私は飲み会などの2次会や3次会で「カラオケに行く?それとももう1回飲む?」という展開になったら、カラオケ反対派の急先鋒となることが多い。
いつの頃から「飲み→カラオケ」という展開が普通のパターンになったのかはわからないが、「飲み会の後のカラオケに一理なし!」と私は声を大にして言いたい。
…と過激なことを言っているようだが、私は歌を歌うことは嫌いじゃないし、カラオケに行くことも本当は嫌いではない。
私がカラオケに行くのは、彼女と2人で街に出歩いて、疲れたときに喫茶店で休むような感覚で、昼間の安い時間に1~2時間ほどカラオケを利用することが多い。
その時は誰に気兼ねすることもなく好きな曲を好きなように歌う。
しかし、仲間うちでは「私=カラオケ嫌い」ということにしてある。
ならば何故、私はそのようにしているかというと以下のような理由からである。
- 皆、自分が歌うことに必死で人の歌を聴かないことが多い
- 人が歌っているときには皆、選曲に必死になっていることが多い。
- そのような中で歌っても空しいので歌いたくない。
- かといって、シ~ンとした中で聴かれるのも照れくさいので嫌である。
- とはいえ、人の歌を聴くのも1~2周もすればもう十分である。
- 人が歌っているのにしゃべっている人がいると、歌っている人が空しそうに見える。
- したがって、歌を聴くことを優先すると話をすることができない。
- 話もろくにできないのでつまらない。
- 常時、新しい曲を1~2曲仕込んでおかないとカッコがつかない。
- 曲を仕込むためには1回は事前練習をしておく必要がある。
- そうやって仕込んだ曲もすぐ劣化する。
- 加齢のせいか最近の邦楽は歌いたくなる曲が少ない。
- 最近の曲でいい曲をセレクトしようとすると平井堅の曲ばかりになってしまう。
- アニメソングも寒いが、毎回同じ十八番を歌うチャレンジャーも寒い。
- 基本的に洋楽やバラードが好きだが、カラオケの場では歌いづらい。
- やたらエコーをかけて上手くなった気になっているヤツを見るのが嫌である。
- やたら音を大きくして歌うヤツがいるがあれがうるさくて仕方ない。
- 密室でタバコを吸いまくる非常識な輩が多いので、後でクリーニング代がかかる。
- 週末に深夜から朝までいたら料金が恐ろしく高い。
このような理由で私は飲み会の後のカラオケが嫌なのだ!
この空間は、まるで、人間界の醜きを凝縮したかのような空間ではないか!
「飲み会が盛り上がった→いい感じなので終電で帰るのはもったいない→オールにするか!→オールにするのはまだまだ話し足りないからだろう?→もっと飲もう!」というのが正しい図式であって、「もっと飲もう!」が「カラオケに行こう!」になってしまったら、それ以上会話をすることはなくなってしまう。
仮に、「話す内容がなくなるからカラオケに行くんじゃん!」と言うなら、その飲み会はお開きにして各自とも翌日を有効に使った方が良いと思う。
しかしながら、私も、昔、遊び盛りだった頃にはカラオケには世話になった。
その頃は、「カラオケ=暗い部屋で女の子と身体を密着させてお互いにドキドキな状態しておくことで、カラオケを出た後の次の展開に期待するか、後日のマンツーマン飲みにおいてことをスムーズに運ぶための伏線を張る場」とする図式が成り立っていたのだが、この年齢になると「いい年して、そんな青臭いことをやっとる場合じゃないだろう!」と思うようになる。
話は変わるが、私がカラオケなんぞよりもっと嫌になるのは、男同士の飲みのあとに「キャバクラに行こう!」という展開になることである。
こうなったら私は帰るか、断るようにしているが、「何が楽しゅうて、別段どーってことのない女の子とをウソにまみれた会話をするのにあれだけのお金を取られなければならないのか全く納得ができない」と思ってしまう。
美女が揃っているのならまだ納得が行くが、経験上、そういうことは絶対にない。
あのレベルかつ、あのような場所で働いて平気な女性と普通の話をするのに、わざわざ高額なお金を払うという行為がそのものが屈辱に思えてしょうがない。
「しかし、キャバクラ好きな人は、あれで良く何度も足を運ぼうと思うな…」とほとほと感心してしまう。
そして、キャバクラはともかくクラブなんていうのはもっての外で、仮にどんなに裏金をジャブジャブに持っていてもあんなところにゃ~私は絶対に行かない。
まだ28歳だが、それでも踊るほうのクラブに行くのも、体力的に難しくなってくるうえ、「何が楽しゅうてあんな混雑と騒音に身をゆだねにゃならんの?」と思うようになるし、ダーツだのビリヤードだのと上手くなってもちっともうれしくない類の夜遊びもわざわざする気にゃなれん。
ふう~、おいらのナイトライフの幅は狭まる一方だわい…。
あっ、男同士で深夜のサウナ!あれはいいな~!最近はああいうのがたまらんようになっとるわい!