GOODDAYS 東京仙人生活

ひっそりと静かに生きる47歳仙人のつぶやき

左派の活動が結実して日本政府は今日もタケヤリで戦う

新型コロナウイルス関連のニュース等を見て腹を立てることがとても多い。

しかし、新型コロナウイルスそのものへの怒り政治・行政・医師会・マスコミ・世論等への怒りは分けて考えなければならない。

前者へ怒ってもどうしようもないし、後者に怒ってもしょせん自分自身は1億2千万分の1の要素に過ぎず、国を人体に例えるなら、鼻毛が脳に対して怒っているようなものである。

要はどちらに怒っても無駄ということであり、鼻毛は鼻毛なりに自分のことだけを考え、かつ、自分自身で新型コロナウイルスにかからないよう努力したほうが建設的というものである。

 

確かに、検査体制整備・病床確保・ワクチン承認の遅さや水際対策の甘さなどにみられる官僚機構(主に厚生労働省)や行政の異常な硬直性や無能さ、医師会の非協力的な態度、何でも煽ってばかりのマスコミの酷さには本当に腹が立つ。

しかし、小池百合子氏をはじめとする政治家を選んだのは国民だし、野党が情けなさすぎるのも国民のせいだし、衆愚的な世論を形成しているのも国民自身である。

また、マスコミと世論の酷さの関係には卵が先か鶏が先かという側面もある。

 

しかしながら、政治と官僚機構がこの体たらくになってしまったのは、本質的には敗戦によって生まれた憲法と左派勢力の活動の成果によるところが大きいと思う。

戦前の反動で管理されることを嫌うあまり無能な政府を望み、プライバシーの侵害といって政府に個人情報を捕捉されることを拒否し続けてデジタル化を遠ざけ、異常なまでに私権を主張し、子宮頸がんワクチンや原発処理水などで徹底的なゼロリスクを求め、万事に過剰なまでの平等を求め、何事に際しても徹底的に無責任な態度を貫くことを推奨し、弱者であることを善としてきたのは左派勢力である。

少なくとも、何でも反対の左派勢力の働きさえなければ、技術がある日本はとっくに国民をデジタルで管理していたはずである。

なのにそうなっていないのは彼らの努力が結実しているからとしか述べようがない。

また、彼らの場合は勢い余って国防予算すら軽視しているのだから異常だが、さすがに国民はそこまではバカではない。

 

コロナ禍にあっても左派勢力の主張や態度は何もかもが支離滅裂かつ無責任なままで、世の中が生産的な方向に進むことをことごとく邪魔している。

皮肉なことに日本と真逆に近いのは、左翼運動による革命によって政権を樹立しているはずの中国なのだが、あそこまで徹底して国民を管理されるのは怖すぎるものの、日本の場合はもう少し政治がまともな権力を持たないと本当の非常事態に際して国が持たないし、ゴネ得・抜け駆け得を許し続けてしまうことになってしまう。

 

そういえば、なぎなたを構えた女の子達の写真を載せて「ワクチンもない。クスリもない。タケヤリで戰えというのか。このままじゃ、政治に殺される」と主張する宝島社の広告があったが、これは全く意味不明な内容で、むしろ「タケヤリ」しか持っていないのは日本政府のほうというのが実際のところである。

大惨事となった欧米諸国と比べて、「自粛要請」という「タケヤリ」だけで日本が新型コロナウイルス善戦したというのはおろか、例年より死者数を3万人も減らせたのは、同調圧力多民族国家でないこと島国であることによるものである。

多民族国家だったなら自粛になんぞ全く応じない属性の人がたくさん生まれたはずなのだが、空気による呪縛が通じてしまう日本では高橋洋一氏が言うところの「屁みたいな」緊急事態宣言であっても高橋氏が木村盛世氏の言葉を引用するところの「さざ波」に抑え込んでこられたのである。

 

空気による呪縛が通じることが麻生太郎氏が誇るように「民度のレベルが違う」ことと同義かと問われると俺は7割方しか賛同できないが、結果的に同調圧力が日本を大惨事から救ったという事実は否定しようがない。

しかし、本ブログでこれまで述べ続けているように、俺個人は法治国家である以上は空気ではなく法で縛るべきであると思っているし、そうでないと無理がくると思っている。

しかし、憲法によって私権を制限できないというのが政府の言い分であり続けているし、日本国憲法は国家非常事態を想定していない憲法である。

立憲主義国家である以上、私権の制限を渋る理屈はわかるのだが、この国は普段から憲法9条2項を破っているわけだし、パチンコという賭博を黙認しているし、ソープランドやストリップ劇場で恣意的な逮捕もしているし、技能実習生制度や入国管理施設で外国人の人権を平気で踏みにじっているというのに(入管法改正には大賛成の立場ですが…)、国の非常事態に際してもクソ真面目に国民の私権を守り、超法規的措置や罰則のある法律は作れないといって作らず、その結果として入国者の「自主」隔離違反による変異株の流入だとか、杓子定規な国内治験によるワクチン接種の大幅な遅れなどというクリティカルな惨事を招いてしまっているのである。

実にもどかしく思う。

 

ここまでごちゃごちゃと書いたが、あれこれ嘆くよりも、鼻毛は鼻毛らしく自分のことだけを考えるように努めたいと思う。

 

f:id:gooddays-shumai:20210525184432j:plain隅田川では青鷺は白鷺より希少。ダンディーな立ちっぷり

 

f:id:gooddays-shumai:20210525184439j:plain彦根藩井伊家上屋敷跡あたりから桜田門方面を望む。枝にカラスが止まっている

 

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憲政記念館 三権分立の時計塔

 

f:id:gooddays-shumai:20210525184455j:plain国会前の横断歩道から

f:id:gooddays-shumai:20210525184503j:plain憲政記念公園にて

f:id:gooddays-shumai:20210525184513j:plain東京宝塚劇場前の出待ち?劇場はOKなのに、同じ建物にもある映画館にはどうして自粛要請をするのか理解に苦しむ

 

f:id:gooddays-shumai:20210525184521j:plain銀座三越の正面入口は閉まっているが、横の入口を開けて営業中。営業は大賛成だが、正面を閉めては換気が悪くなる気がする…