GOODDAYS 東京仙人生活

ひっそりと静かに生きる47歳仙人のつぶやき

僕にとっての音楽の神様たち

松坂屋と大丸がアッキーこと中川晃教氏を起用してクリスマス曲を流すそうな…。

 

最近はアーティスト活動を休止してミュージカル俳優として活動しているが、好みの問題はあるものの、僕が聴く限り、日本人男性歌手では彼が一番歌唱力があると思う。

日本人なのにR&Bを歌うときに変幻自在に声を変化させられるからすごい。

 

その中でアッキーは「ポール・マッカートニースターバックスと組んでCDを発売する時代。これまでの概念を打ち破る試みで、伝えたい人々にダイレクトに届けることができると思い、飛び込みました」と述べているが、既に知名度ありすぎなポールはともかく、アッキーがこれでブレイクすればいいな…と願う。

 

ところで、ポール・マッカートニーは世界で最も成功したアーティストであり、なんだかんだいって僕が一番好きなアーティストだ。

最近新しい恋人ができたというニュースや、欲の皮のつっぱった前妻のニュースばかりが露出してかわいそうになるし、最近の若い女の子には次女でデザイナーのステラ・マッカートニーのほうが有名かもしれないが、ミュージカルを除くコンサートで僕を涙ぐませてくれたのは、マライアでもMISIAでもなくポールただ一人である。

まあ、年をとって多少は衰えが見えてもファン暦が長いだけにそうなだけであろう。

 

高校の時に授業をサボってバスに乗って福岡まで聴きに行って深夜バスで帰ったこともあり、社会人になって東京でコンサートに行ったこともあるが、両方で涙ちょちょぎれた。

 

もちろんジョン・レノンは大好きだし、歌唱力は同等としても声質はジョンのほうがどちらかといえば好きだけど、それぞれが作曲した曲を聴き比べればどちらが名曲メーカーかは一目瞭然だし、ベースのポールがギターもドラムも一番上手かったっていうんだから、ポールのすごさには驚くばかりである。

まあ、楽器の上手さや歌の上手さではいくらでも上がいるわけで、彼がダントツなのは圧倒的な作曲力と作曲の幅ということになるんだと思う。

普通のポップスからディスコミュージックまで作曲するビージーズあたりも幅が広いと思うが、ポールより幅広い音楽性を持つアーティストは今後現れないであろう。

ところで、彼がビートルズを脱退したのは彼が28歳の時であるが、自分の年齢を思うとそのすごさに驚くとともに、自分の情けなさが嫌になる。

 

関係ないが、松坂投手はポールがヤンキースファンと知って、iPodに入れていたポールの曲を削除したらしいが、ちょっとだけ松坂投手に対する好感度が下がった。

 

でも、もはや伝説の神となったジョンと比べ、こういったゴシップで騒がれるポールは俺にとっては神でも世間にとってはもはや神とはなりえない。

ジョンやエルビス・プレスリーやフレディー・マーキュリーや尾崎豊が神となり得たのは早死したからに他ならない…。

伝説の音楽家と夭逝はそれほどまでに似合う。

 

まあ、俺にとって「ネ申」としか思えないのは、インドに傾倒するあまり奥さんとビミョーな仲にはなっていたものの、奥さんを親友のエリック・クラプトンに奪われてその二人の結婚式に出席したジョージ・ハリスンであろう。

しかもエリックがジョージから奥さんを奪った理由にはジョージに対する強烈な嫉妬があったというから驚きで、しかもエリックはそうやって得た奥さんと後年離婚するのだからいたたまれなくなる。

しかし、エリックがジョージの奥さんを痛烈に思う気持ちが彼に傑作「Layla」を作らせたのだから許す。

また、彼が4歳の息子を亡くしてできた曲が最高傑作「Tears in Heaven」というのはあまりに悲しい話である。

ちなみにこの息子はジョージの奥さんの子ではない。

 

話は戻るが、ジョージも6年前に神様になってしまった。

彼が彼の最高傑作「Got on mind Set on you」を出して全米1位になったのはなんと1987年のことだったのだからその活動の息の長さには驚きを隠せない。

もちろん、いまだに第一線で活躍し続けるポールにはいつも驚かされている。

そして、ポールにはまだずっと神様になんかなって欲しくない…。