今年の東京は1月から9月末までのほとんどが緊急事態宣言下にあったが、結局、緊急事態宣言が終わって、どうしても会いたかった友人と会って飲んだのは4回だけだった。
友人が少ないのかと言われればそうかもしれないし、他にもまだ会えていない友人はいるのだが、この3ヵ月間ではそうだった。
あれほど「20時に店を閉めさせなくてもいいのでは?」と思っていた割に、20時を超えて飲食店に滞在したのも5回だけだった。
そのうち3回(うち1回は俺と妻だけ、1回は親族との食事)は宮崎、1回は会津で、東京にいて20時以降に飲食店に滞在したのは1回だけだった。
そもそも我が家の夕食時刻は早めなのだが、それに加えて、日が沈むのが早くて夕方以降に冷える季節に差し掛かっていたから20時前にさっさと帰途に着いたのだろうと思う。
昔は人と飲むのが嫌いではなかったのだが、歳をとってどんどん騒音を嫌悪し、静けさを好むようになっていくにつれて完全に嗜好が変わった。
また、年々酒を飲まなくなっていて、今は飲む機会でもなければ酒を飲まなくなったし、アルコールを飲む必要性も感じなくなった。
飲むと自分の頭の回転が鈍ったり頭が痛くなったりするのが嫌で、かつ、酔っ払った相手に話をするのも嫌で、周囲がうるさかったりするのはとても嫌なのだが、新型コロナ禍でこの傾向に拍車がかかり、今となってはすっかりそう思うようになってしまった。
人に「会おうよ!」と述べることを何故に「飲もうよ!」という言葉で形容しなくてはならないのだろうか…と強く思うようになってしまっているわけだが、人と会うなら飲むのではなくお茶か会食にしたいところである。
でもまあ多くの人はそうではないんだよな…。
飲む行為と無縁でも感染者数が多いことによってて世相が暗いとこっちの気分まで重くなりがちだったし、ワクチンを打つまでは感染して苦しむ不安もあるにはあった。
それでも個人的には過去に述べた通り、新型コロナ禍前と新型コロナ禍の世界とでは後者のほうがメリットが多いと思うし、緊急事態宣言があろうとなかろうと自分の生活が地味なことには変わりないのにも関わらず、緊急事態宣言の閉塞感から解放された10月からの3ヵ月間はとても気分良く過ごすことができた。
「世の中の空気に自分の気分を左右されてなるものか!」とは思っているのだが、実際には世の中の空気が明るいと気分も明るくなるものだなあと感じた3ヵ月間だった。
来年は世界が新型コロナ禍から解放されていく年になるといいなあ…。
12月23日の表参道のイルミネーション。気分も華やぎますな…
こちらは何度も通っているのだけど、同日の丸の内仲通りのイルミネーション。もちろん何度通っても飽きません
六本木ヒルズの毛利庭園の紅葉。12月27日でも残っていて驚く
こちらも同日の有栖川公園の紅葉
12月29日の築地場外市場の様子
12月30日。来月で閉館して取り壊される晴海客船ターミナルにいるゆりかもちゃん。解体工事が始まったらどこを住み家にするんだろう…