GOODDAYS 東京仙人生活

ひっそりと静かに生きる47歳仙人のつぶやき

売られたケンカとおっさん

昨日、おもしろい出来事があった。

と言いつつ、あんまりおもしろくもないが…。

荒くれ者が嫌いな平和主義者の方は、私のことを嫌いになるといけないので、絶対に読まないでくださいね…。

あと、クソ長いので、時間がない方にもオススメいたしません。 

 

その1

昨夜、ジムに行く途中、道路のど真ん中にタクシーが止まっていたのだが、ドアが開けてあって道が完全にふさがれていた。

私がタクシーの脇を通ろうとしても、タクシーのドアを開けたまま突っ立っていた乗客らしき酔っ払ったおっさんはドアを開けたまま閉めようとしなかったどころか、私にこのようなセリフを言った。

「すき間あんだろ!通れよ!」

絶対に自転車で通れないぐらいのすき間しかないのに、このように行ってくるので、「コイツ、アホか!」と思って、そのおっさんをにらみつけた。

「オイ、やるか!」

驚いたことにおっさんはそう言って絡んできた。

“火事とケンカは江戸の華“と言うが、生粋の江戸っ子ではない私はケンカを売られるのが大好きなので、ワクワクしてきて、「やったー」と思った。

ちょうど、株で大きな含み損を抱えてムシャクシャしていたところだ。

 

そのまま誰もいないところに引き連れて行ってボコっても良いのだが、「株で損するより、下手に怪我させて警察の世話になるほうがマズイなあ…。なんか、コイツを心底ビビらせるか、誰にも見られずにかつ正当防衛と理由がつけてボコるような方法はないかなあ?まあ、近くの公園なら誰にも見られないだろう。でも、酔っ払いって殴っちゃダメなんだよなあ…?」などと思いながら、まず、ビビらせてみようと思い、バッグからグローブを出してこう言った。

「おまえが素手で、俺はグローブをはめた左手だけでいいから、近くの公園でボクシングでもやろうか…」

グローブを左手にはめて冗談を言ったら、酔っ払いがさっき飲んでいた店のスタッフと思われる人物があわてて数人出てきた。

「申し訳ございません。このオジサン、酔っ払って失礼なこと言っちゃって…」

と言って来たので、「チッ!誰かに見られたんじゃしゃーねーな」と思い、以下のように言い残してジムに向かった。

「オマエ命拾いしたなあ!ホントに!」

 

あんな弱そうなおっさんを殴ってもおもしろくもなんともないが、「やっぱ、人がいないところに連れて行ってやっときゃ良かったな!クソ~!」なんて思いながらジムへ向かった。

でも、今思うと、タクシーの運ちゃんは一部始終のすべてを完全に見て見ぬふりでいたが、一体、ヤツは何だったんだ?

 

その2 

そして、ジムで練習して帰る途中にも別の事件が起きた。

何と、今度は帰る途中の道端で2人の男がメンチを切りあっているではないか!

しかも、そこにあるのは、どう見てもキレまくっている若者と、ビビり気味な中年のおっさん、そして、その若者をいさめる若者の彼女というありがちな構図…。

「これはおもしれーや」と思って、ワクワクしながら仲裁に入った。

 

私はケンカを売られるのも大好きだが、一般人同士のケンカの仲裁に入るのも大好きで、特に若者と中年がケンカをしていると、「世の中捨てたものじゃないぞ!」ということを示したくなって、無性に中年のおっさんを助けてあげたくなるのである。

もちろん、私個人としては、せっかく人をボコることができる千載一遇のチャンスを逃がすことになるので、ケンカの仲裁に入られるのが大嫌いであり、この辺は見事なまでに矛盾しているのではあるが…。

 

「オイオイ、ケンカはやめろ!」

2人の間に入って制止したら、若者は我に返ったようでこう言った。

「わっわかった。でも、このおっさん…」

と若者が言っているときにそのおっさんの顔を見ると…なんと先ほど私にケンカを売ったおっさんではないかぁ~。

しかも、止めてくれてありがとうって感じの表情をしていやがる。

 

「あ~、このおっさんさっき俺にケンカ売ったヤツだ~。俺がコイツをボコりたいぐらいだわ~!マジで!」

と言ったら、おっさんはちょっと驚いたような、そして、オドオドしたような表情をした。

既に先ほどの怒りをジムのサンドバックにぶつけ終わった後だったこともあって、今ひとつ怒りの気持ちがこみ上げてこなかったのだが、「何もしないで帰すのもムカつくなあ…」と思ったので、顔に当たらないぐらいの離れたところから頭上にハイキックを出して以下のように言った。

「おい!おまえ、消え失せろ!」

おっさんはきまり悪そうにして逃げるように去って行った。

若者は、そのまま自分を取り戻したようで、私と目を見合わせて笑ってから、彼女とともに去っていった…。

 

なんで、俺に絡んできたおっさんを俺が助けてやらにゃ~ならんのだ…。

今思えば、あの時間帯は周囲に誰もいなかったから、それこそ、このおっさんをどっかに引き連れて行ってボコることもできなくはなかったのだが、オイラもいい大人だから今ひとつやる気が起こらなかったのだ…。

 

その3

別のケンカについて…。

私は自分がキックボクシングをやっていることもあって、自分からは“絶対に”ケンカを売らないが、ケンカを売られるのは大好きである。

もちろん、ヤクザ以外からである。

しかし、ナリがデカくてゴツイこともあって、残念ながらなかなか絡まれない。

ところが、これまで一人でいるときに、3回だけケンカを売られたことがある。

しかも、その相手はすべておっさんだった。

また、今日とは違うが、連続して絡まれたこともある。

どうやら、若者はケンカを売るのに相手を見るようだが、おっさんは無鉄砲に売ってくるものらしい…。

その3回の内実はこうだ。

 

その3の1 

1回目は、今から6年前で私が大学4年の時に池袋駅の近くで起きた。

酔っ払いのおっさん連中が道に広がっていてすごく邪魔になっているところを、ぶつからないように注意しながら自転車ですり抜けようとしたら、いきなりおっさんがこっちに寄りかかってきて軽く接触した。

「あっ、すんません!」

こっちは悪くないのだが、コトを円滑に済ませるためにと思って軽く謝ったところ、酔ったおっさんがいきなり私を殴ろうとしてきた。

その攻撃は当たらなかったが、当然、そのおっさん5人組と口論になった。

そしたら口論中に、向こうの一人がいきなり殴りかかってきたのだが、それを避けた際に思わず合わせてしまったカウンターでそいつのメガネを割ってしまった。

ギャラリーが結構いたため、「これはマズイ!警察を呼ばれたりしたら弁償かも…。しかも、明日、大学からチャンピオンになったからということで10万円の褒賞金がもらえるんだよな~。こんなことで貰えなくなったりしたらたまったものじゃない…」と思ったので、私を取り押さえに入った他のヤツを素早く軽くやり返してから逃げてきた。

 

その3の2

2回目と3回目は連続して起きた。

2年ぐらい前に東北方面を旅行したときのことである。

 

真夜中に福島から新潟に向かうクソ田舎な高速道路を爆走していたときに、前に車が全くといって良いほど通っておらず、あまりに視界が真っ暗すぎるぐらいに真っ暗だったので、事故を防ぐためにいけないとはわかっていながらもハイビームをつけて走っていた。

そして、前に車が見えるようになるとハイビームを消し、見えなくなるとまたつけて…というのを繰り返していて、その後、休むためにパーキングに入ろうとしたのだが、こっちがウインカーをつけると前を走っている車もウインカーをつけてパーキングに入ってきた。

 

私が誰もいないようなパーキングエリアに車を止めたら、その車が真横に駐車したので、「あれっ?良くわかんないけど、コイツ、意図的に横につけたな?」と思い、ムカついてきたので、隣の車の横に行ってこう言った。

「おまえ!何のつもりだ!」

すると、窓を開けてこう言ってきた。

「テメエこそ、ハイビームをつけたり消したりと、一体何が気にいらねえんだ?」

と言ってきたので、「ははあ、コイツ、自分が挑発されてると勘違いしてたんだぁ~」と思いつつも、「このパーキングエリアには誰もいないし、一気に機先を制してやる!このまま引きずり出してボコっちゃうか!でも、車のナンバーを控えられたら面倒だなぁ…」などと思いながら、窓の中に手を突っ込んでそいつの喉輪をつかんで謝るよう脅した。

すると、そのおっさんはすぐにビビってしまったので、そのまま引きずり降ろそうと思ったのだが、奥に奥さんや子供らしき人物が乗っていたので、仏心を働かせ、ボコらずにそのまま謝らせるだけで許してやった。

 

良く考えると、私のほうが悪かったような気もするのだが、俺の車の横に車をつけるということはそれぐらいのリスクがあるということぐらいは承知してもらわねばなるまい…。

でも、この事件以降、視界が悪くてもハイビームに切り替えるのを止めるようになった。

 

その3の3 

最後は、その翌日に、喜多方にラーメンを食べに行ったときに起きた話である。

ラーメンを食べ終わって駐車場に行き、車に乗り込んだ後、駐車場が満員だったことや、駐車待ちをしている車があることに気づかずに、次の行き先を軽く地図で確認していたら、おっさんが、いきなり私の乗る車のドアを開けて、以下のように言ってきた。

「おまえ、何で車を出さねえんだ!」

そして、いきなり殴りかかろうとしてきたのだが、「コイツはおもしろい」と思ったので、そのおっさんに以下のように言った。

「ほら殴れよ!そしたらきちーんと正当防衛させてもらうからな」

すると、ちょっとビビったので、このまま誰にも見られないところに連れて行ってボコろうとしたところ、そのおっさんの奥さんらしき人物が駆け寄ってきて、私に対して必死に謝ってきた。

「おまえ、もうふざけたマネすんじゃねえぞ!」

仕方ないのでこのように言って、片手で突き飛ばすだけで許してやった。

もちろん思いっきり突き飛ばしたのだけど…。

 

なお、東北での両事件において、ウチの彼女は私を制止しようとしたのだが、こんなにワクワクしているときに女性の言うことなんぞ聞いていられるワケがない。

しかしながら、私は怒るフリはするが、ケンカになった時には、「どうやって恐怖を植えつけてやるか!」「どうやったら警察に見つからずにボコれるか?」「絶対に個人を特定されないためにはどうすれば良いか」「ナイフが出てきたらそれをどうやって制止しようか…」というようなことを冷静かつ一生懸命に考えるようである。

 

結局、4回とも完全に警察に割り出されないための答えが割り出せずに、また、「しょせんは中年が相手ではあまりに大人げない…」と思って冷静に矛を収めてしまう自分がいるのだが、「1回ぐらいはマジギレして人をボコってみたい!特にチャラチャラした若いヤツを…」と思うのだが、「これって危険な思想かも…」とも思ってしまうのである。

 

最後にことわっておくが、私は、一般社会のマナーを頑固なまでに完璧に守り通す人間で、ゴミのポイ捨てなどを絶対にしないどころか拾うことすら多いぐらいであるのはおろか、お年寄りには進んで席を譲り、身障者を進んで助けてあげるような善人でもある。

 

なんか、コメントをもらい辛いようなコラムを書いてしまった…。

しかも、クソ長いうえ、オチもなくつまらない…。

すみませんでした…。

 

喜多方ラーメン