GOODDAYS 東京仙人生活

ひっそりと静かに生きる47歳仙人のつぶやき

月一の平日散策

月に一度は午後休をとって平日の街を散策して日帰り温泉にでも入ることにしているのだが、今日は板橋区の十条界隈や昔住んでいた北区の赤羽界隈を散策した。

ちなみに先々月は浅草橋あたり、先月は府中・調布あたりを散策した。 

 

いつも週末にも散策はしているのだが、地味過ぎるエリアは一人で歩かないと妻から嫌がられるし、平日昼間のオフィス街以外の街の様子を見るのが大好きだし、好き勝手に彷徨えるから地味散歩は一人に限る。

 

赤羽には新卒で就職をした17年前頃から2年弱住んでおり、離れた後もたまに行くこともあったが、街を舐めるように歩いたのは久しぶりで、特に駅ナカや高架下の発展ぶりに驚いた。

しかし、少し離れると昔からある商店街や飲み屋街が残っており、おそらくあまり変わっていないのだが、昔は何も思わずに通り過ぎていたディープな街がこの歳になるとずいぶんと宝の山に見えてくる。

昔は飲むにしても背伸びしてオサレな店に行きたかったし、そもそもカネがなかったし、今のように美味いものを知っていたわけではなかったから見過ごしていたのだが、美味そうな店がたくさんあったのだなあと今になって気づく。

街を歩いていても昔と抱く感想がいちいち違うのだが、その頃から2倍近い人生経験を積んで同じものを見ても昔より断然いろんな感想を引き出せるようになったわけで、「俺も成長したんだなあ」と訳の分からない感慨を抱く。

 

駅の西側の武蔵野台地ハケ=崖の上のほうにもほとんど行ったことがなかったのだが、今の自分からしたら何故に住んでいるエリアをくまなく散策していないのかが不思議でしょうがない。

なので、今頃になって赤羽台の団地を散策するが、URが昔の公団風団地を解体してヌーヴェル赤羽台などという洒落たマンションを供給しておるではないか!

垢ぬけたような味がなくなったような複雑な気持ちになるが、これは開発・発展したということなのでしょう。

 

近くに赤羽自然観察公園という公園があることも知らなかったのだが、ここには古民家体験館があり、池があり、池や林に人が入れないサンクチュアリがあって自然環境を残してある。

今の自分だからこそこういうのが大好きだが、17年前の自分だったら何とも思わなかっただろうと鳥のさえずりを聴きながら思う。

冬の物悲しい林や枯木を見て風情があるなあと思えるようになったのもここ数年のことなのだが、なかなかいい公園があったのだなあと思った。

妻が短期出張で数日間海外に行っていてさびしいからか、赤羽に住んでいた頃のことをあれこれ思い出したかしらんが、そういうのもあって余計に物悲しかったのかもしれん。

 

その後は、当初からの目的地である志村坂上駅にほど近い「さやの湯処」という温泉に行った。

ここは有名な温泉なので、休日は人が多いとあったため平日の夕方に行ったのだがそれでも人が多かった。

でも、それだけあってかけ流しの源泉は相当な濃度で「湯あたり注意」とあり、自分は体質的に大丈夫と思っていたが本当に若干湯あたりした。

 

十条のことを書いてなかったけど、とてつもなく充実した商店街の適当な焼き鳥屋で1本50円の焼き鳥を3本買って食べたら非常に美味かったが、値段を考えるとCP高すぎ。

篠原演芸場も健在だし、昼間からアーケードに人が多くて活気があったし、なんだか安心しました。

 

平日散策は心の栄養だ