GOODDAYS 東京仙人生活

ひっそりと静かに生きる47歳仙人のつぶやき

敬語の「かねます」

勝どきにかねますという立ち飲み屋がある。

 

立ち飲み屋なのに出てくる料理はやたらと美味い。

立ち飲み屋なのにデフォルトのビールが黒なのにも好感が持てる。

でもそう頻繁には行けない店だ。

立ち飲み屋のくせに最高級の材料を確かな腕で料理してあるので、リーズナブルなのだろうがそれなりに値も張り、懐に余裕がないとそうそうは行けないのだ。

 

ところで、今回、俺が言いたいことは店のかねますのことではなく、敬語の「かねます」のことだ。

 

「~いたしかねます」「~わかりかねます」という言葉があるが、この言葉が敬語で、使用方法的にもどうやら正しく、マナーの本などでも「こう言い替えましょう」といって言い替え後の言葉として普通に取り上げられている言葉だが、それでも俺には納得がいかん。

コールセンターなどに電話して、「いたしかねます」と言われた瞬間に心の内側ではいつもブチ切れている。

 

俺:「17時半には仕事から帰るからそれ以降が希望なんですけど…」

オペレーター:「夕方以降限定での配送はいたしかねます

 

例えばこんなやり取りが行われるのだが、「夕方以降限定での配送というのはできないことになっているんです。ホントにすみません」と言われたほうが人間味を感じてよほど好感を持てる。

妻と話すと俺と逆の考えのようだから、俺の意見が普通とも多数派とも言わないが、頭ではわかっていても「~かねます」と言われると、「やろうと思えばできるけどやりません」と言っているようにしかどうがんばっても聞こえずやたらと腹が立つ。

「わかりかねます」にいたっては、これ以上人を侮辱している言葉があるのかと言いたくなるぐらいに嫌いな言い回しだ。

語感的に「あえてわかろうとしない」というふうにしか俺には受け取れない。

 

以上、俺のボヤキでした。

あと、勝どきのかねますは大抵混んでいるのであしからず。