安倍内閣の組閣のときに「この人だけはまずいだろ…」と思ったのは松岡利勝氏だった。
それをわかっていてそれでも登用する安倍さんにビックリした面もあった。
もちろん、まずい理由はこんな結末になるからではなく、典型的な農水族だからFTAやEAPの邪魔になるという意味や、失言や疑惑が出そうという意味においてでである。
それにしても、誰もこんな結末は予想できなかったであろう。
私は、「なんとか還元水がそんなに高くはないにしても、水にそれだけこだわるということはそれだけ健康にこだわっている人なのだろう…。自分をいたわっている人なのだろう…。そういう人は家族のことを大切にするものだ…」と松岡氏のことを思っていた。
そもそも健康にこだわる理由って、健やかな日々を過ごすためだろ?長生きのためだろ?家族のためだろ?
それなのに、それなのに、そんなことになっちゃうなんて…。
松岡氏の自殺の報を知って最初に思ったのはそのことでした…。
全部本当のことをしゃべって、「ごめんね!だから政治家なんてやーめぴ!もう、なんでもしゃべっちゃうよ!多少はブタ箱で臭い飯を食べたとしても後は故郷の阿蘇で晴耕雨読の生活を送るもんね!」とでも言えばこの国のことだから逆に好感度はアップするわ、肩の荷は降りるわで楽できたであろうに…。
人の自殺のたびに、「こうすれば自殺なんてせんでよかったよな…」ってことを何もわかっちゃいない他人なりに考えてみて何かを学ぼうとしてみるわけだが、やっぱり地位にある人ってのはただの人になりたくはなかったのかね…。
それとも自分の生命より大切な義ってものがあるもんなのかね…。
愛する家族を悲しませてまで守る義なんて俺には全くないね…。
俺は愛する人に囲まれて幸せに生きられるのなら多少の世間からの汚名は平気だな…。
好んでホームレスをやっている人からすれば、「おまえバカか?」と言われそうだが、「おまえは一生強制ホームレス」と言われたら俺も死んだほうがマシだと思うに違いない。
非凡人が凡人に成り下がることはそれと同じようなことなのかもしれないね。