今クールのドラマである「不機嫌なジーン」「H2」のどちらかもしくは、「ラストクリスマス」を見ていない方には一切関係のない話です…。
ハードディスクに録っておいた「不機嫌なジーン」の最終回を見ますた。
最近はどのドラマも奇をてらいすぎて見ていて疲れる。
韓国ドラマを見たことはないが、こうやって奇をてらいすぎるから逆に向こうのドラマの人気が出るんじゃないかい?
「不機嫌なジーン」という題名だが、あれは視聴者を不機嫌な気持ちにさせましたよ…。
あれだけ惹かれあい、あれだけじらし続けて、結局別れるなんて精神衛生上最悪ですわ…。
ドラマでぐらいはスカッとさせて欲しいのに、逆に視聴者に考えさせてストレスを溜めさせるとは…。
主人公のキャラ設定にイライラさせられたものの、役者も全員良かったうえ、10話まではさまざまな小技が効いてとても満足していたのに、最終回に奇をてらいすぎて大失敗してしまいましたな…。
私がドラマはすべてハッピーエンドで終わらないと嫌な性格であることを割り引いても、このエンドに納得する視聴者は5%もいなかったと思う。
クソ~、こんなのドラマ失格だ~。
こんな結末なら最初から見なかったのに…。
続編があれば別だが、続編を作るほど視聴率が高かったわけではない(平均15%ぐらい)からそれはないし…。
前回の月9の「ラストクリスマス」は、最終回の最後まで「結局ヒロインが生き伸びるのか死ぬのか」ということについて明かさず、何回もわざとらしいどんでん返しを繰り返しながら、「生きているのか!」「死んだのか!」と視聴者に心配させることで視聴者を愚弄し続ける茶番ぶりかつ、織田裕二のキャラ設定および歌の痛さはあったものの、まだ、ハッピーエンドで終わったから、今思えば許せるかも…。
「もうハッピーエンドだったら何でもいい!」と思って、録りためておいたH2の第10話と最終話をたて続けに見た。
昔、人として酷すぎる非道ストーリーに猛烈な怒りを覚えながら、「みゆき」を読んだ人間としては、あだち充らしい、ありえないストーリー展開にはそれなりの耐性を発揮して見ていたつもりではあった…。
しかし、あだち氏の大好きな主人公に幼なじみの女性がいるという設定、他人の息子に思い入れる幼なじみの母の死に奮い立つ主人公…などという鬱陶しいストーリー展開には本当に辟易とさせられた。
終始、全く愛されていなかったヒロインと、同じく全く愛されていない主人公のライバルがかわいそうで見ていられなかった。
「幼なじみの2人同士で勝手にやってろ」って感じの冷めた目で見続けていた。
そして、その割にはとってつけたように淡白なエンドシーンでこれまた消化不良気味だった…。
とはいえ、一応、ハッピーエンドだったから少しは胸のつかえがとれた。
「ジーン」に不機嫌にされていたこともあって、もはやハッピーエンドだったら内容はどうだって良かったのだ…。
しかしながら、あだち作品としてはこの作品だけ完読していなかったので、読んで実際のところを確かめようとは思った。
とはいえ、色恋沙汰とは無縁で、中身のうす~い高校生活を送った身としては、そのような青春があることそのものが既にうらやましくてブルーだったりしますたわ…。
「世界の中心で、愛をさけぶ」に続いて、山田孝之と田中幸太朗のコンビは良かったと思うのだが、野球経験者に聞くとあのピッチング&打撃フォームが許せないらしい…。
こんなドラマをセレクトしておいて、「ごくせん」を見なかったオイラのドラマ鑑識眼って…。
ちなみに、「特命係長只野仁」はめっさおもしろかったなあ…。