私は行列に並ぶのが大嫌いだ。
だから手元に株主優待券が何枚もあるのにいつまでもディズニーランドやディスニーシーに行かないままである。
私は行列ができていないタイミングでしかラーメン屋には入らない。
何があろうと行列が全くないときにしかラーメン屋に入ろうとしない性癖を持っているので、美味いと評判のラーメン屋にいつになっても入れなくて大変に困っている。
「目当てのラーメン屋に入るために何度そのラーメン屋の前を通れば気が済むの?」
「並んだほうが余程早いじゃん」とツッコまれてもと言われてもなんのその…。
行列がない状況に偶然出くわすまで何度でも店の前を通っている。
頑固だから、たった20分並ぶだけでお店に入れるとわかっていても、絶対に並ばない。
仮に混んでいるラーメン屋がとんでもなく美味かったら、次回が悲劇なので、混んでいるラーメン屋には絶対に並ばない。
なお、スーパーに行っても、レジに並ぶのが嫌いだからレジが混んでいるときは商品を戻して店を出ることも多い。
それでその日の飯がひもじくなっても我慢する。
私は満員電車に乗るのも大嫌いだ。
満員電車に居合わせるだけで、何もかもを捨てて郷里の宮崎に帰りたくなる。
これまで、東京に来て3回引っ越しているが、そのうちの2回は満員電車を回避するためというのがその理由だった。
私は大学を卒業して社会人になるときに五反田から赤羽に引っ越した。
東京近郊にお住まいの方なら、「五反田に住んでたけど、五反田→西日暮里の山手線が混んでいそうだから、赤羽に引っ越して、赤羽始発の京浜東北線で赤羽→西日暮里に通うことにした…」と言えばその甘ったれぶりをわかってもらえるだろう。
私はそれぐらいなまでに満員電車が大嫌いなのだ。
満員電車に乗ると、人間としての尊厳を否定されたような気分に陥るのだ。
私は満員電車に乗ってしまうと、日本国憲法にある「基本的人権」というありがたいお言葉を念仏のように唱え、下車するまでの時間をひたすら耐え抜く。
満員電車に揺られて通勤している方には申し訳ないが、これは私個人の偏った意見だということで勘弁していただきたい。
仮に、世の中の女性の間で、「乳首を出して外を歩く」というファッションが流行り、実際に女性のほとんどがそうするようになったと考えよう。
もちろん、ここでは「わいせつ物陳列罪」という犯罪は適用されないものとする。
そして、自分が女性になったと考えたとしよう…。
私に言わせれば「このような状況で、周囲につられて乳首を出して歩くことができる人は満員電車が大丈夫な人、それができない俺のような人は満員電車がダメな人」だということになってしまう。
多くの方にはこのたとえの意味を理解できないであろうが、私の脳みそを通すと「満員電車=ビーチク」という等式がいとも簡単に成り立ってしまう。
「周りの人が満員電車に乗れても、俺は乗れん!ビーチクも出せん」。
あと、私は渋滞にハマるのも大嫌いで、渋滞に入ったら無条件にその場でUターンしたくなってしまう。
たとえ、その道以外に通る道がなくても思わずUターンしてしまいたくなる。
渋滞に突入するのならいっそのこと家に帰れなくてもかまわない。
私は渋滞に入るという行為を避けるためには何だってする…。
ゴメン…俺、今、ウソ言いました。
勢い余ってウソを言っちゃいました…。
そういえば、この前、雪の中とはいえ、御殿場から5時間の大渋滞に巻き込まれても東京を目指しちゃいましたよね…。
そうやってすぐに話をデカくするのはいけませんやなぁ~!
熱くなって、前置きが長くなってしまった…。
ここまでは単なる前置きでした。
短く済ませるつもりが、つい…。
…で、誇らしげに何を言いたいのかというと、「昨日、そんなオイラが50分もの行列に並んでラーメンを食べたんだよ~!すげ~だろ~!」っつうことです!
場所は品川駅高輪口から南方向に歩いて1分の場所にある
なんつっ亭って店どす。
ウチの彼女が前からそこのラーメンを「食べたい!食べたい!わ~!」とうるさいから、わざわざそのラーメンを食いに品川まで行ったのだが、あり得ないほどに長~い行列ができていたので、「オイ、帰るぞ!」と言ったのだが、私の性格を良く知っているからあきらめはしたようだが、かなり残念そうな顔をしたので、「あ“~わかった!もう、わかったよ!」と漢(をのこ)を見せたというか、オイラ、仏心を発揮したっつうわけ…。
けなげに列に並んで待っている小市民な自分が「ネ申」に思えたです…。
…で、お味はというと、確かにかなり美味かったです。
でも、何と、私の地元の宮崎にある栄養軒というラーメンに似ている。
わざわざ食べに行ったのに、ガキの頃からいつも行っていて、中学生の頃、Aくんにおごってもらって連日食っていたラーメン屋の味そっくりだったとは…クソ~。
しかも値段は倍ぐらい高い。
まあ、たまにムショーに栄養軒のラーメンを食べたくなることがあるからいいんだけど、こんなときに何たる皮肉…。
あと、江古田駅南口徒歩1分の箇所にある染谷製麺に感じが似ていた。
両方ともマー油を使っていることもあってかなり美味いのだが、総合的なレベルは互角で、スープはなんつっ亭、麺は染谷製麺に軍配が上がる。
ちなみに、染谷製麺はちっとも混んでいない。
むしろいつ行っても空いている。
「なんでここのラーメンこんなに美味しいのにいつも空いてるんだろうね~」といつもウチの彼女と言い合っている。
まあ、助かるからそれでいいのだけど…。
「家のすぐ近くに同等のレベルのラーメン屋があるのに何でわざわざ品川まで行って行列に並ばにゃーいかんかったの?」と言いたいが、食ってみんとわからんから仕方なかったのかな?
でも、行列に並ぶ経験を経ることで、また一つ大人の階段を昇ったオイラでしたとさ!
すごいぞ!やったね!
【追記】
染谷製麺は太麺と細麺があって、太麺のほうが良かったのですが、2005年3月23日に行ったら、太麺は休止して細麺だけとなっていました…。
本当は太麺のほうが好きなのですが、美味いことには変わりありません。
特に替玉の麺は固くてかなり美味いので是非ともお試しあれ!
【さらに追記】
2005年8月1日に閉店したようです。
大ショックです…(>_<)
どう考えても美味いのにどうして潰れたんだろ?
しかし、その跡地に本物の宮崎ラーメンの店ができたんですね~。
なんつっ亭のラーメン