GOODDAYS 東京仙人生活

ひっそりと静かに生きる47歳仙人のつぶやき

一日一善

夜中の3時半頃から近所で発砲音のような音が断続的に聞こえていたのだが、夜中の4時過ぎに段々と気になりだしたため、外に様子を見に行った。

  

すると、西武池袋線の高架下で爆竹やロケット花火をバンバン鳴らして遊んでいる4人のアンポンタン少年達がいるではないか…。

 

明らかにその周囲のマンションの部屋の電灯がちらほらとついているのがわかった。

周囲の住民の人々も気になっているのだ…。

 

実は交番と私の住むマンションとの距離は100メートル程度しかないのだが、交番から少年達がいる場所までは200メートル弱なのに「なんでお巡りさんは気づかないのかね?窃盗自転車の取締りには血道をあげてるくせに…」などと思いながら、ふと、「①警察官に注意してもらおうか?②それとも俺が注意しようか?③それともほっとくか?」という選択肢を自分の頭の中に用意した。

 

③は再発を防止するために持ち前の正義感ですぐに却下した。

そして、「この近所で俺ほど注意しに行くのに適したヤツはおらんだろ…。でもこんな蛮勇で変な事故に巻き込まれるほどバカバカしいことはないから気をつけないと…」とごちゃごちゃと思いつつも、こんなにおもしろいことを警察官なんかに任せるのはシャクだったので、速攻で②の行動をとることにした。

 

「相手がナイフを持っているかも…と想定して立ち会っておけば、持っているのが1人までであればどうにか刺されずには済むだろう。パンチより20センチぐらい遠くでよければ良いだけだからな…」などととてつもなくくだらないことを考えると同時に、たまたま履いていたサンダルを「相手がナイフで襲ってきた時に前蹴りで応戦できるように…」ということでわざわざスニーカーに履き替えて少年達が悪事を働いている箇所に向かった。

 

近くに寄ると…ワルそーな少年達が相当盛り上がってギャーギャーと騒いでいた。

 

私は、「あのさ~こんな時間にこんな場所でこんなことやってたら近所の人が目を覚ますでしょ?わかんないかな?近くの交番に行って警察の人に言っても良かったんだけど、俺が言ってそれで済むならと思ってね…」と注意した。

すると、少年達は口々に「すみませんでした…」と照れくさそうに謝ってそそくさと後片づけを始めだした。

あまりの素直さに肩透かしを食ったが、後片づけをする彼らに「じゃ、よろしく。俺も警察とかに言うのは好きじゃないしさ…」と言い残して家に戻ってきた。

 

後で、「いつもこの辺にゴミを散らかしていたのはコイツらだったのか~。そういえばその件を注意し忘れたわい。クソ~」と思いつつも、「まあ、中村橋駅周辺の住民の安眠は確保されたわけだし、こんな早朝から一日一善も悪くないな…」と思った次第である。