あたりまえだが、同じニュースであっても、受け取り手というフィルターに通されることによって、受け取られ方はずいぶんと異なるといえるだろう。
今日は、みずほ証券による誤発注問題で東京都港区六本木在住の24歳の会社役員がジェイコム株で約5億6,000万円の利益を得たというニュースが報じられた。
このニュースに深く突っ込まない人は「こんなに儲けやがっていいなあ…」としか思わないだろうが、そうとしか思わない人は数十億円もの元手がないとこうはいかないことを知らない場合も多いのであろう。
もちろんこれとは別にモラルの問題もあろうが、わかっている人間であれば、むしろ、24歳にして発行済み株式総数の25.2%の3,701株もの株を買う財力と決断力と胆力のほうにビックリするところであろう。
あと、このジェイコム[2462]は人材派遣の会社らしいが、ケーブルテレビのJ-COM(ジュピター・テレコム)[4817]と間違えやすい名前の会社だなあと思った。
ちょうどこの誤発注が起きた日、私の家にJ-COMの人が地上波デジタルの電波の検査に来ることになっていたのだが、「上場の件は大変ですね~」などとお門違いのことを言っていたら恥ずかしい思いをするところだった。
というのは、この検査技師の人が実は株をやっているらしくて、私のトレーディングの様子をうれしそうに観察していたからである。
…で、口先までこのセリフが出かかっていたのだが、寸前に、「あれ?J-COMほどの会社が上場してないわけないじゃん!」と直前に気づいて言わずに済んだ。
そういや、悪名高き「木村建設」も熊本に2件あって、関係ないほうにまで苦情が来ているとあったが、とんだとばっちりである。
すみません…話題がそれすぎました。
先日、金剛組という建設会社が高松建設に営業譲渡する話になったというニュースが報じられた。
金剛組とは聖徳太子の時代のちょっと前である西暦578年に百済から来た3人に宮大工が創設した日本最古の会社らしい。
もちろん、そんなに古い会社が営業譲渡されてしまうという話はかなりのおおごとだが、そもそも金剛組の存在を知らなかった私のような人間からすれば、「そんな古い会社が日本に存在しとったんかい!」ということのほうが余程ニュース性の高い出来事であった。
あと、全く関係のない話になるが、このニュースなんかも聞いた人によって受け取り方は全然違うのであろう…。
大晦日の男祭りにおける金子賢さんの対戦相手が”クレージーホース”・ベネット選手に決定したというが、「芸能人相手に恐ろしいヤツをぶつけるものだな~」と驚いてしまった。
「小柄で寝技に弱いとはいえ、前田吉朗選手に黒星をつけた選手だぞオイ!」とツッコミを思わず入れてしまいたくなる。
ボビー・オロゴンさんに曙選手やシリル・アビディ選手を総合格闘技戦でぶつけるのとはワケが違うわいな…。
多少なりとも格闘技を見てきた人間からすれば「これは無茶だろ…」と思わずにはいられないと思うのだが…。