GOODDAYS 東京仙人生活

ひっそりと静かに生きる47歳仙人のつぶやき

ドン・キホーテの火事で思ったこと

ドン・キホーテが放火にあって3名の尊い命が失われたが、亡くなった方と遺族とドン・キホーテにとってはあまりに痛恨といえる出来事であった。

 

しかし、ここでドン・キホーテ圧縮陳列に対する風当たりが強くなっているようだが、これについて私が思うことは、災難火事に見舞われて亡くなったのは全員が従業員であり、彼らは避難経路等については熟知していたはずだし、地震などではないので陳列していた商品がこぼれて逃げられなくなったとも思えないので、本当に圧縮陳列のせいで亡くなったのかどうかの真相は闇に包まれているのではないかということである。

私はこれだけ悲惨な犯罪に巻き込まれたドン・キホーテに追い討ちをかけるようなことは言いたくは無い。

圧縮陳列が殺した」などとのたまう人はその証拠を提示すべきであろう。

 

ところで、当然ながらドン・キホーテの株価は乱高下した。

火災における金銭的な損失は保険でカバーできるというのにも関わらず、始めの2日ほどはストップ安水準にまで下落したが、その理由は「消防の介入や自粛などによって利益の源泉ともいえる圧縮陳列が根本的に見直されるかもしれない危惧」と「カリスマ社長が辞任をするかもしれないこと」を不安材料視したからだと思われる。

そして、株価の反応に慌てた?ドン・キホーテがその2点を撤回したら、その翌日は大幅に反発した。

つまり、投資家はドン・キホーテという企業においては、この2点についてものすごく高く評価していたことになるのである。

 

ところで、事件後に消防が入って消防法が守られているかの検証にあたっているらしいが、確かに安全性の確保は重要であるとはいえ、彼らの独善的かつ、お役所的かつ、硬直した価値観をドン・キホーテに押しつけるようなことだけは無ければよいが…と危惧してしまう。

さらに、グチを言わせて貰えば、私は消防法や消防条例について調べたことがあるが、あれはあまりに厳しすぎる。

もちろん安全性は確保されるべきだが、それは誘導灯とスプリンクラーの増設や避難経路の確保などのような必要最低限にあらためるべきところだけをあらためさせるべきであり、消防の一存でドン・キホーテのビジネスモデルを崩してしまうようなことが無いようにして貰わないと、「弱り目にたたり目」になっているドン・キホーテを気の毒に思うのは私だけだろうか…。

あと、意見の公正を期すためにこれだけは言わせて貰うが、私はそもそも買い物が好きではないので、ごちゃごちゃしているドン・キホーテを実はあまり好きではなく、したがってあまり行かないようにしている。

 

なお、ドン・キホーテにおける致命的な欠陥があとで発表された場合は、私の意見も上記の意見から変わるかもしれないということは事前にことわっておくこととする。

 

話題は変わるが、世界の常識では「全頭検査」などせずとも安全が確保されると言われているのに、役人と何も知らない大衆がそれを押し付けているために、いつまでたってもアメリカ産の牛を食べられない国民と、唯一、まがい物の牛丼を出したくないというプライドを貫き、業績の下方修正を余儀なくされる吉野家をはじめとする企業が役人の判断の犠牲になっているが、こういうのはもうたくさんである。

ちなみに吉野家のこのプライドあふれる姿勢と経営努力が買われてか、それでも吉野家ディー・アンド・シーの株価は禁輸後もそれほど下落しておらず、実は逆に微増しているのは立派である。

 

野辺山あたり