GOODDAYS 東京仙人生活

ひっそりと静かに生きる47歳仙人のつぶやき

K-1 WORLD GP 2005 開幕戦感想

今回のK-1は全試合おもしろかったように思う。

…で、恒例の感想を述べる。

 

レミー・ボンヤスキー VS アレクセイ・イグナショフ

ボンヤスキー選手の延長判定勝ち。

この一戦だけスーパーファイトだったようである。

「何で本戦の3Rでボンヤスキー選手の勝ちにならなかったのだろう…」と思ったが、それより、毎度ながらではあるもののイグナショフ選手のやる気のなさが出ていたのが気になった。

「体調が良い悪いに関係なく、ポイント的に負けていそうなのであれば流さずに攻めなきゃ…」といつもながら思ってしまう。

 

ピーター・アーツ VS マイティ・モー

アーツ選手の2RKO勝ち。

アーツ選手の健闘と粘り腰が光りまくった。

彼の決勝連続出場記録が破られることはないだろうと思う。

 

セーム・シュルト VS グラウベ・フェイトーザ

シュルト選手の判定勝ち。

カードが悪かった。

ハイキックが得意なフェイトーザ選手の相手がシュルト選手ではどう考えても勝ち目がないですなあ…。

それにしてもシュルト選手のカットの上手さには特筆すべきものがあると思う。

しかし、3Rにファイトーザ選手が見せたブラジリアンハイキックは美しかった…。

  

ルスラン・カラエフ VS リカルド・ノードストランド

カラエフ選手の判定勝ち。

内容的には絶対におもしろかったのだろうが、選手の知名度の低さがたたってカットされまくってましたなあ…。

 

武蔵 VS フランソワ“ザ・ホワイトバッファロー”ボタ

武蔵選手の判定勝ち。

完封勝利と言って良いのではないだろうか…。

武蔵選手の戦い方にケチをつける人がいるとすればその人は立ち技格闘技をわかっていない人でしょう。

 

ジュロム・レ・バンナ VS ゲーリー・グッドリッジ

バンナ選手の1RKO勝ち。

前から個人的にグッドリッジ選手のステップワークの悪さが気になってしょうがなかったのだが、その悪い部分をバンナ選手が見事に刺した感じである。

あの重心の取り方ではサウスポーの選手にとっては「ローキックを蹴ってください…」と言わんばかりであろう…。

  

チェ・ホンマン VS ボブ・サップ

チェ選手の判定勝ち。

毎度毎度のボブ・サップ選手の自爆負けですな…。

チェ選手はものすごく強いけど、シュルト選手には勝てないような気がするなあ…。

トーナメントではローキックに対処できるかどうかがポイントになるような気がする。

 

レイ・セフォー VS ガオグライ・ゲーンノラシン

セフォー選手の判定勝ち。

一番見たかったカードがカットされていたので残念である。

レイ・セフォー選手は人気のある選手で、「レイ・セフォーが好き」という人は多い。

しかし、私はレイ・セフォーの試合ぶりが好きではない。

「効いてないポーズをするよりも攻撃をもらうな!」「いらんパフォーマンスはやめろ!」といつも思ってしまう。

確かにセフォー選手の怒涛のラッシュは圧巻だし、頭部の打たれ強さは半端でない。

しかし、彼のパフォーマンスはいつも余計だと思うし、試合後の会見の内容もいつも言い訳がましく思えてしまう。

去年の武蔵戦だって明らかな敗北だったくせに武蔵選手をチキンよばわりしたし、今回もガオグライ選手に対して「正々堂々と向かって来い」と言っているようであった。

K-1が、とにかく頑丈な者同士がろくにディフェンスもせずに打ち合って、打たれ強い選手が立っているだけの競技だったら興ざめだろう…。

 

ところで、ムエタイで最もポイントの高いディフェンスはブロックでもパーリングでもカットでもなくスウェーバックである。

確かに、K-1K-1ムエタイムエタイだが、ガオグライ選手の芸術的なディフェンスに対して少しぐらいポイントを与えてあげても良いのではないかとはいつも思う…。

 

それに、ガオグライ選手が取られたダウンは明らかに後頭部への打撃だと思う。

かつてブアカーオ選手がクラウス選手に取られたダウンと同じで「そりゃないだろ!」と言いたくなるダウンであったように思う。

試合を通しで見てないから確実な感想は言えないがガオグライ選手はがんばったと思う。