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楡周平氏著「『いいね!』が社会を破壊する」の感想

「『いいね!』が社会を破壊する」(楡周平著・新潮新書)という本をずっと前に読んで、読んで印象に残ったことを備忘録としてWord上にメモしておいたのだが、気をひくためだけにつけられたような題名とは違って思いの外いい本だったので、こちらにアップしておく。

あくまで僕の主観まじりのメモであって本の要約などではない。
また、この本についてはたまたまメモを取ったが、いつもはメモも読んだ本の記録も何も取らず、ひたすら読みっぱなしで、読んだら人に送るか捨てるかにしている。
この本以外にも最近はうなるような良書をいくつか読んだんだけどなあ(笑)。

では、以下にメモ。
 
人や雇用というのは経営にとって最大のリスク要因であり、究極的には企業は雇用を極限まで減らして利益を確保したい。
以前はそれが難しかったが、IT等の技術とプラットホームの支配による手数料収入でそれが可能となってきており、労働者にとっては大変な時代となっている。

ネット宅配とネットでの最安値検索によって、実店舗はネット販売のショールームになっている。
日本では本は委託販売でかつ定価販売が義務づけられているし、出版社も電子書籍販売元にコンテンツを格安で卸さないようにしているが、アメリカでは本の価格は自由価格で、かつ買い取り式なので書店は立ち行かなくなっている。
ただし、日本でも遠からず電子書籍に流れるであろう。
フィルムカメラデジタルカメラより多くの良い面を持つと提供者は思ってきたが、消費者は提供側のそういった感傷をことごとく、しかも、一気に奪い去る傾向にあるので本についても同様にある時に一気に電子書籍に流れるであろう。

大規模小売店は多くの中小小売店を縮小させるが、大規模小売店はそう多くない単純労働者の雇用を生むだけであり、消費をする上では便利になるが生産手段を大きく奪い去る。

3Dプリンターは色々な職人技術を奪う驚異の技術である。

行政が個人情報を持つことには大衆は強く反対するが、民間の技術には自分のデータを簡単にさらけ出す。
スマートフォンSNS・顔写真・個人情報・アクセス履歴・クラウドデータ・ビッグデータがつながれば個人は丸裸になる。
例えば、グーグルとフェイスブックが合併するようなことがあるかもしれないし、行政の要請でデータを提出することもあるわけで、我々はそのように丸裸にされやすい世の中を生きている。