スペインがオランダを下して終了したワールドカップはタコのパウロもすごいが、オランダ経由でスペインを旅行した俺もすごい。
さて、今日書くのはワールドカップについてではなく、参議院選挙についてである。
個人的には参議院は不必要だと強く思っているので参議院そのものに腹が立つのだが、不在者投票受付初日に投票した。
本音では民主党に単独で過半数を取って欲しかったのだが、どうしても考えが近いのはみんなの党なので、選挙区は松田公太氏に、比例はみんなの党の小野次郎氏に投票した。
両者ともギリギリのラインで当選したのだが、俺の一票がなくても当選はしたわけで行っても行かなくても同じだったといえば同じだったのだが、死に票にならなくて良かった。
松田氏が落選して共産党の議員が当選していたら目も当てられないからなあ…。
今回の選挙結果を見てまず思ったのが、この一年どんなに民主党が酷かったにせよ、何故にこんなに多くの人が自民党に入れたのかがわからないということだ。
確かに、個人的には郵政法案とか外国人参政権とか夫婦別姓とかには反対だし、民主党の当選者に労組出身者や日教組出身者がズラリと並んでいるのを見ると虫唾が走る。
でも、ここで民主党が参議院で過半数を取ることができなかったので、向こう3年間に渡って、まともに法案が通らなくなるか、もしくは、キャスティングボードを握った少数政党の思い通りに政治が進むことになり、立法府が機能停止状態に陥る。
まともに法案が通らないということは日本が国際的にさらに沈没することになるし、少子高齢化・人口減に対してもなんら手を打てずに時間を空費することを指す。
それとも、社民党や国民新党がキャスティングボードを握ってあれだけ滅茶苦茶にやられたのに、今度は公明党の思い通りの政治が行われることを国民は望んでいるというのだろうか。
国民はそれでもいいと思ったのだろう。
そう思うしかない。
まあ、みんなの党に入れた俺が言うことじゃないのかもしれないが…。
でも、「あんなに魅力のない今の谷垣氏の自民党にあれだけ多くの人がよく票を入れるもんだわ…」とは返す返すも強く思う。
ところで、衆参もねじれているが、政党もねじれているのだから有権者はたまらない。
菅氏も谷垣氏も公明党も俺が見る限り考えが近い。
民主党も自民党も前者が主導権を握っているわけだが、これでは後者を支持していてもみんなの党に入れるぐらいしか自分の意見を政治に反映させられない。
この点が問題だと有権者も政治家もわかっているから「政界再編!」と声高に叫ぶのだろうが、老害がなくならない限りそんな日はそうそう来ないだろう。
というより、高齢者の割合が増えすぎて、もう後者が主導権を握る時代はそう簡単に来ないかもしれないが、世界と競争しなくてはならない時代において前者では必ず行き詰る。
最後になるが、今回の選挙を見ていて、これまで書いたことよりもっと強く思ったことが、あまりに参議院選における選挙区での選挙制度がおかしいということだ。
俺は選挙結果の数字を見てあれこれと考えるのが好きなのだが、見れば見るほどこの制度の欠陥が目につく。
このルールでは「自民が勝った」ということになるが、比例の得票数に目をやると、民主1,845万、自民1,407万、みんな794万、公明764万、共産356万、社民224万、たちあがれ日本123万、新党改革117万、創新49万、女性41万、幸福23万票をそれぞれ得票しており、第一党は意外に大きな差をつけて民主党なのだ。
これでは民主主義とはとても呼べたものではない。
一票の格差問題は決して放置して良い問題ではないと思う。
どうでもいいが、気になった候補者の当落と得票数を以下にメモっておく。
当選 352,594 谷亮子
当選 111,376 白真勲
落選 70,726 喜納昌吉
落選 60,689 田村耕太郎
落選 54,155 池谷幸雄
落選 28,629 広中和歌子
落選 101,840 堀内恒夫
落選 36,643 松浪健四郎
落選 32,793 神取忍
落選 32,161 藤波幸夫
落選 406,587 長谷川憲正(ジャスト全特40万票。でも今回は落選!)
落選 43,233 江本孟紀
当選 65,250 新井広幸(往生際悪いなあ…)
落選 23,944 鳩山太郎
当選 117,636 片山虎之助
落選 111,597 中畑清
落選 60,358 中山成彬
落選 31,146 杉村太蔵
創新党
落選 122,978 中田宏
落選 38,242 ドクター中松
落選 1,275 饗庭直道(ビリ。オイオイ!)