GOODDAYS 東京仙人生活

ひっそりと静かに生きる47歳仙人のつぶやき

改革が進まない大きな理由は既得権のせい

何事においても改革が進まない理由は既得権を手放さないことにあるが、特にその業務についている役人がいて、その役人が役目を失わずにすむように必死の抵抗をする場合ということが本当に多い。

 

地方分権が進まないのは霞ヶ関の官僚が大勢いるからで、地方分権が進むと、彼らのすることがなくなって彼らの存在価値がなくなるから地方分権が進まないよう必死に抵抗するのである。

 

道路公団の職員は管理担当の職員ばかりで良いはずなのに、職員の半分以上は技術者であり、彼らは道路を作り続けないと役目を失うから財政難にも関わらず僻地に道路を作り続けるのである。

 

ETCが普及すれば高速道路の収受員も減らさざるを得ないだろうが、あれもアウトソーシングすれば安く済むものを、公団のOBをガチガチに系列であるファミリー企業に任せているのは、OBの雇用を確保するためにすぎず、対費用効果など二の次となっている。

 

また、先日も昨日もやり玉に挙げたNHKの集金員の件もNHKへの国税投入によって大きく支出削減が図れると思うのだが、大量の解雇に結びつくので実現しないだろう。

民間であれば余剰人員は整理していくものなのだが、役所にはその発想がないか、あってもそのスピードが限りなく遅い。

 

やっとこさ、ハローワーク国民年金の徴収を民間に任せるとか言い出したが、こんなことを任せる程度ではとても改革とは呼べない。

どうせクビにできないのならば、地方分権を進めるために霞ヶ関の官僚を飼い殺しにしてでもいいから試して欲しいと思うのだが、そこまで露骨な策にはどうせ出られないのだろうな…と思う。

 

フジツボ