ロシアは、クリミア・ドネツク・ルガンスク以外にも、南オセチア・アブハジア・沿ドニエストル地方など、他国領土の切り崩しを図っている。
住みたくもない寒冷地ばかりとはいえ、日本より少し多い人口で日本の45倍もの国土を有しているのに領土を拡張することへの執着がすさまじい。
ちなみに、ロシアの面積はカナダ・アメリカ・中国の2倍以下で、ブラジルの2倍にすぎないのだが、メルカトル図法で見ることが多いのでロシアの国土はやたらと大きく感じる。
国土の7割が森林で可住面積が3割しかない日本ですら人口減少のなかでこれからどうやって過疎地の自治体やインフラを維持するのかという問題に直面しているのだが、ロシアも人口減少に大きく悩まされているはずである。
ロシアは過去の戦争において飛びぬけて多い犠牲者を出したトラウマから常に緩衝地帯を持とうとする地政学的理論があるようだが、確かに過去にナポレオンのフランスやナチスドイツに蹂躙されたことがあるとはいえ、今の時代にどの国がロシアに戦争を仕掛けるというのだろう。
プーチンの被害妄想もここまでくると滑稽でしかない。
また、権威主義国家がチキンレースに強いことは知っていたものの、まさかロシアがここまでチキンレースに強い国だったとはどの国も思わなかったわけで、日本もこんな国を相手によくも長々と北方領土返還交渉だとか平和条約締結交渉などというバカバカしいことをやっていたものだと呆れるが、いくらなんでもここまでとは思わなかっただろうし、双方にとって「外交やってる感」の演出をするのに役立ったのだろうから仕方ない面もある。
そしてここまでチキンレースに強いと核抑止理論ですら通じないのではないかという空寒い怖さがある。
とにもかくにも、世界中からとことん嫌われて、貧しくなって、仲良くするべきウクライナ国民の犠牲者を出して、自国の若者の犠牲者も出して、勝っても負けても得るものも少なく、自作自演の虚偽工作を繰り返すことでひたすら恥ずかしく惨めな思いをするだけで破れかぶれすぎて何をしたいのか全くわからない。
世の中には多様な価値観や視点があるので、何が正しいかを決めることはとても難しいのだが、プーチンの愚行が間違っているということだけは間違いがない。
自分らが間違っていることをしていると自覚しているからだと思うのだが、権威主義国家が必ずやることに、言論の検閲および情報の統制・反対意見を述べる者への不当な逮捕や暴力・嘘で塗り固められたプロバガンダの流布・逆ギレ的な恫喝というのがある。
しかし、間違いを自覚していても自らを恥じることのない国家がたくさんあるのは現実で、かつ、そうしたならず者の国のトップ同士は仲が良いから困る。
日本の中で、ウクライナは降伏すべきだったとか、譲歩して戦争を避けるべきだったとか、戦うことを支持するべきだとかそういったことを言論人があれこれ論じている様子を見て、当事者でも住人でもなく実際の空気感がわからないのにそうしたことを軽々と論じるのは少し違うのではなかろうかと感じている。
論じるとすれば、もし中国と台湾の間で有事が起きたら何をするべきか、何ができるのか、そうさせないために今現在を含めて日本は国際社会でどうするべきかということについてであろう。
仮に日本が他国の侵略を受けたとして、日本政府が「男は出国禁止。武器を持って戦え」と言えるわけがないし、日本人がそんな命令に従うわけもないし、俺ももちろん国なんかのために命を賭けようとはこれっぽっちも思わない。
そして、残念なことに軍事攻撃を受けても日本から徒歩や自動車で出国できるわけではなく、出国するには必ず飛行機か船に乗る必要があるわけで、その順番待ちは相当熾烈だろうなと思うし、行き先があるのかどうかもわからない。
また、こんな時に「男は…」と言われても、「LGBTQの人はどうするのか?」と現代のリベラル的価値観を持ち出すまでもなく、国民の士気の高いウクライナと憲法9条のある日本とでは多くの側面で感覚の違いが大きすぎる。
有事が起きた場合に国や自衛隊は何ができるのか、実際に武器を使うのか、仮に自衛隊が敵兵や敵の工作員を撃ち殺した場合に隊員を殺人罪に問わずに済むように今のうちに軍法を整備するのか、もしくは行為が正当防衛といえたかについて事後にいちいち司法で判断するというこの上なく日本的なやり方で突っ走る気なのか、核について…などなど議論するべきことは以前から山積している。
いざとなれば尖閣諸島ぐらいはくれてやっても屁でもないだろうが、どうやったらそれ以上やられずに済むか、日本政府が政治・経済・軍事面で中国政府の意向を常に気にしなくてはならない属国にならずに済むように周到に準備をしていかなくてはならないし、有事の際に日本に避難する台湾人が大量に発生した場合にどう受け入れるかというシミュレーションもしておかなくてはならないだろう。
あと、ロシアと中国の関係でいえば、ロシア制裁の漁夫の利を中国がごっそりと持っていくことと、それによってロシアへの制裁効果を弱めてしまうことに関しては国際社会で圧力をかけて防がなくてはならないだろうと思う。
ウクライナのように国が侵略される場合の話はわかりやすく、まだ対処もしやすいが、プーチンは自国内で民間のチェチェン人を20万人虐殺しているというし、ミャンマーのように自国内で軍の弾圧に苦しむ国民がいる国、シリアのように内戦の絶えない国、北朝鮮のように極度の人権弾圧と飢えに苦しむ国もある。
また、国内のとある地域の独立を認めるかという問題で、スペインのカタルーニャやバスク、イギリスのスコットランド、フランスのニューカレドニアのように穏健に議論をしている国もあれば、パレスチナ人・クルド人・チベット人・ウイグル人・南モンゴル人のように苛烈に弾圧されている人々もいる。
広義では台湾も中国の弾圧を受けている。
国家の一地域の独立運動と国家分裂を防ぐ活動という相克する問題の扱いは常に難しい。
世の中、どの情報が正しいかを判断することは難しいし、正しい情報があったとしてもどうすることが正しいかを判断するのも難しい。
こうしたことはある程度長い時間軸で考える必要がある。
新型コロナ禍の初期に、日本中がパニックに陥って感染者・パチンコ屋・イベント・飲食店・若者などを激しく叩いたり、“田舎者”が都会に住む人を不当に差別したりしたが、法に則っていない私刑および差別という相当恥ずかしい行為をする人が続出したうえ、国や自治体も「自粛という名の強制」という滅茶苦茶なことをやっていたのに、人々はこんなに短い間に忘れかけているように感じる。
昨日は一日中、K-1 WORLD GP 2022 JAPAN K'FESTA.5をAbemaTVで観戦した。
2年前に日本中がこのイベントを集中砲火的にバッシングしたことを俺は絶対に忘れないが、多くの人は忘れているのだろうなと思いながら観戦していた。
新型コロナ禍の前と後とで、俺個人の世の中、特に高齢者と地方(俺も地方出身者ですが…)や僻地に対する見方(政治とマスコミと医療業界に関しては言うまでもない…)がすっかりマイナスの方向に変わってしまったし、日本社会を覆う「空気」にガッカリして愛国心も無くなったが、この感覚は一生忘れないようにしようと思っている。
まん延防止等重点措置が3月22日から解除になり3ヵ月ぶりに開園。23日の浜離宮庭園。満開!
3月28日、江古田の武蔵大学付近にて
南池袋公園には花見をしている人が多かった
雑司ヶ谷付近の法明寺
肥後細川庭園
早稲田の甘泉園公園にヤギが…
しばらく遠巻きに見てましたが、特に女性から人気があるようでした
江戸川橋付近にいた鳩ちゃん
東京ミッドタウン。桜の下でランチを食べている人々も…
赤坂のアークヒルズ
千鳥ヶ淵。毎年必ず訪問
靖国神社へも…
家の近所の月島の運河
これまた浜離宮庭園のハナモモ
夕刻の「菜の花畠」
ゲテモノを試したくて、汐留のバビーズで食べたフライドチキンパンケーキ。バーボン入りメープルシロップをチキンにガッツリかけて食べたがいやはやとても美味しかった
おがさわら丸が竹芝に着岸するところ。朝ドラ「カムカムエヴリバディ」もあと4話。残り60分。着岸寸前ぢゃ~!