歌舞伎を鑑賞した。
家から歌舞伎座まで徒歩20分、会社から徒歩5分の場所にあるのに初めてのことだ。
この日は海老蔵も團十郎も出演したのだが、注意して見ているからとはいえ、舞台栄えのする顔と周囲より大きな体格ゆえに海老蔵の存在感に目を見張った。
普段のテレビなどではあのようにぶっ飛んだ海老蔵氏しか見ていないこともあってやはり本職では輝きが違うなと思った。
第1演目では主演だったからかとも思ったが、チョイ役で出ていた第3演目でも相当な存在感があった。
11時から始まったのだが、3時間もすれば終わるだろうと思っていたら、全ての演目が終わったのは16時であった。
わずか4,200円でここまで盛りだくさんとはコストパフォーマンス良すぎ。
2時間・30分休憩・30分・20分休憩・1時間半という構成だったが、さすがに第3演目では寝ている人が多かった。
休憩中にはさまざまな食堂で、歌舞伎座でしか食べられないような食事が提供され、また、ここでしか買えないようなグッズが販売されており、そのスペースが普通の劇場より断然広いことにワクワクした。
無論私はこういった仕組みそのものを見て学んで喜ぶだけのタイプなので押寿司と甘味を楽しむ程度ではあった。
とはいえ、甘味は3種類も食べたのだが。
5時間もいたが、ものすごく苦痛だったことがあって、それは座席が狭すぎることであった。
客層の中心を占める高年女性層には平気なのだろうが、私が座るとまっすぐ足を延ばすこともできないほどに狭く、足がしびれてエコノミークラス症候群になりそうだった。
建て替えが近いそうだが、そこだけは改善して欲しいものだ。
とはいえ、歌舞伎そのものは何も知らない人でも十分に楽しめる内容で、家に帰ってからは一人で歌舞伎役者の真似をして遊んだりしている。
それでも客層が高年層なこともあって将来が勝手に心配なのだが、梨園の役者達がスキャンダラスな話題を振りまいて若い客層に足を運ばせるようになればな…と思った。
私はまた行ってもいいとは強く思ったが、次回は地の利を生かして並んで前売りを買って一幕見席にすると思う。
でも、初回の方は歌舞伎座の雰囲気を楽しめる一般席で観たほうがいいと思う。
あと、イヤホンガイドを借りるのと双眼鏡持参は必須だと思う。
歌舞伎並んでもう一つ将来が心配なのは相撲だが、これは再来週に観に行く予定。
本場所直後のトーナメントなので雰囲気や迫力を十分に味わえるがわからないが初めてなので楽しみである。
これも升席が狭くないかが心配であるが…。