進展が示された。

 

調査は、インド、インドネシア、マレーシア、タイ、ベトナム、韓国および日本の7か国で、6月下旬から7月中旬にかけて面接方式により実施した。

アジアの複数国で同時に世論調査を行ったのは1995年、96年に続き3回目。

 

日本との関係が「良い」は、インドネシアとタイでは「非常に」と「どちらかといえば」を合わせてそれぞれ96%に達し、ベトナムで計92%、マレーシアでは計91%に上った。

この4か国では、同じ質問をした95年調査でも「良い」が9割超だった。

初めてこの質問をしたインドでも「良い」は計89%に上った。

 

放火されたことには強い同情の念を示すけれども「社民党にでも行けばいいのに…」とツッコミたくなる加藤紘一氏や、同じく元盟友にして小泉首相を牽制し続けた山崎拓氏や、日経新聞あたりが声高に叫ぶ「アジア外交の建て直し」ってのは、「中韓外交の建て直し」と言い直すべきではないだろうか…。

 

むしろ、パワーバランスでアジア外交を考えれば、日本は中国を脅威に思っており、かつ、親日のアジア各国の国々との連携を深め、そのリーダーとなるべく努力するほうか理にかなっている気がする。

首相候補安倍晋三氏もこのように考えているようである。

ちなみに、安倍氏は韓国については、同じ民主主義国家だからということで楽観しているようである。

私は決して楽観しないが…。

 

次は中国について述べる。

そもそも、中国という国は、一応は「共産主義国家」であり、「人権蹂躙国家」であり、「侵略性向の強い国家」である。

また、中国が言うことというのは意見の正当性で言えば大抵おかしいことばかりである。

しかし、「中国市場があまりに大きい」「世界における中国の影響力が増している」「世界の人口の五分の一を抱えている」「アジアの環境を汚染し続けている」という事実があるから扱いがやっかいなだけなのである。

 

また、いつも言うことだけど、中国やロシアというのは、米欧諸国が自国民の人権などを軽視している国に対して懲罰的な態度を取っている時に甘い蜜を差し伸べることで影響力を確保するのが常道の“やり方の汚い”国である。

そして、資源の豊富なロシアはともかく、そういった国から資源を調達することを大のお得意としているのが中国という国である。

私は中ロ2ヵ国このマキャベリズムにだけは我慢ができない。

そして、左傾化する南米の国々をはじめとしておかしな国々が増えているからこのことは大きな脅威となっている。

 

それに対して韓国は一応は民主主義の国家だし、規模的にいっても中国ほどには脅威ではないと思う。

韓国は民主主義国のくせにあそこまでバランス感覚が欠如しているのだから、そのヒステリックな国民性にむしろ同情してしまう。

北朝鮮が日本を狙って打ったミサイルが誤って韓国に落ちた場合、日本を逆恨みしそうな人なんかも居そうだから困るが、そもそも、それほどに脅威でないのだからそこまで気にすることもなかろう…。

もちろん、ほとんどの人は普通の人なのだから、ひとまとめにしていわれのない差別をするべきではないが、この民族が日本にとって「獅子身中の虫」になっている事例が多々あることに関してだけは本当にやっかいだと思う。

 

もちろん、中国にも韓国にもまともな考え方をする人は多数いるのであろうが、それぞれの世論結果の調査を見る限りでは決して楽観できたものではないと思っている。

 

とにかく、「建国時に“抗日”をスローガンにしてきた中国と“日本から独立を勝ち取った”韓国の2国だけがアジアではないんだよ…」と私は言いたい。