GOODDAYS 東京仙人生活

ひっそりと静かに生きる47歳仙人のつぶやき

半沢直樹最終話を見てドラマは見るのは止めとわめく

半沢直樹の最終話を観て、もうテレビドラマというものを観るのはしばらくやめようと思った。

テレビ局や広告業界に左右されることが宿命づけられているドラマを観るのはやめて、作り話を観るのは映画でだけにしようと思ったのだ。

  

話の内容がどうとか、終わり方の賛否というより、続編を観せたいがために、本編のラストをめちゃくちゃ中途半端なものにしてしまい、そのために本編の完成度が著しく下がってしまっても平気ですというテレビという媒体の態度に、とっくに切れている堪忍袋の緒がさらにまた切れたのだ。

もちろん、続編なんぞないかもしれないけど、いくらなんでもあの終わり方はないだろう。

 

でも、俺はスポーツを含め、余程のことがない限り録画してからしかテレビを観ないので、意図的に見ない限りはCMは一切見ない。

その時点でテレビは俺に対して全く目的を達成していないのだが、視聴率が悪ければ打ち切る可能性があり、反応によって脚本を変えたり、ああやって続編を想起させるために全く意味のない結末にしてしまうテレビという媒体のCMなんか頼まれても見るものかと、みんながこう思ってしまったらテレビが存続できなくなってしまうような滅茶苦茶なことまで思う。

 

ドラマの結末はほぼ小説通りの結末というが、続編のある小説と違って、ドラマは一応は最終話と打っているのだから、ひとまずは完結させるのが筋だろう。

また、小説では大和田氏も出向となったそうで、それなら両成敗でまだ理解できるのだが、ドラマでは頭取が「人を見るのが仕事」と言いながらあまりにもイリーガルな大和田氏に留任を言い渡す結末で支離滅裂。

 

この話全編に対して思ってきたことは、実際社会での本当に嫌なヤツはイリーガルなことをしない嫌なヤツばかりなのに、このドラマに出る嫌なヤツはみんなスネに傷のあるかわいい嫌なヤツばかりで、そこに主人公が救われているだけというマンガのようなストーリーであり、勧善懲悪の水戸黄門的ギャグドラマと思って笑い飛ばしてきたが、最後の最後にあれですか…。

 

堺雅人氏は毎回すばらしい演技をするし、同じ中学を出ているので当然ながら親近感がある。

俺が入学するタイミングにちょうど卒業しているんですけどね。

 

ところで、銀行業界や銀行からの出向者に対してのイメージ低下が避けられないことにはあまり同情いたしませぬが、世の中には一人はいるであろう半沢直樹さんにはご愁傷さまというお言葉を申し上げておきます。

 

そういえば、妻からは「あんたはハッピーエンドじゃないとドラマでも映画でもすぐに怒る」とたしなめられている。

たしかにその通りの単純さんです。

 

【2020年12月1日追記】

半沢直樹2がきちんと放送され、しかもおもしろかったので、7年越しで前言撤回です!

 

ルクセンブルク金融街