GOODDAYS 東京仙人生活

ひっそりと静かに生きる47歳仙人のつぶやき

住吉神社例祭と南十字星

佃島にて3年に一度行われる例祭に行ってきた。

例祭は毎年行われるのだが、3年に1度の例祭は例大祭とも呼ばれる大きなお祭りとなる。

 

行ってきたというか佃島と月島全体が祭状態になっているわけで、私が住む旧公団系の古マンションでも相当盛り上がっていて、寄付者リストがエントランスにズラ~っと張り出されているのだが、寄付していない人数のほうが少ないぐらいで、私のような無寄付の新参者は形見の狭い思いを少しばかりするわけである。

管理人さんから「神輿担がない?半天貸し出してるよ!」と言われても、以前に述べた背が高い人間にとって神輿は地獄という神輿トラウマと一週間前に再発した軽めのギックリ腰のせいで粛々と辞退。

 

祭は、規模・下町情緒・情熱・子供の楽しそうさ・大人の酔っ払いかた・バカ騒ぎっぷり…全てがパーフェクトだった。

しかも、金曜から月曜まで続くというから町衆も相当な気合の入れようだ。

なお、勝手に店を閉める地元の商店街労働者以外の地元のサラリーマンは絶対この時期に夏休み有休を取っているものと思われる。

特に住吉神社のある佃地区では世話人・大若衆・若衆と役職が決まっていて、衣装も毎度新調する気合の入れようだ。

祭のためだけに設置された祭壇・舞台・詰め所の充実ぶりもかなりのもので、まさしく「祭はお江戸の華」という言葉を地でいっている。

 

実は私は人が多いだけでつまらないという理由で基本的に祭が嫌いなのだが、今回ばかりは感動した。

子供の時にこの祭りに参加していたら気が狂うぐらいに楽しかっただろうにと、水を掛け合ってる地元の子供にいたく嫉妬した。

 

久々に地元から出ずに過ごす今週末は以下のような感じでとても贅沢な過ごし方をした。

金曜夜飲み会→土曜午前だらだら→昼過ぎから祭を見物→美味い讃岐うどん屋→夕方は劇団四季にて「南十字星」観劇→祭を見物→魚と煮込みの美味い居酒屋→日曜昼過ぎまでだらだら→コンラッドにてアフタヌーンティー銀ブラ→区営月島プールにて水泳→祭の出店でおかずを調達し佃公園でビール→帰宅し今に至る。

 

最近、月島ネタが多くてすみません。

でも、月島が本当にいいところで、今まで都区内で6回引っ越したけど、その中でもとても良いところだと思うからしょうがないんです。

 

四季のほうは、これで昭和3部作をすべて見終わった。

これらは戦前生まれの浅利氏が昭和の歴史を後世に伝えるために製作した作品群だが、米中を敵に回す無茶な戦争に突入させた愚かな空気や非人間性や事なかれ主義、日本を開戦に追い込む連合国の狡猾さ、東京裁判の理不尽さなどをとてもニュートラルに取り上げており、これらを少年たちが観劇することは大変な勉強になるものと思う。

有名な「李香蘭」、シベリア抑留を題材とした「異国の丘」、インドネシア戦線を題材とした「南十字星」と続いたわけだが、今回の「南十字星」では相当泣いた。

降伏前にインドネシア独立義勇軍に武器を提供したという意味では有罪かもしれないが、罪のない主人公が東京裁判で死刑の判決を受け、インドネシアの監獄にて絞首刑されるシーンで終わるという大変に暗いストーリーなのだが、インドネシア情緒溢れる演出と三木たかし氏の音楽が泣かせた。

南十字星」…昭和3部作の中で一番オススメです。

オススメといいつつ、今日が千秋楽だったのですが…。