台風一過、築地市場が最終週に突入した。
毎晩夜通し明るく、そして、生命体のように美しく動き続ける築地市場が二度と起きることのない眠りについてしまうと思うとなんともやるせない。
夜に窓を開けると川を挟んで常に市場から作業の音やトラックの音や笛の音が聞こえてくるが、音が聞こえてくるのがあまりにも日常的なこととなっていたために、それが聞こえなくなると思うと本当に不思議な気分だ。
窓を開けて寝た真夜中に、短気なトラックの運ちゃんがクラクションを鳴らして起こされたことも多々あるが、閉場になってしまう前から既に良い思い出である。
築地市場は10月6日土曜日に最終日を迎え、豊洲市場は10月11日木曜日に開場するが、その間、業者の方々は色々と苦労するのだろう。
場内市場が閉鎖になっても場外市場は続くから外国人客などの賑わいは変わらないだろうと思う。
場内市場は閉場したらおそらくはすぐに解体工事が始まるのだろう。
昼は工事の音が響くだろうが、夜は静かに、そして真っ暗になるのだろう。
オリンピックではバスなどの駐車場として運用される予定だが、その後に開発されて新しい顔を見せるには相当長い時間を要するだろうと思うし、まだ、開発計画すら決まっていない。
先日、近隣住民向けの施設見学会があった環状2号はしばらくしたら開通する予定である。
暫定道路が開通してくれないことには豊洲市場からの晴海通りの渋滞は解決しないだろうから可能な限り早く開通するのだろうと思うが、暫定道路が開通すると今度は汐留あたりの渋滞が相当なものになるのだろうなと思う。
今月下旬にはゆりかもめがカムチャツカやシベリアから築地市場側の隅田川河川敷に戻ってくるはずだ。
戻ってきたおうちが無くなってしまっていることに彼らはどう感じるのだろう。
そして、頻繁に話題に上る築地市場のネズミは一網打尽にされるのか、それとも新たな新天地を開拓するのか、それもそのうち明らかになってくるのだろう。
東京タワーの水族館は行ったことがないままに閉館になったが、テレビ放送の電波送信も昨日で終了したそうだ。
長らくお疲れさまでした。
東京タワーのライトは七夕にオレンジからホワイトになるが、10月初旬に再びホワイトからオレンジに切り替わる。
俺はキャンドルのように輝くオレンジ色の東京タワーが大好きなので、ゆりかもめが戻ってくる日と同じく、その日が待ち遠しい。
今夜の様子