LOVELOGの「政治・経済・国際関係」カテゴリでは圧倒的にフジテレビよりライブドアに理があると思っている人が多いようである。
また、社団法人「日本青年会議所(JC)」が25日、全国の会員を対象に実施したアンケート調査で、ライブドア支持派がフジテレビ支持派の3倍以上にのぼることが分かったというニュースがあったが、若手経済人の多くもまたライブドアを支持しているようだ。
ニッポン放送がフジサンケイグループに残ることで具体的にどのような利益があるのかについてはイマイチ、パッとしないものがあるし、ホリエモンの「ニッポン放送株式取得に関する所信表明」の動画も見ていないので、ライブドアの構想も具体的にはわからない。
しかし、ジャーナリストの江川紹子さんがホリエモンにインタビューしている記事が紹介されていたのだが、この記事を読むとホリエモンの狙いが少しは見えてくる。
堀江氏によれば、報道はいずれ、新聞・テレビからインターネットの世界に移行していくという。
しかし、日本の場合、そのスピードが遅い。
インターネットより、まだまだ既存メディアが信用されてもいる。
ならば、今まだ信頼度が高いとされているメディアを持つことで、ライブドアの会社としての「信頼度」「格」を上げていく。
それによって、本来の事業でもある金融関係のビジネスに活用していきたい。
同時に、インターネットのメディアとしての信用度や利用を高めていく。
そうすれば、新聞などの既存の媒体は"死んで"いくことになる。
ただ漫然と"死"を待つのではなく、新聞・テレビなどを自ら持つことによって、そのノウハウや影響力を吸収し、そのうえで既存メディアの"臨終"を早めていく。
これが、堀江氏の基本的な考え方だ。
中略
ライブドアは、「市民記者」を募集し、自らのサイトのニュースに自前の記事を載せ始めている。
その規模を拡大し、既存メディアの情報も取り込みつつ、ニュースサイトを充実させていくつもりだという。
そして、新聞を発行し、そこでアクセス数が多い記事を紙面に載せていく。
人気のある記事は大きく扱い、そうでないものは載らない。
その扱いは、もっぱらサイトの読者の人気ランキングにより、新聞社の価値判断は一切入れない。
「人気がなければ消えていく、人気が上がれば大きく扱われる。完全に市場原理。我々は、操作をせずに、読み手と書き手をマッチングさせるだけ」そうなれば、確かに新聞社の意図的な情報操作はできなくなる。
その一方で、埋もれていた記事の発掘、少数者の声などは表に出てこない。
が、堀江氏は「いいじゃないですか、それで。そういうもんじゃないですか、情報って」「読者の関心が低いゴミみたいな記事を無理矢理載せたってしょうがない」と頓着しない。
中略
堀江氏は、既存の新聞が、見出しや記事の扱いの大小による「情報操作」「価値の押しつけ」をしている、と批判する。
自身に対する報道にも、その点で相当に不満を感じているらしい。
これらを読むと、「ホリエモンの目指すようなメディアが一つや二つあっても良いのかなという気はするが、ラジオしか押さえられなかった場合、何もできはせんだろ?」とも思う。
話題は変わる。
昨日の日経新聞の「けいざい解読」欄に以下のような内容の記事があったが、全くその通りだなと思った。
なお、以下は私が要約したものである。
この争いは多くの国民にとって、投資教育上の格好の材料となった半面、重大な場面場面で一般投資家が無視され続けていることと、株式会社も証券市場も無法世界の代物に見えるので、自分も参加してみよう言う気にはなるまい。
せっかくの教育機会に最悪の材料を提供していることとなる…。
また、株式投資をすることなく、愛社精神を持って働いている従業員諸兄にとっても、この争いというのは「所詮、会社は株主もしくは親会社のモノである」ということが痛いほどわかることにつながっただけにすぎなかったりして、ちょっと嫌な気持ちになっただけなのかもしれない…。