GOODDAYS 東京仙人生活

ひっそりと静かに生きる47歳仙人のつぶやき

嫌な世の中、そして、考えずに他者を非難する人の多い世の中

インターネットの掲示板を少し見るだけで「世の中にはこんなに嫌で卑怯なヤツが多いのか…」と暗澹たる気持ちになるが、最近は世の中全体が相当嫌なふうに感じる。

私は亀田兄弟の家族愛は立派だが、年上の人へのタメ口は昔から嫌いだし、あれを煽ってきたTBSの報道姿勢は初めから好きではない。

でも、昨今の世間のほうが余程嫌である。

 

亀田親子をあれほどに煽って調子に乗せたのはマスコミであり、世間なのに、あの年齢の個人に対してあまりに強烈なバッシングを浴びせすぎなのではないのかと思わずにはいられない。

このたびの処分も親父への無期限ライセンス停止はともかく大毅選手への一年間出場停止っていうのは、あの程度の謹慎でおかしくなった朝昇龍を例に出すまでもないけれど、その比にならないほどに重く感じる。

 

亀田ファミリーのおかげで多少の恩恵を得たのに亀田ファミリーを快く思わないJBCの委員が、当初身内に甘い印象を残した相撲協会や、身内への甘さゆえに失脚にまで追い込まれた安倍首相の二の轍を踏むまいと、機先を制して取った処置であろう。

そして、おそらく実際のボクシングの世界では、マイクで拾われていないだけで、多少汚い指示をしたり、ダーティーな戦い方をするヤツはいる。

しかも、亀田選手のようにわかりやすくそれをやるわけではない。

でも、亀田選手は世間から不評だから厳罰を受けるのだ。

どこかのマスコミの調査とやらでは、「大毅選手への引退勧告が妥当」という意見が圧倒的に多かったぐらいだから、世間の厳しさに驚く。

また、今、Yahoo!意識調査を見たら193,325票の回答中、「処分が甘い」が76%、「妥当」が23%、「厳しい」が2%だった。

一体、なんと世知辛い世の中なのだろう…。

 

ゴルフの上田桃子選手の「バレーやバスケは先がない」発言だって、事実を言っているだけの発言なのに配慮が足りないということであそこまで叩かれるのだから言論の自由すら疑ってしまう。

逆に実際はさておき、良い子ちゃんに振る舞う佑ちゃんや遼くんの人気は勝手に上昇しっぱなしだが、彼らは「ここで調子に乗ったら叩かれる」とわかっているから良い子ちゃんでいることを余儀なくされているわけだ。

本人達はさぞかし退屈であろう。

 

今の時勢は、国技の横綱である朝昇龍はともかく、在日韓国人出身の秋山選手といい、生意気な亀田兄弟といい、叩きやすい対象は徹底的に叩く。

そこには中庸だとか、加減というものはほとんどない。

「世の中の人間ってこんなに人に制裁を与えるのが好きだったのか?それともこれは昨今の世相なのか?」と不思議に思わずにいられない。

そして、責任がある立場の者や団体は、とにかくうるさい世間への声をかわるためにいとも簡単に厳罰を与える傾向がある。

こんな世相が続いて、ネットで騒いだり、苦情の電話をかけるような悪い意味で行動が先鋭的な人間が世の中を動かすことができるようになっているフシすらある。

「自分の人生を有意義に使うことよりも、ネットで騒いだり、苦情の電話をかけることに必死になる粘着型の人間が多いのはつまらんことだ…」というコンセンサスや風潮が国民の間にできない限りこの傾向はおさまらないのかもしれない。

 

私も世の中を知らないと思っているが、私の感覚だと、多くの割合の人は私と比べてですら驚くほどに世の中を俯瞰できていない。

具体性を持った意見をきちんと自分の言葉で述べられないくせに、マスコミにつられて「格差」がどうの「政治家とカネ」がどうのと発言する人などはまさしくそうだ。

ある程度自分の意見に責任を持てない人は何も言わなければいいのに、一丁前に言う人が多いから始末が悪い。

 

そしてある程度のレベルに達している人間であったら、マスコミの意見に左右されてマスコミと同じようなことを上辺だけマネして言うのではなく、ちゃんと自分の思考力で考えてから地に足のついた意見を言うようになっているはずなのである。

今回もやくみつる氏は「ガードを高く上げているさまを見ても彼はボクシングが好きではないのではないか?」というようなことを言っていたが、あのようにガードを固めるのが亀田スタイルの最たる特徴なのに、ボクシングについての理解の浅いやくみつる氏なんかにマスコミが意見を聞くこんなナンセンスなことが紙面に載るのである。

 

世間の卑怯さにも嫌気がさせば、掘り下げた認識と俯瞰ができていないのに思いつきで声高に他者を批判する人が多いことに嫌気がさす。

 

最後に…。

私のブログは、基本的には、できるだけ偏向的な部分を出さないように、できるだけ平易な表現で書くようにしていますので、自己満足の「名文」は書きません。

ただし、モノゴトをうのみにすることなく、必ず自分で消化して書いているということはだけ保障できます。