GOODDAYS 東京仙人生活

ひっそりと静かに生きる47歳仙人のつぶやき

坂東眞砂子氏以上に違和感を覚える人

坂東眞砂子氏の「子猫殺し」が話題を呼んでいる。

内容をご存知でない方は、「子猫殺し」の本文を文末に載せたのでご覧いただきたい。

 

当然ながら、私も、「坂東氏の頭はおかしい!わっけわかんないっ!」と思った。

そして、こんな記事を載せる日経新聞の意図も強く疑った。

 

女性が合理主義に走ると、男性の場合と比べて極端にラディカルになる場合が多いことは確かである。

 

文章から受け取るに、坂東氏は以下のような考えを抱いているのだと思われる。

 

  • 子猫の命よりも親猫の本質的な生を大切だと思った。

  • 子猫を殺すことと、子種を殺すことは同列である。

 

もちろん、私は両方とも「否」だと思う。

坂東氏の持論は全くあり得ない持論だと思う。

 

まあ、坂東氏の場合、「殺しの痛み、悲しみも引き受けて」とはいえ、やり方がセンセーショナルすぎるから、読者にこれだけのショックを与えるが、「誰かが拾ってくれることを願いつつ、生まれた子犬を道端に捨てるけど、ほとんどの場合には保険所の人が…」というパターンや、「無理な交配をさせる悪質ペットブリーダー」といったパターンも罪の重さという点ではあまり変わらないであろう…。

 

…で、ここから本題に入る。

 

坂東氏を批判しているサイトやブログは数え知れないほどあることだろう。

その中で、異常という言葉を越えるほどの情報収集力を誇るブロガーのきっこ氏もこの件について大々的に取り上げていた。

言っておくが、私は、彼女の主張にほとんど賛同できないし、その性格と文体が嫌い“なのだ”

プロフィールにしてもこれで本当だったら怖いし、それで、どうしてブログを書くことにここまでの情熱を注げるのかも全くわからず、気味の悪さも感じている。

そして、私も人のことを言えないが、私は彼女の異常なまでに長い文章をまともに精読したことがない…。

 

読み終わった直後は、「誰か坂東眞砂子を妊娠させて、赤ちゃんが生まれたら、崖から投げ捨ててやれ!」というきっこ氏の主張に対して、「上手いこと言うなあ…」と思った。

しかし、読み終わってしばらく経つうちに、また、後日談を読むうちに、坂東氏以上にきっこ氏に対して強い違和感を持つに至った。

 

きっこ氏は8月21日付の文章で以下のように述べている。

 

★ 「このキチガイ女を今すぐ射殺しろ!」って思った人は、クリックお願いしま~す!

 

この程度のことであれば、「クリックしねーよ!」と思う程度で済むが、匿名の著者が実在の人物のことに対して執念深く以下のようなことを掲載し、喚起する姿勢に猛烈な違和感を覚えたのだ。

確かに、坂東氏は全国紙にこのコラムを発表した以上、完全に文責を負っているし、氏自身も「そんなこと」を承知で本コラムを書いているようである。

だから、いくら否定しても、構わないといえば構わない。

 

しかし、いくら怒ったからといって、坂東氏がおかしいからといって、8月23日付の以下のような文章を載せて、タチの悪い煽動をしようとするきっこ氏のヒステリー的なやり方に私は強い不快感を感じる。

ある意味、著しく不愉快な持論を展開する坂東氏以上に不快感を感じる。

まあ、私が言いたかったのはそれだけのことで、別に何のひねりもなんですわ…。

 

以下が、その8月23日付の文章である。

 

【略】

この鬼畜女のおぞましい駄文を読んだ皆さんが、それぞれ考えて欲しいと思う。
とりあえず、こいつの著作に対する不買運動と、こんなおぞましい駄文を平然と掲載した日経新聞に対して何らかのアクションを起こすことは、あたしが言わなくても、すでに多くの心ある人たちは考えてると思う今日この頃なのだ。

 

日経新聞への問い合わせ

TEL:03-3270-0521

メールでの問い合わせフォーム

https://sch.nikkei.co.jp/nikkeinet/

坂東眞砂子のコラムを掲載した担当者(責任者)は、文化部の古賀さんという人です。

 

★フランス大使館への問い合わせ

TEL:03-5420-8901

FAX:03-5420-8932

問い合わせメールアドレス

webmestre@ambafrance-jp.org

 

★日本動物愛護協会

TEL:03-3409-1822

FAX:03-3409-1868

 

★フランス最大の動物愛護団体「SPA(エスペーアー)」のオフィシャルサイト

http://www.spa.asso.fr/

 

※ちなみに、ニポンの何倍も動物愛護に関して進んでいるフランスでは、自分の家で生まれた子犬や子猫などを「捨てた」だけで、執行猶予なしの「禁固2年」の実刑になります。

つまり、何匹もの子犬や子猫を殺し続けている坂東眞砂子は、逮捕されれば最低でもこれ以上の実刑を受けるでしょう。

 

★ 今日も最後まで読んでくれてありがとう♪

★ この異常者こそ「始末」すべきだって思った人は、クリックお願いしま~す!

 

以下に坂東氏のコラムを転載しておきます。

 

「子猫殺し」  坂東眞砂子

 こんなことを書いたら、どんなに糾弾されるかわかっている。世の動物愛護家には、鬼畜のように罵倒されるだろう。動物愛護管理法に反するといわれるかもしれない。そんなこと承知で打ち明けるが、私は子猫を殺している。

 家の隣の崖の下がちょうど空地になっているので、生れ落ちるや、そこに放り投げるのである。タヒチ島の私の住んでいるあたりは、人家はまばらだ。草ぼうぼうの空地や山林が広がり、そこでは野良猫、野良犬、野鼠などの死骸がころころしている。子猫の死骸が増えたとて、人間の生活環境に被害は及ぼさない。自然に還るだけだ。

 子猫殺しを犯すに至ったのは、いろいろと考えた結果だ。

 私は猫を三匹飼っている。みんな雌だ。雄もいたが、家に居つかず、近所を徘徊して、やがていなくなった。残る三匹は、どれも赤ん坊の頃から育ててきた。当然、成長すると、盛りがついて、子を産む。タヒチでは野良猫はわんさかいる。これは犬も同様だが、血統書付きの犬猫ででもないと、もらってくれるところなんかない。

避妊手術を、まず考えた。しかし、どうも決心がつかない。獣の雌にとっての「生」とは、盛りのついた時にセックスして、子供を産むことではないか。その本質的な生を、人間の都合で奪いとっていいものだろうか。

 猫は幸せさ、うちの猫には愛情をもって接している。猫もそれに応えてくれる、という人もいるだろう。だが私は、猫が飼い主に甘える根元には、餌をもらえるからということがあると思う。生きるための手段だ。もし猫が言葉を話せるならば、避妊手術なんかされたくない、子を産みたいというだろう。

 飼い猫に避妊手術を施すことは、飼い主の責任だといわれている。しかし、それは飼い主の都合でもある。子猫が野良猫となると、人間の生活環境を害する。だから社会的責任として、育てられない子猫は、最初から生まないように手術する。私は、これに異を唱えるものではない。

 ただ、この問題に関しては、生まれてすぐの子猫を殺しても同じことだ。子種を殺すか、できた子を殺すかの差だ。避妊手術のほうが、殺しという厭なことに手を染めずにすむ。そして、この差の間には、親猫にとっての「生」の経験の有無、子猫にとっては、殺されるという悲劇が横たわっている。どっちがいいとか、悪いとか、いえるものではない。

 愛玩動物として獣を飼うこと自体が、人のわがままに根ざした行為なのだ。獣にとっての「生」とは、人間の干渉なく、自然の中で生きることだ。生き延びるために喰うとか、被害を及ぼされるから殺すといった生死に関わることでない限り、人が他の生き物の「生」にちょっかいを出すのは間違っている。人は神ではない。他の生き物の「生」に関して、正しいことなぞできるはずはない。どこかで矛盾や不合理が生じてくる。

 人は他の生き物に対して、避妊手術を行う権利などない。生まれた子を殺す権利もない。それでも、愛玩のために生き物を飼いたいならば、飼い主としては、自分のより納得できる道を選択するしかない。

 私は自分の育ててきた猫の「生」の充実を選び、社会に対する責任として子殺しを選択した。もちろん、それに伴う殺しの痛み、悲しみも引き受けてのことである。(作家)

 

【追記】

追伸:ねこばすは坂東氏をどう思う?“猫神さま”としてはあり得ん話だわね…。