劇団四季の「EVITA(エビータ)」を観劇した。
昔、ビデオで映画版(1997年作)を観たときには爆睡してしまったのだが、当然ながら今回は寝なかったっすよ!
今回は3階席(4,200円)から見下ろすように観劇した。
まず、「EVITA」は「ライオンキング」や「オペラ座の怪人」と違って、現在はロングラン公演ではないためか、何となくお金がかかっていない気がした。
「EVITA」は世界初演が1978年、四季公演は1982年・1987年・1996年に行われている。
また、生オーケストラ演奏でないところが残念だった。
「まさか、見えていなかっただけで生演奏だったということはないだろうな?」とも思うが、カーテンコールの時に顔ひとつ見せていないし、そのようには聴こえなかったのでそれはないだろう…。
同じ「四季劇場・秋」でも「クレイジー・フォー・ユー」の時は生演奏だったのに…。
曲「ブエノスアイレス」の中のマリアッチ風なトランペットやパーカッションの音色を生で聴きたいと思っていただけに残念であった。
もちろんこのミュージカルはおもしろかったが、オペラ風にすべてのセリフにメロディーがつけてあるため、芸術性はあれどセリフ量にずいぶんと制約があったように思った。
何が言いたいのかについて終始全くわからない「キャッツ」ほどではないが、予備知識無しに見るには難しい気がする。
短期間の公演なためか、主役級の3人のメンバーがそれぞれ1人ずつしかいなかったのだが、これだけ歌い続けるミュージカルを連日行うためにはのどや体調の管理にさぞかし気を使われておるのだろう…。
ところで、「EVITA」とは、アルゼンチンにおいて独裁を行った軍人出身の大統領であるフアン・ペロンの24歳年下の妻、エビータことエバ・ペロンの立身出世と33歳の死を扱う題材のストーリーであるのだが、次回は「EVITA」と史実の中で考えたことについて書く。
なお、このミュージカルにおけるナレーター的役割にチェ・ゲバラを使っているのだが、エビータ役の井上智恵氏の歌よりも、チェ・ゲバラ役の芝清道氏の歌のほうが引き立っていたのが印象的だった。