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香港

冬の香港

昨年から来年までは冬休みの暦が良いので今年も海外に出かけるべく検討をして香港・マカオに出かけた。
遅い時期に予約をすると痛い目に合うので早め早めにということで予約は7月頃に行った。
エクスぺディアで航空券とホテルを合わせて、二人で30万円ジャスト程度だった(チャージ・税5万円程度含む)。 

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機中

2013年12月28日  

トランジットで疲れが出たり、昨年、トランジット先の早朝の中国の空港が極寒で風邪をひいた経験があったので、今回は直行便にしたのだが、航空会社は珍しくJALになった。
ただし、帰りはJALだったものの、行きはキャセイパシフィック航空とのコードシェア便だった。
毎度のことだが、繁忙期の成田空港に行くのにはスカイライナーは欠かせないし(繁忙期でなければ特急だが)、成田空港で回転寿司を食べて和食の食べ納めをしてから海外に飛ぶのでその時点でわずかに余計な出費が出る(笑)。
何といっても不動産価格がバカ高い香港のホテルはアジアの中でも最高水準の価格のよう。
それでも3泊程度ならいいホテルを取ったと思うが、さすがに7泊するので、日本のビジネスホテル程度のサービスが受けられれば十分と思って、無名ホテルの中で評判の良いホテルを取った。
 

香港

2013年12月28日(続き)~2014年1月4日
 
香港に着いてまずビックリしたのが、空港付近に島々が点在する中で、隣の島や海や住宅群があまりに霞んで見えたこと。
勉強不足もあって、PM2.5というのは香港にはそこまではないかと思っていたが、もちろん、北京や上海ほどではないものの存在してたようでその点ではガッカリ(なお、日本に帰ってビックリしたのは、東京の空気があまりに澄んでいたことである)。
 
そして、香港の特徴をズバリ言葉にするなら「過密」の一言に尽きる。
極限まで土地が狭い都市での暮らしをリアルに体現している都市が香港といえるだろう。
もちろん、香港全土は700万人強の人口に対して東京都の半分程度の面積なので、統計的な人口密度でいえば東京都とそう変わりがないのだが、その実態たるや、住む場所はどこも高層・狭小、九龍半島は面積が狭すぎ、香港島は傾斜がありすぎて、平場が極端に少なく、バスも2階建て(にせざるを得ない?)、街路の歩道も狭く、公園も少なく、ベンチもほとんど皆無で、間隔なく次々と連結する繁華街はどこも休日の渋谷のごとく人が溢れている。
そして、それらは全て「エネルギッシュ」という言葉に置き換えることも可能なのだが、街を歩いていても立ち止まることすらはばかられるほどに過密なのには耐性のない者としては逆にエネルギーを奪われてしまう。
香港の人は家賃に所得の半分を投じているというが、そのロスは相当なものだろうと思う。
香港とて郊外に行けば土地も緑もあるのだろうから何もそこまで都市部に集積しなくても良いように思うのだが、まあ、それが彼らの優先順位であり土地の使い方・価値観なのだから仕方ない。
 
それと、路上に露店が数多く出ていて、これでもかとガラクタのような服や道具が売っているのだが、GDPがこれほどまでに上昇してもこのような発展途上国的ビジネスモデルが通用することにある意味、懐の深さを感じる。
また、時計の高級ブランド店の数が異常に多いのも特徴で誰がこんなに時計を買うのだろうと不思議に思う。
高級ブランドそのものも多いがこれも同じ。
それに対して、bossiniやG2000のような地元ファストファッションはあるが、ユニクロより粗雑な感は否めず、また、ブランドとそれらの中間をなすアパレルブランド等をあまり見なかったのも気になった。
 
フィリピンなどから香港に来ている住みこみメイドの数は30万人にも及ぶそうだが、家が狭いのにメイドを必要とする理由が今ひとつわからないもののそれだけの数のメイドが香港にいることには毎度ながら驚く。
また、そりゃ、休日にその一部が中環や旺角に集まるだけで相当な数になるわけだわと納得。
彼女たちの多くは大卒級のキャリアを持っていて、その賃金は最低賃金級の月給4万円程度というからその安さに驚く。
メイドの永住権というのは裁判で長らく争われてきたそうだが、2013年に出た最高裁判決でメイドの永住権は認められないという判決が出たらしい。
まあ、家族をじゃんじゃん呼び寄せられても正直困るもんな…。
それでも、タレントと銘打って夜の飲食店でしか就労させない日本よりはマシだと思うが…。
 
あと、基本的に香港人は親切でした。
 

マカオ

2014年1月2日
 
マカオは香港以上に中国に隣接していることもあって、こちらも行った日の視界の霞みは相当なものだった。
とはいえ、香港のように車が多くはないので吸う空気がどうのこうのとは思わなかった。
マカオの市街地は人口過密著しい香港とは違って、広場があって、空間があって、ベンチもあって、車の往来も少なく、人の往来も少なく(セナド広場周辺以外)、ポルトガルの影響が残ってコロニアルな界隈が多く、「人が住める街だ」という印象を強く受けた。
 
僕が前にマカオに行った時には世界遺産指定も受けていなかったのでもっとうらぶれた印象があったが、今度はカジノに外国資本が入って一気に持ち直して、その勢いでラスベガスをもカジノ売上で抜き去ったため、違った雰囲気の街になっていた。
とはいえ、僕は昔からアメリカ的なエンターテインメントがどうも好きでなくて、ヨーロッパはほとんど行っているのにアメリカには一度も行っておらず、当然、ラスベガスへも気にはなりつつも行っていない。
マカオは客がカジュアルかつ大声で騒ぐ中国人ばかりであり、ラスベガスは多少はドレスアップした欧米人が多いのだろうからそういった違いこそあれ(その違いはとてつもなく大きいのだが…)、今回、初めてカジノに潜伏して、欧米資本の提供するエンタテイメント施設を駆け足で見学して、僕はこういった人工的な施設はやっぱり好きになれず、ラスベガスには一生行く必要はないなという思いを強くしたのだった(そもそもFX以外の賭け事に興味がないというのが最大要因だが…)。
 

機中

2014年1月4日
 
JALの国際便に乗ったのはいつ以来か覚えていないが、やはり他のキャリアとは乗務員の質が全く違っていた。
僕が本当の上のクラスのサービスを知らないだけかもしれないが、欧米でもアジアの高級ホテルでも彼らが洗練されたサービスをしているつもりでも、僕としては気取っているだけのような印象しか受けず、むしろ高級であればあるほど鼻につく印象を抱くことが多いのだが(僕がへそ曲がりなのだと思うが…)、JALの乗務員はそれを全く感じさせない。
かねてより、その辺の感覚に関しては日本人は世界で抜きんでていると思っていたのだが、JALの外国人スタッフのサービスも日本人のサービスそのもの。
例えば、ワゴンで配膳している途中にトイレに行きたい客がいた場合に一旦サービスを休止して後ろに引き下がるのが日本の航空会社で、微動だにしないのが多くの外国の会社である。
まあ、僕は航空会社に対しては料金の安さと、身長183㎝の僕の膝が前の席に当たらない程度の椅子と椅子の間隔のみを求めていて、高度なサービスは要求していないので、JALのサービス水準は完全にボーナスポイント。
機内食の出し方や内容、料理が冷めないように工夫された器などの小技は感動モノである(いや、機中で映画おしんを観て、感動して激しく涙がちょちょぎれていただけなのですが…)。
とはいえ、機内食は香港で作られたせいか天ぷらだけは変に甘く、他が良いだけにこれだけは返す返すも残念。機内食を滅多に残さない僕もこの天ぷらだけは残した。
日本のセブンイレブンじゃないけど、会社の偉い人がきちんと試食してから提供して欲しいよなと思った。
余談だが、過去に乗った中国東方航空機内食は想像を絶する酷いものだったことを思うとそれでもその差は天と地である。
 

雑感

旅程と費用
 
読み手の関心を考えて、費用は書くことにしているのだが、旅程は7泊8日で、保険なども含めて二人で総額42万円ほどかかった。
航空券とホテルで30万円、他、現地使用分として12万円程度といったところ。
その多くは飲食費に使ったものだと思う。
それにしても良く食べた。
なお、買い物はほとんどしなかったものの、セールで半額程度になっていたバッグを2つ6万円ほどで購入したのだが、こちらはその料金には含めていない。 
 
気候など
 
視界面でも排気ガス面でも空気が悪い。
空気はどんなにお金があっても買えないものだけに、これだけが返す返すも残念。
香港に億万長者が多いのはわかっているが彼らにもお金で買えないものがあることを思うと同情するに余りある。
過去の経験では夏の香港は日本にうだるような暑さで外に長くいられる印象がなかったが、冬は日本の桜が咲く頃の気候と同じぐらいで、かつ、雨も降らず快適そのもの(雨が降らないから空気が汚れる一方なのだろうが…)。
香港を旅行するのなら冬に限ると思う。
また、別にそんなに寒くもないのにダウンジャケットを着ている人が多いのだが、一年のほとんどが暑い香港の人は寒さに慣れていないのだろう(もちろんTシャツの白人もたくさんいる)。  
 
食に関して思ったこと
 
外食の価格は総じて日本より安い。
中華文化圏なので味もどこで食べても美味しい。
しかし、中華文化圏なのでどんなにGDPが上がっても衛生環境が見るからに良くないのも事実。
まあ、基本的に火を通すからいいのだろうけど…。
またB級グルメを中心とした和食も流行っているようで和食の店は数多く見た。
イタリアンはピザやパスタの店が多く、その辺の感度は日本より数段遅れている印象。
そして、いい意味で甜品が甘くないのにビックリ。
日本より甘いものが甘くない国・地域は初めてだと思う。
香港の人がトルコとかギリシャに行ったら大変だろうなと思う。
また、香港の人は夜遅くにデザートを食べる習慣があるようで、深夜の甜品屋はどこも混んでいる。
また、あんなに食べ物のカロリーが高そうなのに香港の人は太っていない。
一食あたりに食べる量が少ないのだろうと推測する。
サービスはある程度高級レストランであっても基本的にはガサツ。
まあ、それは中国人である彼らが生まれ持ったものの限界であり、悪気はないのがわかるのだが、いくら高級なものでもそうだと思うとさびしくもあり、それもあってペニンシュラホテルのアフタヌーンティーを1時間並んでまで利用するのはやめにしようと思った。
こと、サービスというものに関しては客観的かつ、基本的に日本に対して否定することが多い僕から見ても、日本のものが世界において頭二つぐらい図抜けていると思うのでどこに行っても同じといえば同じなのだけど…。
   
気になった特色
 
今回旅行した時期においては男性の髪型は刈り上げモヒカンがやたらと多かった。
香港には驚くほどに本屋がない。スタンドで新聞を売っていてみんな新聞を読んでいる。
デパートに本屋を見つけても英字の本や日本語の翻訳本ばかりが多く、現地発行の本は少なくてビックリした。
また、家賃は恐ろしく高いらしいが、食料品は安い。
一人当たりGDPが日本とほぼ同じなのに対して、富の偏在が酷く、最頻値は日本よりずっと低いのだろうという印象を受けたが、食品や外食費が安いからその分は助かるのだろうと思った。
トイレ一つ一つに掃除をするおじさんがついていることが多い割に何故かトイレは汚い。
そうでありながらどのトイレにもペーパータオルが用意されていたのはビックリ。有料トイレには一度も出くわさなかった。まあ、トイレに限らず、細かいところの掃除はいい加減なのは香港は中華文化圏なのだから仕方ない。
建築現場の足場がどんなに高い箇所であっても竹でできているのにもビックリ。
まあ、あれであれだけ高層ビルを建てまくるのだから恐れ入る。
列に並ぶことに関しては日本人以上に苦にしない印象を受けたが、そうでなければ人口過密都市で生きていけないのであろう(だから僕は多分無理)。
それと、海外を旅行する度に思うのだが、日本のゴミ箱の少なさは異常。
いくらオウムのテロ事件があったからといってあれは行政の怠慢であり、その役割をコンビニに押しつけているとしか思えない。
この点については外国人観光客の理解は絶対に得られないだろうと思う。
   
関係ないけど…
 
日本への外国人移住者を増やす政策について個人的には寛容なつもりでいたのだが、日本はおそらく世界で唯一といっていいぐらいに、お互いが譲り合ってからこそ成り立つ武士道的美徳のルールが通用している国であり、ここに特に世界でも屈指の「強いもの勝ち」「早い者勝ち」「言った者勝ち」「押しが強い者勝ち」といった強者のルールを持った中国系住民などがなだれ込むとそこにこれでもかとつけ込まれてしまって、日本が江戸時代以降培ってきたルールや美風が一気に吹き飛んでしまいかねず、国際化というものには本当に怖い一面があるなあ…と、わかりきっていることかつ、幼稚かつ、情緒的なことを思ってみたりする。
もちろん、日本の飲食店やコンビニで働く外国人労働者のがんばりや日本社会への適合度の高さはわかっているつもりなのだがそれでも不安にはなる(どこかに社会の臨界点があると思うから)。
何せ、基本的にはたくましいはずの香港の人々だって中国本国から来る人々の強者のルールには相当苦しんでいるのだろうと現地で何となく感じたので…。