「ボディーブローのように後からじわりじわりと効いてくる」というような言葉を使う人が多いが、実際にボディーブローをもらったことがない人が、あたかも実際にボディーブローをもらったかのように表現する現象はおもしろいと思う。
ところで私の場合、ボディーブローをもろにもらった時には、その数秒後から1分ぐらいは苦しいが、そこで持ちこたえることができれば後はなんとなかった記憶がある。
ボクシングのようにラウンド数が多いと後のラウンドになってスタミナなどがなくなるのかもしれない…。
そして、ボディーがもろに効いてしまった場合、もらった数秒後に倒れこんだ記憶は試合ではないが練習では何度もある。
有名どころでは、ずっと昔に須藤元気さんとスパーリングをした時に不意打ち的にバックキックもらって倒れこんだ記憶もある。
トリックスターのバックキックはシャレにならない。
ちなみに、金的の場合はボディーブローよりも後まで残るような気がする。
こればかりは相手が女性の生徒さんであれ、誰であれ、ちょっと入っただけでもろに効くのでかなりの醜態をさらすこととなる。
…で、世間で言うボディーブローのように本当に後になって効いてくるように心底思うのは間違いなくローキックであろう。
あれだけは後でじわりじわりと効いてきて、臨界点を超えるとどうしようもなくなる…。
最近はハードなコンタクトでマススパーリングをするのを避けているのでそんなことがほとんどないが、「ローキックの痛みを思い出してみろ!」と言われるだけで、自分の表情がすっぱいものでも食べたかのような表情になることだけは間違いない。