GOODDAYS

  世の中の歪みをかいくぐってひたすら逆張りの人生を歩む俺の意見

ウエストサイド物語

昨日は劇団四季のウエストサイド物語を独りで観てきた。

 

四季劇場「秋」では、エビータといい、ジーザス・クライスト・スーパースターといい、入った瞬間に客席に入った瞬間に生演奏でなくてガッカリしていたのだが、今日は入る前に管楽器の音合せの音が聞こえてきたので心の中でガッツポーズ!

しかも、毎度ながらの一番安いC席(3,150円也)の席だったのだが、オケや指揮者を上から眺めることができる席でラッキーだった。

 

バーンスタインの音楽が有名なこのミュージカルは、シェイクスピアの「ロミオとジュリエット」を参考に作られた現代劇で、ニューヨークの下町であるウエストサイドにおける白人とプエリトリコ系の非行グループの抗争の渦に巻き込まれる男女の悲劇である。

1957年初演のミュージカルであるため、ロミオとジュリエットを現代風にアレンジしたストーリーとはいいつつも、50年代のアメリカを舞台としているため、そのモダンな感じといい、様式美といい、観ていてワクワクしてくる。

これが、同じ人種・民族差別モノでも、日本人と在日朝鮮人による大阪のミナミにおける血みどろの抗争劇とかだったら主演に松田優作でも連れてこない限りただのブラックなだけのストーリーになりそうだが、遠い国の一昔前の話だから言うまでもなくそんな感じは全くしない。

 

ところで、私はどんな映画でもあまりに軽い人の死や殺しが入ると「あーいけないんだー。どんな理由であれ人を殺しちゃ終わりだよ…」と思ってしまうバカな人間なのだが、例にもれず、昔に映画を観てあらすじは大体わかっていたのではあるが、この物語でもそう思うわけでストーリー自体にはそんなに入り込むことはない。

…というより、オペラほどではないが、ミュージカルのストーリーで秀逸なものなんてあるわけないのだからそんなことにはこだわらない。

 

そんなことより私は「トゥナイト」という曲が好きでしょうがないのだ。

日常生活でも鼻歌を歌う回数上位10位に入るぐらいに好きな曲なのでミュージカルでそれを魅せられたら鳥肌が立つのはわかっていたのだが、やはり鳥肌モノだった。

 

私は、映画「タイタニック」であれ、「オペラ座の怪人」であれ、映画やミュージカルの悲劇にありがちな、その後に悲劇が待ち構えていようとはついぞ思わず、愛し合う男と女が見つめ合って燃えさかるお互いの愛を確かめ合う前半のヤマ場的な部分がとても好きなのだが、「トゥナイト」はまさしくそういった前半のヤマ場を最大限に盛り上げる曲なのである。

 

主人公マリアの笠松はるさんは他で主役級でやっておられるのを目にしたことはないが、ヒロインらしくとてもかわいらしかった。

ただ、アニタ役の樋口麻美さんの声があまりに存在感があるものだからそれにかき消される部分もあったような気はする。

まあ、樋口さんは「クレイジー・フォー・ユー」で主役をやっていてその時の存在感がハンパじゃなかったので余計にそう思ったのだろう。

そして、樋口さん同様に有名なトニー役の鈴木涼太さんの歌声はもうたまらなかった。

ファントムの高井先生は言うまでもないが、この前のジーザスといい、今回のウエストサイドといい、四季の男性主人公の歌声はどうしてこんなにすばらしいんだろ…俺が惚れるっちゅうの!

 

そうそう、ウエストサイド物語は東京では9月から12月上旬までの上演です。

オイラは次はウィキッドを観たくて仕方ないのだが、空席が出てきてからということにして、来月はつなぎで中旬にライオンキングを観に行ってきます。

 

【追記】

現在のウエストサイドは下町なんかじゃありません。