私は小学4年生ぐらいの時に、天文学やアインシュタインの相対性理論などについて調べるのが大好きだった。
なので、その頃には、冥王星と衛星カロンが「二重惑星」と言われていたことや、冥王星の質量が小さすぎることや、公転軌道が他の衛星と著しく異なることは当然知っていたわけで、その頃から「他に似たような天体がたくさん発見されたら、惑星から外されても仕方ないかもな…」と思っていたから、今回の冥王星惑星除外の報を聞いて、「やっぱりか…」と20年ぶりに思ったということになる。
先日も「占星術ではさそり座の守護星は冥王星…」というようなことを書いたが、学説的には冥王星がエッジワース=カイパー・ベルトに類型されることに納得できるが、さそり座であるがゆえに冥王星に強い親近感を抱いていた私としてはちょっと物悲しい面もある。
まあ、冥王星が無くなるわけではないからいいといえばいいんだけど…。
話は戻る。
ちょうどその小学4年生ぐらいの頃にボイジャー2号が天王星に接近したのだが、その後、海王星に接近する日のことを楽しみにしていたら、いつの間にか天文学に対する関心度が低下していた…。
なお、子供というのは暇なもので、私は本に書いてある、すべての惑星の衛星をそらんじていたのだが、中でも、木星の衛星16個と土星の衛星18個をそらんじていたことに得意気になっていたら、実際は木星63個でしかも15個は未命名、土星43個で21個は未命名とのことで…。
まあ、子供の頃に「地球の人口は54億人」と覚えていたら、いつのまにか65億人になっていたというのと同じですな…。
ちなみに中学生の頃は、ほぼすべての国の首都、主要国や都市のおおよその人口、アメリカの州、これぐらいならば今でもわかる中国の省や省都、日本の市や市のおおよその人口などをそらんじていたし、高校生の頃は三国志の武将の名前を数百人程度はそらんじていた。
その記憶力が勉学に向かわなかったことは今でも残念に思っているが、今やそんな記憶も記憶力もあまり残っていない。
まあ、ジムで教えている生徒さんの顔と名前がほとんど一致するということぐらいには記憶力が役に立っているが…。
でも、名前で呼ぶと喜ばれるとわかっていても、ちょっと照れが入ってあまり名前で呼べない。
そうそう、あと、市町村合併があったせいで、まさに今現在、合併後の地図とにらめっこなんでございますよ…。
余談だが、私厳選の惑星マメ知識を以下に載せておく…。
- 国際名は、水星=マーキュリー(商売の神?)、金星=ビーナス(美の女神)、火星=マーズ(軍神)、木星=ジュピター(主神ゼウス)、土星=サターン(農耕神)、天王星=ウラヌス、海王星=ネプチューン(海神)、冥王星=プルート(冥府の王)である。
なお、天の神、天王星のウラヌスのみギリシャ神話の神で、本来ならカイルスと命名されるべきであったのと、天王星以外はローマ神話の神の名前で命名されている。 - ラテン意字で金星=♀ 火星=♂と表記する。
- 「2003UB313」という名前は仮符号であり、後に正式な名前がつけられる予定である。
- 地球と金星の大きさはほぼ同じだが、わずかに地球のほうが大きい。
水星と火星は地球よりかなり小さい。 - 天王星と海王星の大きさはほぼ同じだが、わずかに天王星のほうが大きい。
- 1690年以前に惑星として確認された天王星は肉眼で見えることもあるが、1846年に惑星として確認された海王星は肉眼では見えない。
だから確認された年月に大きな差がある? - 木星は太陽と地球の距離の約5倍、土星は約10倍、天王星は19倍、海王星は30倍、冥王星は平均すると40倍、そして、2003UB313は97倍、太陽から離れている。
- 衛星の数は、地球1、火星2、木星63、土星49、天王星27、海王星16である。
- 海王星の外側付近にある小惑星などの天体が密集した領域を「エッジワース=カイパー・ベルト」といい、その中には冥王星やカロンなどの冥王星族やトゥーティノ族やキュビワノ族といった天体がある。
- カイパー・ベルトに入らない天体を「散乱ディスク天体」と呼ぶが、2003UB313やセドナはその中に位置づけられる。
- 散乱ディスク天体のさらに外縁には、「オールトの雲」と呼ばれる水・一酸化炭素・二酸化炭素・メタンの氷や岩石群が円状ではなく球場に広がっていて、その質量の合計は惑星の合計質量を上回るとされている…。
- 冥王星・カロン・2003UB313と共に惑星から除外された火星と木星の間の小惑星帯=メインベルトの天体であるケレスは、これまで通り、小惑星帯の小惑星として位置づけられる。
ちなみに約30万個もの小惑星帯の小惑星のうち命名されているものが12,712個あるという。 - なお、小惑星帯もカイパー・ベルトも小惑星として位置づけられるが、後者のほうが数百倍の質量を持つとされている。
- 小惑星の中でも、冥王星・ケレス・2003UB313は「矮惑星」「矮小惑星」として認定されたが、カロンはまだ明確になっていない。
- 小惑星は木星の重力によって惑星になるのを阻まれた天体で、散乱ディスク天体は海王星の重力によってカイパー・ベルトから外側に散乱させられた天体である。
内側に散乱させられた天体にはケンタウルス族がある。
なお、当然、カイパーベルトは海王星の重力の影響をより強く受けている。