GOODDAYS 東京仙人生活

ひっそりと静かに生きる47歳仙人のつぶやき

ライブドアVSフジサンケイグループの件について整理してみると①

ライブドアVSフジサンケイグループの件で、わかるのはフジテレビの狙いだけで、ライブドアリーマン・ブラザーズ証券の狙いについてはあまりにわからないことが多すぎる。

…なので、わかっていることと、わからないことを整理してみた。

 

この件を初めて目にしたときに、個人的に最初に思ったのは、「社員の平均年収が541万円のライブドアが、上場企業最高額である1,529万円の平均年収を誇るフジテレビの上に立つのは痛快かも…」という程度のアホな認識だったが、ライブドアニッポン放送時価総額は2,000億円台フジテレビの時価総額は約6,000億円であり、小が大を食おうとする形での敵対的M&Aという衝撃的な行為を行おうとしているこのニュースは、今、日本中を騒然とさせている。

まず、わかっているポイントは以下の点であろう。

 

 

…と現状はこのような状況で、ライブドア側のほうが不利な情勢にある。

なお、不利な情勢にあるポイントは、以下のポイントである。

 

  • フジテレビが3月2日のTOBで25%以上を取得するのは確実な情勢であり、仮にニッポン放送株の過半を取得してもフジテレビへの支配が及ばず、旨みが少ない。

  • リーマン証券が大量のライブドア株空売りしていたことが判明した。

 


これらの影響で
ライブドアの株価が急落

長期戦にもつれ込めば、株価下落などもあって、ライブドアが体力的に持ちこたえられないとの危惧はあるがホリエモンはあくまで強気に見える。

そして、何よりわからないのがホリエモンとリーマン証券の狙いである。


まずは、ホリエモンの狙いのわからないところから…。

 

  • ホリエモンが何故ここまで高いリスクを犯してまでニッポン放送やフジテレビの支配をもくろむのかがまずわからない。

  • ほぼ個人(ライブドアホリエモン)が電波を持っていくのは日本の風土では支持されないだろう。

  • ホリエモンの最終的な狙いはライブドアをデカい会社にすることと、ポータルサイトの「livedoor」を「Yahoo!JAPAN」を超えるポータルサイトにすることらしい。
    なお、ホリエモンの意図する最大のライバルといえる孫正義氏はこの件についてコメントを求められた際に「チャレンジャー精神は立派だが、協調の精神は必要だ」とコメントしていた。

  • リーマン証券の空売りは既に読んでいたし、空売りをしたのは1度だけでしょ」とホリエモンは語るが、それならこれからどうしようと考えているのだろう?

  • 長期戦になって株価低迷が長引くと資金調達が難しくなるうえ、信用不安も浮上しかねないのだが、どう乗り切る気なのか、また、リーマン・ブラザーズ証券の真の狙いもわからない。
    「NIKKEI NET」に以下のような記事がある。

    リーマンがライブドア株を市場で売却した狙いは不明だが、市場関係者の間では「借りてきたライブドア株を市場で売ることにより、同社株の下落を狙ったのではないか」との見方も出ている。
    株価が下落するほど、リーマンがCBを転換して入手できる
    ライブドア株が増える仕組みになっているからだ。

    確かに、株価が下落するほどリーマンはより多くのライブドア株を取得できるが、すべてのCBを株式に転換できるまでにはかなりの時間がかかるはずである。 

    だから、今、ライブドアの株価を急に下げてもリーマンにとって利益になるようには、私には思えない。

 


…ということで、私には、リーマン証券のもくろみが全くわからない

儲けようとしていることだけは確かなのだろうが…。

 

プロ野球球団買収の件といい、フジテレビとニッポン放送の資本のねじれを見抜き、ギリギリ適法なところで株を買い集めるという目のつけどころ大胆さ機動力、どれを取ってもホリエモンのすごさに驚かされる。

昨日までは、私も「ライブドアはリーマンに背後からグサリと刺されたな」と思ったのだが、良く良く考えると、ホリエモンはそんなことも織り込めないほどバカではないだろうし、そこまでイケイケだったらここまで会社が大きくなることもなかっただろうと思う。

また、いざとなったら、フジテレビのTOBに応じることで、どうにかできると思っていて、その点においてリスクを限定させているのかもしれない。

…と、長々と述べてはみましたが、私としても、まだわからないことが多すぎるので何かトンチンカンなことがあってもご了承ください。

 

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