2回目のワクチンを打って約4週間経った。
仮に新型コロナに感染したとしても重症化する確率がものすごく低いということなので、俺個人の中では新型コロナ禍は終わったということにして良いだろうと考えている。
個人的には2020年春の相場の大変動で相当やられたが今は戻したし、知り合いの中で新型コロナに感染したという人も新型コロナ禍により困窮した人もいなかったと認識しているので、「やれやれ…」といった心持ちである。
日本社会においても高齢者へのワクチン接種が進んで、重症者数や死者数が激減すればオリンピックの頃に新型コロナ禍は終わるだろうと予測されていたが、デルタ株によって感染者数が激増して、結局は菅政権まで倒れてしまった。
欧米社会は日本社会より大胆に新型コロナ禍を終わらせようとしているが、慎重な考えでまとまりやすい日本社会は、国民の大半がワクチンを接種し終わり、かつ、新規感染者が激減するという状況になっても新型コロナ禍を終わらせられるのか、まだわからない。
もっと時間が経って、「マスクを外しても良い」という雰囲気になれば多くの人はマスクを外すようになるだろうが、このままずっとマスクをする生活に味をしめた人も多いのではなかろうかと思うぐらいである。
サングラスやマスクが作り出す匿名性というか透明人間にでもなったかのような感覚は快感といえば快感であるが、そもそも東京に住んでいれば顔を出していようといなかろうと誰もが透明人間のようなものである。
菅首相が政権の継続を諦めてから1ヵ月弱の今日には第5波は相当収まり、そのような中で岸田文雄氏が自由民主党新総裁に選出された。
ワクチンの接種率は本日時点で1回接種が69.6％、2回接種が58.7％という数値に達しており、たとえ第6波が起きたとしてもこれまでほどの社会的影響はもう起きないだろうと思う。
そういう意味では岸田氏は運が良いと思う。
新型コロナによって影響を受ける業種に就業する人や学校に通う子供やその親への影響は甚大だっただろうが、俺にとっての新型コロナのデメリットは結局は以下の要素だけだった。
- 社会全体に重い空気が立ちこめているのが嫌だ
- 海外旅行に行けないのが嫌だ
- この年齢なので耐えられるが、これだけの間、友人と会えないのはさびしい
- 週1回電話しているのであまり変わりはないとはいえ、年老いた親と会っていない期間がこれほど長いのは初めてである
新型コロナ禍であっても、自分で判断して新型コロナ禍と変わらずに行っていたのは、以下のことである。
- 空いていて換気の良さそうな飲食店には普通に入る
- 国内旅行にはガンガン行く
結局、2020年1月以降、鬱憤晴らしも兼ねて17回（近場シティホテルへの宿泊を入れたら19回）も旅行に出かけたのだが、さすがにこれほどのペースで旅行に出かけまくった期間は過去にはない。
もちろん、東京で感染が激増している時期の旅行や、感染が激増している地域への旅行は避けるようにしたし、混んでいる場所に行くのも避け、現地の人と交わりも最低限にするように気をつけ、旅先では感染防止対策に気をつけた。
新型コロナ禍における旅行では、Go To Travel が適用されようとそうでなかろうと費用は格安で済み、客が少なくて快適この上なかったし、「コロナ差別」のような不快な目に遭ったことも一度もなかったので、2年前のような混雑・騒音・外国人観光客ありで高価格の旅行が復活するのが逆に怖い。
日本社会の雰囲気としての新型コロナ禍が終わるまでのもう少しの期間は駆け込みでパフォーマンスの高い旅行ができる期間となる。
日本社会が新型コロナ禍終了と認識したらどこも混むだろうし、コストも上がり、旅行のパフォーマンスがぐっと落ちるだろうからそこでやっと旅行控えをしようかと思っている。
3年ぶりになるが実家にも遠くないうちに帰る予定だ。
海外旅行に関しては、ワクチンが世界に行きわたって新型コロナ禍が終わるまでには時間がかかりそうだし、行き先の国と日本双方で隔離処置が無くなる日が来るまでは海外旅行に行けないだろうと覚悟しているけど、行けるようになったらすぐにでも行きたい。
それにしても今思うのは、新型コロナ禍によって作られたノイズキャンセリングな世界は快適だった…ということである。
人から風邪をうつされることがなく、人が適切なディスタンスを取ってくれ、電車や飲食店は静かで整然としてて、酔っ払いも皆無で世の中が実に快適であった。
マスクをしている人間は同調圧力が強い面があるとはいえ、「協調性のあるまともな人間である」と判断でき、していない人間は「要注意人物である」と容易にフィルタリングできるのも便利であった。
元の世界に戻るのが怖いと思っているのは俺だけではないはずである。
とはいえ、周囲50メートル内に誰もいない屋外で皆がマスクをするのは行き過ぎだと俺は思っている。
そういう考えなので、半径50メートル程度内に誰もいない屋外ではマスクを外して歩くようにして、半径50メートル内ぐらいに人が入ってきたら、「怪しい者ではないですよ…」という意を示すために即座にマスクをするようにしている。
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