クールビズという言葉の認知度は高まった。
少なくとも「省エネスーツ」という名前よりはクールな名前なので、もしかしたら定着するのかもしれない。
汗かきな私にとっては、上着やネクタイを夏場に着用すること自体が拷問だと思っていたので、いくらおっさん達の威厳が見事に剥ぎ取られて、彼らがサウナや日曜日のダメオヤジに変貌しようとそうでなかろうと、夏場のクールビズには大賛成である。
あたしゃサラリーマンぢゃないので別にいいんだけどね…。
「国に対して訴訟も辞さない」と反発を深めるネクタイ業界に配慮して、細田官房長官が「父の日が近いが、なるべくお父さんにネクタイを買ってあげていただきたい」と言っていたようだが、「夏以外はちゃんとネクタイをするんだからネクタイ業界さんも許してあげなよ…」と思ってしまう。
ところで、「父の日のプレゼントとしてネクタイはかなり健闘している」と6月17日の日経新聞に記載されていた。
確かに、ネクタイをすることでスーツルックのおけるオシャレの幅はかなり広がるし、威厳などを演出するうえでもネクタイはものすごく大きな効果を発揮する。
というか、私はどちらかといえばスーツやシャツよりネクタイで勝負するほうだった。
だから、「これはカッコいいな…」と思うネクタイがあったら思わず買ってしまっていた。
ペイズリー柄や絵柄のネクタイなどは嫌いなので、ド派手な色のストライプや水玉のものが多かった。
ところで、私はネクタイを40本ぐらい持っている。
1本7,000円~ぐらいはするものだから、ネクタイに対して結構な出費をしていたことに後になって気づく。
シャツは40着ぐらい、スーツは7着ぐらい持っているが、脱サラした今、これらは箪笥の肥やしと化してしまっている。
結婚式と葬式ぐらいでしか必要ないのが悲しい…。
脱サラしてからスーツを全く着なくなったとはいえ、実は、世の中の多くの人と同じく、私もまた、スーツが一番似合うと言われることが多い。
あたりまえのことながら、スーツを着るときよりも私服を着るときのほうが色々と気を使っているので、そう言われると複雑な気分になるが、自分でもスーツを着たときが一番カッコ良く見える気がするからしょうがない。
ずいぶんと話がそれたが、スーツルックにおいてネクタイの果たす役割はとてつもなく大きいものの、日本の暑い夏ぐらいはたとえ接客業であってもクールビズで対応させてあげたいものである…。