GOODDAYS 東京仙人生活

ひっそりと静かに生きる47歳仙人のつぶやき

J-NETWORK MACH55へ行きました!

昨日、新田さんと藤原あらしさんの試合があったので、J-NETWORK MACH55へ行きました!

 

この興行には、前からこのブログで大ファンだと言い続けている佐藤嘉洋選手がいらっしゃることが佐藤選手のホームページを見てわかっていたので、佐藤選手を探してみたらリングサイド座っていらっしゃった。

佐藤選手のホームページに「握手を求めてくるヤツがいたらその中の一人は私なので握手をしてやってください」と、その旨を予告コメントをしていたのだが、休憩の時にすかさず佐藤選手に話しかけて、握手をしてもらった。

その際にほんのちょっとだけ話をさせてもらったのだが、物腰が柔らかくて本当にすばらしいお方だった。

それにしても試合が終わったばかりとはとても思えないキレイな顔をしてらっしゃったが、やはり私が先日に言ったように、「ウィリアム・ディンダー選手のパンチをきちんといなせていて、効いていなかったんだ…」ということがわかった。

いや~後楽園ホールでは他の有名選手にも握手をさせてもらったことがあるけど、佐藤選手は名古屋在住だし、特にうれしかったなあ…。

もちろん、普段、ジムで顔を合わせているとはいえ、勝利した新田さんに「今日はありがとう」と声をかけてもらうのもいつもうれしいのだが…。


サンバ・デ・ジャネイロ!いつもは空席が目立つJ-NETのリングだが、この日はさすがに満席となっていた。

さて、新田さんの試合は、いつもながらの新田さんらしいリズムで、J-NETミドル級王者の山内哲也を左ミドル・左右ローで徐々に破壊して行き、左ハイキックでダウンをとって三者とも30-26の大差で判定勝ちをした。

新田さんは勝つと信じていたから安心して見ていられた部分もあるが、学生キックの後輩で知り合いでもある藤原あらし選手の相手は、バンタム級の層が圧倒的に厚いことでつとに知られるNJKFニュージャパンキックボクシング連盟)の絶対王者である藤原国崇選手との試合だった。

多くの関係者やファンの中で日本キックボクシング界バンタム級の2強と目されるこの両者の試合はMACH55トーナメントの準決勝ではある、トーナメント優勝以上の価値があると言っても過言ではない。

日本のキックボクシング界というのは、たまたま70kg級においてK-1 WORLD MAXという晴れ舞台が用意されているがために、70kg級の選手の知名度ばかりが高く、世間から脚光を浴びるが、層の厚いバンタム級における2強の対決がこの場で行われるのだから、キックファンとしてはそれこそ刮目して見なくてはいけないのだ!

しかも、下手するとあらし選手のほうが分が悪いと思われる試合だっただけに、ドキドキしまくってあらし選手を応援した。

 

1Rは、始めはあらし選手の左ミドルを完全に見切られて、「あれっ」と思ったが、だんだんとかみ合っていくようになり、その中であらし選手が左ハイを当て、一瞬国崇選手の腰が落ちて、意外にあらし選手有利な展開となった。

 

2Rはうって変わって、パンチの国崇選手にあらし選手は左ミドルで対抗するが、圧倒的に国崇選手有利な展開となり、しかも、ヒジであらし選手の顔が切り裂かれ、「こりゃ3Rに見せ場を作らないとヤバいぞ!」という展開になった。

 

そして、最終の3Rになるのだが、あらし選手が、左ミドルを蹴る中で、縦ヒジを出して一気に国崇選手の額を切り裂いた。

2人ともものすごく流血していたので、何度もドクターチェックが入るというものすごい事態のとなったが、国崇選手の出血が全く止まらなくなり、とうとうドクターストップがかかって、あらし選手の勝利となった。

 

私は前に、「ヒジでの決着はあまり好きでない」と書いたことがあるが、応援している選手が勝つとうれしいもので、今日はヤバいほど興奮した。

でも、私があらし選手を応援していたから良かったが、やはりヒジは非情だ…。

それまで国崇選手のほうが有利に試合を運んでいて、しかも、普通にピンピンしていたのに、ヒジで切り裂かれてTKO負けになってしまう…。

ダウンをとられて負ける以上に悔しいに違いなく、それだけに国崇選手の落ち込みようというか号泣の度合いはあらし選手を応援していたこちらが見ていて痛烈に悲しくなるほどであった。

それに、それまでは国崇選手のほうが日本最強と目されていただけに、雌雄を決した後の喪失感はものすごいものだったのだろう。

しかも、団体が違うし、あらし選手が「もうやりたくない」と言っていることからそうそうリベンジのチャンスは巡って来ないのであろう…。

 

 サンバ・デ・ジャネイロ!

 

 

 

勝負とは残酷である…。

しかし、この試合で国崇選手の価値は全く落ちなかったことだけは確かである。

昨日は本当に最高の試合を見ることができて本当に良かった!