GOODDAYS

社会全般について思ったことをここでつぶやいてます

快適な住まいを手に入れて減少するホテルやカフェの楽しみ

今回の記述は感じ悪いですし、極めて個人的かつ偏った考えに過ぎないものだと断っておきます。

中古マンションを購入して、構想に時間をかけた上で、スケルトン状態から完全に自分らの好みに合わせてリノベーションをしてからというもの、自分の理想とする家に住むことになったのはとてもとてもいいことなのだが、それと引き換えに高級ホテルだとかカフェに対するありがたみがだいぶなくなってしまって少しだけ困っている。

サントリーニ島の崖沿いの絶景ホテルだとか、バリ島のバリ様式のホテルだとか、モロッコのフェズのリヤドだとか、1泊3万円クラスの温泉宿といった際立った特徴のある宿では当然ながら感動するのだが、高級シティホテルに泊まってもうれしくなくなってしまった。

例えば、2年前にコンラッドバンコクに1週間泊まったのだが、このような最高級ホテルに泊まってもその部屋が70㎡以上あるわけがないので、当然ながら自分の家より狭いし、使い勝手も勝手知ったる我が家のほうがいいし、インテリアにしても自分にとっては自分のお気に入りで固めた自分の家のほうが好みなわけだから高級ホテルに泊まってもありがたく思えないのである。

インテリアに度肝を抜かれるのは、ホテルのロビー・寺社・純和風建築・昔からの大邸宅・美術館・ガレージ・倉庫・飲食店だとか、天井高が5メートルあるだとか、おびただしい緑に囲まれた部屋といった個人ではどうにもこうにもできないインテリア誌に載っているような圧倒的な空間に対してであり、普通の部屋レベルで自分の家よりいいなあと思うような部屋に出会うことはないし、出会ってしまうようではフルリノベーションに後悔が残るということになる。

そういう意味でシティホテルは僕にとって単に宿泊するための空間になってしまったというわけである。

カフェに関しても同じで、浜離宮の中島の御茶屋だとか、金沢の主計町の町屋カフェだとか、島原の水屋敷などといった特別な体験をできるカフェに関しては全く別の話でこれらは強烈なインプレッションを残してくれるが、チェーンなどのカフェに関してはそうでなくなった。

学生の頃などは、その空間でコーヒーを飲んでケーキやクッキーを食べてゆっくりとくつろぐことに喜びを見出していたのだが、今の僕にとってそういったカフェは自宅以上に素敵な場所とは思えないため、デニブラン(サンマルクカフェ)やホワイトチョコレートマカダミアクッキー(スターバックスタリーズ)やミルクレープ(ドトール)をもしゃもしゃと食べて出ていくだけ、もしくは、街歩きの際の休憩、会社を出て人と会うまでの時間つぶしの場所でしかなくなってしまった。

僕の家にはエスプレッソマシーンがないのでカフェラテやカプチーノは飲めないけど、自分でじっくりと選んで買った豆を自分の手で挽いて豆を濾紙の中に入れて上から湯をかけて淹れるカフェオレと外で飲むカフェオレの味に違いがあるとは思えないから、もはや飲み物でなくスイーツ(これに惹かれて入ってしまうのだが…)にしかカフェの付加価値を見いだせない(それに、セブンイレブンがコーヒー革命を起こしちゃったし…)。

むしろ自分で淹れるコーヒーのほうが、蒸気の匂いまでも存分に味わえる気すらする。

また、言うまでもなくカフェは一人で居座って仕事や勉強や読書をするためだけの場所ではなく(僕は生活において勉強の類は一切しないが…)、談笑のための場所でもある。

なので、関西弁でギャーギャーと大声で話しだす女性二人組がいてもそれは仕方ないことなのだが、僕は人間ができていないのでこういう人々と遭遇すると一気にげんなりした気分になってしまう。

 

また、人の話が耳に入ってくると、読んでいる文章が全く頭に入らなくなる頭の作りになっているのでそもそも僕はカフェで本を読むのに向いていない。

また、携帯電話でトーンの高い声で話し始める営業マンに結構な確率で遭遇してしまうことも多いのだが、これなどは人の会話よりもずっと気に障ってしまう。

そもそも、個人的に営業マンという人種を外で見るのが好きではないのだが、それは、彼らが電話先の相手には最大限の配慮を払うのに、実際に周辺にいる人に対してお構いなしにしすぎることがあまりに多くてグロテスクに思うからである。
カフェで商談や会議を始めるビジネスマンも同様で、彼らのほとんどは顧客や先輩社員にしか目がいっていない。

僕は、そういった振る舞い・所作を見苦しいと思うため、できる限りそういう輩を視界に入れたくないのである(また、そう振る舞う状況に追い込まれるのが嫌で営業職でだけは求職活動をしなかった)。

ノマドといってカフェで仕事をするスタイルが流行っているだの流行っていないだのといってずいぶんと経つが、カフェの空間を心地良く思わない僕にとってはそれのどこが良いのかさっぱりわからない。

かくして、快適な自宅はホテルとカフェという楽しみを喪失させることがわかったのである。

家では下の写真のように窓の外の水面と野鳥を眺めながら本を読むのだが、我が家を超大型のクルーズ船の一室と思い込んで外を眺めながら本を読むのがお気に入りの読書スタイルである(笑)。 

 

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