先日財政破綻した夕張市は職員数を半減させたうえ、職員の給与も3割削減させて、20年超かけて再建する計画を発表したようである。
「やればできるじゃん!」とかなり感心した。
また、これが夕張市だけの問題でないことは一目瞭然である。
国や地方自治体の借金は膨らみ続ける一方であるわけだが、痛みを伴うのは、不必要な公共事業を発注し続けた官公庁のために、不必要な規模にまで成長した半ば地場産業化している建設業セクターだけであったらおかしいわけで、お役人様にも痛みを受け入れてもらうことは必要であろう。
もちろん、赤字を垂れ流しながらの福祉政策は許されなくなるわけだから、国民もしくは住民も納税の増加と福祉の低下を受け入れなければならなくなることは間違いない。
しかしながら、煎じ詰めて考えると、赤字垂れ流しの予算案を決定したのは政治家達なわけで、その政治家を選んだのは国民もしくは住民達なわけで…、うーむ、色々と考えると難しいものだ。
ところで、誰しもが子供の頃から何度も見せられている資料に、「石油はあと何年持つか」と書かれた資料があるが、埋蔵量の変化でその年数は度々変わるものの、私が先日行ったテプコ浅草館でもらってきた資料に書いてある数字だと、その年数はあと41年ということになっている。
なお、天然ガスは67年、石炭は164年、ウランは85年とある。
私が71歳になる頃には石油がなくなる計算ということになる。
このリーフレットに書かれた内容の精度についてはともかく、こんなに近未来のことを人ごとのように気にせずに、また、全体的なコントロールを効かせることもできずに、ただただ経済拡大を目指し続けるのが資本主義社会における人間様の所業なわけだが、人間様が夕張市のように追い詰められた時にどういう手を打って出るのかというのを拝見することを晩年の楽しみにしたいと考えている。
もっとも、楽しみにしなくてもいやおうなしに拝見せざる得なくなるわけなんだけど…。