GOODDAYS 東京仙人生活

ひっそりと静かに生きる47歳仙人のつぶやき

オペラ座の怪人①

先日のこととなるが、劇団四季の「オペラ座の怪人」を観に行った感想を書く。

 

ライオンキングは2階B席だったが、今回は1階左端のほうのA席にした。

今回のこの選択は正解だった気がする。

また、真ん中のS席のほうが良いとはいえ、左端のA席でも特に不自由は感じなかった。

 

…で、感想を一言で述べるなら「高井ファントム様にやられた!」ということに尽きる。

オペラ座の怪人=ファントムを演じた高井治氏の美声っぷりが尋常では無さすぎたのだ!

 

ライオンキングでも涙はちょちょぎれたが、それは、魅力的なストーリーやシーンや世界観、壮大なコーラスや伴奏など、総合芸術が織りなす多重的な効果によってもたらされる感動によるものだった。

しかし、この日にちょちょぎれた涙はストーリーだとかシーンだとかコーラスのせいというよりは、ただただ高井ファントム氏の美声があまりにカッコ良すぎて泣けたのである。

 

これまでオーケストラや声楽家のクラシックコンサートやオペラを聴いて感動したことはあっても泣いたことまではなかったのだが、高井ファントム氏の美声はソロで泣かせる。

ライオンキングがサバンナの動物たちの団体による勝利だとしたら、オペラ座は”高ファン”の一人勝ちって感じである。

ちなみに”高ファン”とは「高井ファントム」を「高井ファン」の私が勝手に呼ぶ造語です…高井さますみません!

 

パンフレットなどに「劇団四季オペラ座の怪人は凄いらしい」と書いてあるのだが、その理由が本当にわかった。

劇団四季オペラ座の怪人=高井ファントム…は凄いらしいということだったのだ!

いや「凄いらしい」とは何事だ!「凄い」だろ!とも思う。

 

オペラ座の怪人という役には他を圧倒的に凌駕する歌の力が必要だと思っていたのだが、高ファンはあまりに力がありすぎ。

他の方もすばらしいハーモニーで十分に感動させてくれたが、それでも、高ファン>他の人全員の合計って感じだった。

私がまだ男だから良かった…女だったら確実に高ファンに惚れてた。

いや、男でも惚れてしまったのだけど。

高ファン関連の他の人のブログとちょいと読んでみたら、「高井中毒ゆえ観に行きすぎて、高井ファントム破産しそう」とか書いてて超ウケた。

 

前にライオンキングを観に行ったときに、「あらかじめストーリーを把握しておけば良かった」という反省を抱いたので、今度は映画版の「オペラ座の怪人」を観ておいた。

映画版と四季版とでは若干ストーリーの組み立てなどが違ったが、映画版の納得の行かなかった部分が四季版ではすべて修正されていた感じがした…さすが四季!

 

カーテンコールでも決して表情を崩さずに立ち振る舞うところも高ファンのニクいところ!泣かせます!。

 

そうそう、そういえば高ファンが日曜日にテレビに出るらしい。

2月26日(日)23:26~23:30で、日テレの「縁人」という番組だとのことである。

たった4分間の番組だけど、舞台の怪人っぷりと実際のギャップの大きさも垣間見られるのかしら…高ファンは必見です!

 
…というわけで、ライオンキングもオススメだけど、オペラ座の怪人=高ファンも本当にオススメです!

これまで鷹ファン=ホークスファンで通してきたけどこれからは高ファンに鞍替えしそうです。

 
ここからはちょっと内容を知っている人向けです…。

 
映画版では子爵がカッコ良すぎて、怪人に惹かれすぎるクリスティーヌ・ダーエに、「オイオイ!クリスティーヌ何を血迷っている」って感じなのだが…、四季版は高ファンがカッコ良すぎて、「クリスティーヌ!もうちょっとぐらい怪人を愛してやれ!」って逆のことを思った。

 
オール・アイ・アスク・オブ・ユーを歌いながら去っていくシーンなんて、映画版では「良かった良かった」って感じなのに、四季版では「感じ悪っ!」って感じだった。

 
トーリーで抱くはずの感情と違う感情を客に抱かせてしまう高ファンはまさしく正真正銘の怪人である…。

 

オペラ座のモチーフとなったパリのガルニエオペラ座