俺はバゲットが大好きで、ヨーロッパから帰るとしばらくは米よりもバゲットを食べたがるのだが、今年もスペインから帰ってからバゲット食が始まり、朝食はもっぱらずっとバゲットだ。
日本の柔らかいパンも味が美味しいことは認めるが、俺はとにかく固いパンが好きで、なかなか噛み切れないようなバゲットばかりを食べている。
ちなみに昼食も顎が疲れるほどに固いさぬきうどんばかりを食べている。
そんななか、とある雑誌を見て、東京都現代美術館のCàfê Hai(カフェ・ハイ)というカフェのベトナム風バゲット=バインミーがとてもおいしそうに掲載されていたので、是非ともこれを食べたいと思ったのだが、これにまつわる俺の行動は以下の通りだ。
- 8月下旬、今、この美術館で「借りぐらしのアリエッティ×種田陽平展」をやってるから、この展覧会に行って、その際に食べようと企む。
- 8月27日、まずは、映画の「借りぐらしのアリエッティ」を見ようと思い、近所のユナイテッド・シネマ豊洲のレイトショーにて鑑賞。
ジブリ作品のなかでいえば、上位とはいえないが、十分に楽しめた。
でも、盗人を「借りぐらし」と呼び、見つかったら逆ギレする設定に少しだけ違和感が残る。 - 9月12日、妻がジブリ美術館に行ったことがないと言うので、ジブリ美術館にも行くことにする。
美術館に行く前に、井の頭公園のペパカフェ・フォレストでランチを食べ、鑑賞後に井の頭公園前の鳥良でさんざん飲食し、勢い余ってクレープ屋を2件ハシゴする。
どう考えてもこの追加クレープは余計…。 - 9月19日、やっと、念願のアリエッティ展へ。
とはいえ、この日は早朝から会社のチームが出る野球トーナメントの初戦で、試合が終わった後に飲みまくって昼すぎに帰宅し、夜からライブに行くので夕方の空いた時間に行った。
他の休日は別の予定をびっしり組んでいるのでこの日に行く他なかったのだ…。
東京都現代美術館に着いたら、「入場まで75分待ち」とあったので、行列が何よりも嫌いな俺は、「観るのやめやめ。目的のバインミーだけ食べよ…」ということで、展を無視して、レストランに行き、念願のバインミーを食す。
お味のほうは、前日の18日の昼に代々木公園で開催されたベトナム・フェスで食べたバインミーと似たり寄ったりで、「普通に美味いが感動はない」といった感じ。
大学の頃に旅したベトナムで食べたバインミーはどこで食べても衝撃的に美味かったのだが、俺の舌もこの10年ちょいでずいぶんと肥えたから仕方ないかと思う。
そういえば、ベトナムのバゲットはヨーロッパのバゲットほど固くなかったのだが、固いバゲットの魔力にハマった俺からすれば物足りないのは仕方ないといったところか…。
カフェを出たのは閉館1時間前だったが、行列が30分待ちに減っていたので、「これぐらいなら並んでもいいか…」と思い、20分ほど列に並び鑑賞。
感想としては、作品の完成度は高かったが、自分が小人になった感覚を抱くにはいたらなかったという程度。
というより、人が多すぎ…。
むしろ、後半の種田陽平氏の業績やセットの写真の展示のほうに感銘を受ける。
それにしても、雑誌に載ってたバインミーで数日に渡って、連鎖的な行動を取ってしまったわい。
ところで、今日は9月末で閉館するジョン・レノン・ミュージアムへ行ってきたが、こちらも並ぶほどではないけれども人が多かった。
すばらしい美術館なだけに残念だが、閉館前に行っておくことができて本当に良かった。
それと、先週の水曜日は久々に劇団四季の「サウンド・オブ・ミュージック」を観に行ったのだが、いつものように感想文を書くのは面倒だから書かないけれども、とてもすばらしかったのでここでオススメしておきます。
バインミーではないが、ハモンセラーノの挟まったバゲットは激ウマ