今シリーズは今回で最後となる。
今回は10年前から部屋を彩ってくれている脇役を紹介させていただく。
一部は7年選手だが、ほとんどは10年選手で、新人はほとんどいない。
クラシックギターを弾く時の配置。クラシックギターを弾くには足台が必要
一時期、自己流でムーンウォークを身につけたいと思った時期があり、全身とステップを確認できるサイズの巨大な姿見を買ったのだが、おかげでムーンウォークはほぼほぼ身についた。
実は鏡の木部は普通の茶色の加工だったのだが、数種類のサンドペーパーでやすりがけをしてアンティーク風に仕上げた。
巨大な姿見は自分で加工。ウサギとネコがいつも見張っている
ソファはとにかくシンプルで美しい形のものをと思っていて、俺はどっしりと腰をかけるタイプを希望し、うちのご主人は座面がある程度硬いほうが疲れないと言い、結局は後者の案が採用となり、ラフィネリビングに注文してオーダーメイドのソファを作成してもらった。
20万円もしただけあって、10年経ってもへたれ知らずである。
ソファはラフィネリビングのオーダーメイド品
テーブルはIKEAで買ったものだが、これもやすりがけをしたり、あれこれ細工をしてアンティーク風に仕上げた。
マドリッドの路上で6ユーロで名入りのポスターを作成してくれるポスター売りがいたので、名前を入れてもらった。
「俺 Y うちのご主人」と書いてある。
「Y」は英語のandと同じ意味である。
20年前に見たマドリッドのタブラオで見たフラメンコの男性ダンサーの華麗かつセクシーすぎる舞に、「もしかして、フラメンコって実は女性ダンサーより男性ダンサーのほうがセクシー?」と、目がハートマークになって以来、俺だけでもいつかフラメンコダンスを習ってみたいと妄想しているのだが…。
マドリッドで買ったポスターと自分で古く見えるように加工したIKEAのテーブル
ちなみに、俺が20年前に見てしまった超セクシーなスペイン男
机とベランダへの出入り口周辺
とにかく火が好きなので、ローソクに火を灯すことが多いのだが、IKEAの安いランタンを置いている台は1930年代の上海で使われていたというアンティークの台である。
俺がアンティーク風に加工した家具に混ざっているが、これは一目で「~風」でないとわかる。
これは上海で1930年代に使われていたというアンティークの台
ちなみに、造作してもらった机には引き出しはないのだが、これまた本物のアンティークの箱を物入れに使っている。
造作してもらった机と引き出し代わりのアンティークのビール箱
下の写真は俺の机だが、スピーカーはBOSEのCompanion5で10年選手である。
木箱はアンティークの「ルービスビヱ(エビスビール)」の箱である。
家ではほとんどここにいるかも…もちろん今現在も
椅子は読書用に疲れない椅子を探しつつも、事務用のハイテクチェアは止めようということで探してオーダーメイドした安藤家具の椅子。
1脚7万円程度の出費となったが、しっかりとした作りで疲れも少ない。
下の写真で机の下の配線隠しの様子もわかっていただけると思う。
椅子は安藤家具のオーダーメイド品
14鉢のサボテンには1ヵ所に住んでもらっているが、多くの種類のサボテンが生息している。
手がかからないサボテンは10年選手でもみんな元気
IKEAのテレビ台はやすり掛けするには面倒だったので、塗った面にひび割れが発生するという特殊な塗料を買ってきて自分で塗った。
シンプリストとして置き物などはあまり持たないようにしているが、難関をクリアして旅先から我が家にやってきた動物人形はテレビの右側に集中させた。
とはいえ、選抜というか、甘いもの好きの俺が大宰府で食べたくて買ったうその餅にうその人形が入っていて、そんなことは知らなかったのだが、とても捨てられるわけがなくてここにいる羽目になったりだとか、大抵はそういった理由で我が家に居ついているだけである。
同じような理由で、崎陽軒のひょうちゃんも溜まる一方で捨てられない実はヘタレな我が家である。
自分で塗装したIKEAのテレビ台。動物人形の出身地はバラバラ。アジサイは我が家のアジサイのドライフラワー
旅先で拾ってきて、それぞれに旅の思い出がこもっていて捨てるに捨てられない石ころやサンゴもここに集結させた。
要は家に飾っているものは捨てるに捨てられないものばかりということである。
瓶はアンティークの品。
拾ってきた石それぞれに思い出がある。左側は家に実ったミニトマトの乾燥品だが我ながらいい加減に捨てれば?とも思う
寝室にも全く飾りがないと殺風景なので、少しだけ飾ってあるが、椅子は目黒通りの家具店から持ち帰ったアンティーク椅子。
亀の置き物はバリ島から連れて帰ったもの。
バリ島には欲しいものがたくさんあったが、この親子亀だけ連れ帰った。
アンティークとも単なるオンボロとも…
オフィス・エコーさんは頼んでもいなかったのに、リノベーション工事が終わって2年半後に、塗って時間が経たないとわからない塗装後に生じたひび割れ箇所の補修をしてくれて、とてもありがたかったのだが、今後とも部屋の経年変化に対する手入れをきちんとして、我が家の脇役たちと同様に長くつき合っていきたいと思う。
以上、異常に長くなった本シリーズを終了しますが、「戸建ての家を建てるならば新築のほうが自由度が高いけど、マンションを買うのならば実は中古を買ってリノベーションするほうが夢に描いた部屋に住める。マンションを買うということは財産としては立地と躯体を買うことだけど、精神的には“GOODROOMS”を徹底的にかたちにすることによって得られる“GOODDAYS”を買うということなのではないかと思う」ということだけはメッセージとして伝えておきたいと思います。
我が家からの景色。7年弱経っても全く飽きない